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君という生活
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2022/07/22 |
JAN | 9784480832184 |
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商品レビュー
3
3件のお客様レビュー
近くてそばにいるのに、少しずつすれ違い、違和感を覚えていく感覚 なんだかもの悲しく、心がひやっとしてくる 「君」と「私」の間で淡々と進む物語、性別が描かれていないし、名前では性別がわからないところも、想像したりなんだか不安定な気持ちになったりして、すれ違う心の不安定さがより読み...
近くてそばにいるのに、少しずつすれ違い、違和感を覚えていく感覚 なんだかもの悲しく、心がひやっとしてくる 「君」と「私」の間で淡々と進む物語、性別が描かれていないし、名前では性別がわからないところも、想像したりなんだか不安定な気持ちになったりして、すれ違う心の不安定さがより読み手にも伝わってくるように感じました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
心に刻みたい やっぱり生活水準の違う相手と一緒にいると交わることは一生ないんだろうな すごく非効率なことなんだろうな 弱者の立場の方からでも強者の方の相手を苦しめるんだ、というのは「八福広場」で思った "君じゃない別の人と広場がひと目で見渡せるベンチに並んで座り、明日は、明後日は、来年はと具体的な計画を立て、現実的な目標を定め、ふさわしい努力を重ね、この人が待っている未来は私のそれと似ているんだな、変わらないなと気づくとき" のところきつかった できてしまった関係だから、維持はできるけど、生活を続ければいいだけだから この交わらない違和感を言い出す勇気の方がない 続ける方がおかしいのは分かってるけど やっぱり違ったんだって、いつ分かってしまうだろう 落としどころがあればいいのに 希望を求めたけど、日本の小説のようにはいかず、ただ変わりない事実をいろんな場面に剥き出しにさせるだけ、でもそれが、括っていいのかは分からないけど韓国文学のいいところだなあ 場面でリアルに描き出すのが上手って気がする より輪郭が分かり、現実を知るのはいいことだ 「知り合いのお姉さん」より "要するに、君と私は知り合いのお姉さんが言うような仲ではなく、あのお姉さん程度の問題で別れられる、何の変哲もない、平凡でありふれたカップルだった。」 「八福広場」より "要するに君と過ごした時間は、決してたどり着くことのできないあの広場を待ちわびていた三年で十分だったのだと。目にすることも確かめることもできなかった広場という蜃気楼のような未来が、私たちの分かち合えるすべてだったのだと。" 訳者あとがきから "私と君の関係は友人、恋人と様々だが、お互いに大切な存在であるが故に同じ心でありたいという願いは共通している。ところが感情や思いの度合い、収入差、住居の差といったさまざまな問題に直面するにつれ、これまで知らなかっなお互いの新たな一面、もしくは気づくまいと目を背けていた部分が浮き彫りになってくると同時に、ふたりの間には隔たりと格差が生じていく。"
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"君は私の意見をまず訊き、何でも私の望みどおりにしようと言った。要するに、君のそういう態度がすべてを取り返しのつかない方向へと導いたのだ。はた目には非の打ち所がなく、善良で、自分を犠牲にして他人に尽くす人だったが、私にはどこまでも無責任で、卑怯で、意気地なしに思 えた。...
"君は私の意見をまず訊き、何でも私の望みどおりにしようと言った。要するに、君のそういう態度がすべてを取り返しのつかない方向へと導いたのだ。はた目には非の打ち所がなく、善良で、自分を犠牲にして他人に尽くす人だったが、私にはどこまでも無責任で、卑怯で、意気地なしに思 えた。 そんな君の姿がずっと私を不安にさせていたとは最後まで言えなかった。"(p.205) "君という二人称について書きたかったし、書けると思っていたが、どれも私から出発して、結局は私に戻ってくる物語にすぎないという気がしている。"(p.210 著者あとがき)
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