哲学者たちの思想、戦わせてみました くらべてわかる哲学事典

畠山創(監修), たきれい(イラスト)

• 販売会社／発売会社: SBクリエイティブ
• 発売年月日: 2022/07/21
• JAN: 9784815613525

商品レビュー

2025/12/18

予備校講師が様々なテーマに関して対立する思想を高校生向けに書いていて読み物としては面白い。各テーマの最後にソクラテスを称する著者の考えというか結論？が出ていることに是非があるように思われるが、どちらの思想家に共感するかは自分で決めればよい。
そもそも書かれている内容自体が著者のデフォルメ的な解釈でしかないし、対立させている思想家も著者が恣意的に選択しているので、その辺も含めて本当に正しいのかどうかを自分で確認することも大事なのかと。個人的には「心と体」でデカルトが登場せず、「人生」で登場するのが不満ではある。

2025/07/09

本書は、
ブクログアプリの「あなたへおすすめ」本より
勧められるがままチョイス
初の選び方

ソクラテスが進行役

悩み相談
↓
「はい」vs「いいえ」で2人の哲学者の議論
↓
結論が出るわけではない

が

多角的に考えることに繋がり
結果、自分なりの答えが浮かび上がる。

が

浮かび上がらないことも　　ある

が

「考える」が哲学
そこが重要

ものの見方は、ほんとおもしろい

哲学を考えるってことが大切
懐疑的に
凝り固まった頭がほぐされる

そう、哲学は、ほぐしてくれる

時代、国を超えて議論させるって言うアイデアは、素晴らしい

が

ただ、本書
サラーっとしすぎ

ひとつひとつのテーマの議論が4ページしか展開しておらず、かなり物足りない。
「サクサクとライトにエッセンスを」ってコンセプトなのかな。
わからなくもない。
が
物足りない
もう少し、ガチンコの議論を期待してしまった

ただ、それならば
それぞれの哲学者の考え方をもっと他書で読み込め
ってことかな

さまざまな角度の考え方を得るのに
哲学するのは、ものすごく大切

そこは感じることができたし、
哲学、宗教、政治…
密接に絡んでるし、その理解なしに、物事の理解もない。

世界は哲学を必要としている

2024/01/30

哲学初心者におすすめの本。

この本の冒頭に書いてある説明で、
「多くの哲学者達が、私達が普段抱えている悩みについてすでに考え抜いています」
と書いてあってめちゃくちゃ衝撃！！！！！！

そっか、そうだよね！！！！
いつの時代も人間の悩みなんて大体決まってるし、
それについて考えた人がすでにいるならば、
0から考えるより、
既に出た答えを学ぶのが早いよね！！！！！！

とはいえ読み進めるとかなり極端な思考の哲学者が多いです。
どっちとも言えないな〜と思いながら読んでいましたが、自分と正反対の意見を聞いてみることで凝り固まった考えが濾される感覚があって面白かった。

一度に複数の哲学者の考え方を取り入れることができるので、偏りなく学べることもよかった。