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人がつくった川・荒川 水害からいのちを守り、暮らしを豊かにする

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 旬報社 |
発売年月日 | 2022/07/22 |
JAN | 9784845117703 |


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人がつくった川・荒川
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商品レビュー
4.1
11件のお客様レビュー
専門家の人が書いたのかと思ったら、個人の人が書いている本だけれど歴史やら地理やらいろいろ取材して書いていて、ライトに知るにはちょうどよく読めた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小中学生向けの本だと思いますが、大人にもちょうどいい内容だと思いました。 荒川は江戸時代から現在までに二度も流れが大きく変わっているそうで、地図でその違いを比べてみると思いの外変わっていてマジでビビります。「ぜんぜん違うやん!」となります(なんなら利根川も変わってる)。 なぜ人の手によってここまで変えたのか? 一つは【利水】。米づくりと飲み水などの確保のため、そして船で荷物や人を運ぶ今でいう鉄道としての役割を果たすため。 もう一つは【治水】のため。川の流れを移すことで埼玉県で多発していた水害の被害をなくしたと言います。 川の流れをコントロールすることによって田んぼや畑は肥え、その作物や人や物資が川からどんどん江戸に集められ、江戸は豊かになってきたといいます。江戸の人々の出したし尿を荒川流域の農家に運び、肥料として使うことで役立つというサイクルもうまく回っていました。 とはいえ川の水のコントロールには当時の技術では限界があり、川の流れを移すことで舟運が便利になる一方で水害が起こる地域は出きてしまいます。そういった地域は堤防などて対策するものの、どうしてもどこかの地域が犠牲にならなくてはいけないというデメリットがありました。これが400年前に伊那忠治が中心になって荒川西遷。 江戸から明治になり荒川の下流に工場地が建てられ隅田川のまわりの栄えている工場エリアを洪水から防ぐために岩淵から放水路としてもう一つ川を作った。これがパナマ運河の建設工事に参加した青山士がリーダーとなった荒川放水路工事。船での移動が鉄道に変わっていくことで江戸時代には舟運を優先していた方針を変え、川の氾濫を防ぐことを優先し再度川の作りを変えたという背景には、時代のダイナミックさを感じます。 当方は川口市在住で荒川はわりと身近にあるので興味深く読みました。川幅や横堤のことを知り、電車で荒川を通る時によく観察してみたくなりました。川って意外と面白いですね。
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今までなんとなく地図を見て、江東区は三角州なのかな?と思っていたのですが、全然違いました。岩渕水門から河口までの約25kmは明治時代からの工事で作られた荒川放水路であったということがわかり、驚愕しました。 水害・防災のことについても言及されており、中学生部門の読書感想文課題図...
今までなんとなく地図を見て、江東区は三角州なのかな?と思っていたのですが、全然違いました。岩渕水門から河口までの約25kmは明治時代からの工事で作られた荒川放水路であったということがわかり、驚愕しました。 水害・防災のことについても言及されており、中学生部門の読書感想文課題図書に選ばれるのも納得です。
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