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悪霊列伝 中公文庫
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悪霊列伝 中公文庫

永井路子(著者)

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悪霊列伝 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2022/07/21
JAN 9784122072336

悪霊列伝

¥385

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3.5

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みんなの感想まとめ
  • 悪霊の歴史探求
  • 日本史の裏面
  • 人間の心の闇
  • 政治的駆け引き
  • 歴史人物の悲劇
  • 恨みと祟りの物語
  • 古代日本の怨霊
  • 文化と信仰の交差点
  • 死後の怨念と影響
  • 歴史の新たな視点

歴史の裏側に潜む人々の物語を通じて、過去の恨みや悲劇がどのように悪霊として語り継がれてきたのかを探る作品です。古代日本の著名な人物たちが、非業の死を遂げた後にどのように怨霊として恐れられるようになったのか、その背後にある政治的な駆け引きや人間の心理が丁寧に描かれています。歴史上の人物たちの苦悩や、彼らがどのようにして悪霊のイメージを作り上げられたのかを知ることで、読者は新たな視点から日本史を理解することができます。また、作家の想像力と歴史的事実が巧みに融合しており、興味深い読み物として楽しむことができます。古代の人名や背景に触れることで、歴史への関心が深まること間違いなしです。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2024/10/02

「世の中には、生きている間じゅう不当な扱いを受けつづけ、恨みを呑んで死んでゆかざるを得なかった者がいる。それらの者が死後、祟りを及ぼす悪霊となる、と昔の人は考えたが、これは逆にいえば、悪霊とは不当な仕打ちをした加害者が、内心の恐れと後ろめたさのために作りあげた虚像ともいえるだろう...

「世の中には、生きている間じゅう不当な扱いを受けつづけ、恨みを呑んで死んでゆかざるを得なかった者がいる。それらの者が死後、祟りを及ぼす悪霊となる、と昔の人は考えたが、これは逆にいえば、悪霊とは不当な仕打ちをした加害者が、内心の恐れと後ろめたさのために作りあげた虚像ともいえるだろう。」(8頁)とある通り、ここに本書のテーマがある。  本書で取り上げられているのは、吉備聖霊(おそらく吉備皇女、長屋王后)、井上内親王・不破内親王姉妹、崇道天皇(早良親王)、伴大納言、菅原道真、左大臣藤原顕光、平将門、崇徳上皇、楠正成といった人びと。加えて源頼朝の死を巡って義経等の亡霊が現れたとの説や、先代将軍徳川家治の早逝した子家基の死霊に祟られていると言われた家斉を巡る病気平癒の一騒動が紹介されている。  崇道天皇に悩まされた桓武天皇、菅原道真に祟られた醍醐天皇、崇徳上皇の怨霊の話は有名だが、歴史の裏話のようなところもあり、いずれも面白く読めた。  孝謙・称徳天皇とは異母姉妹の関係になる井上内親王・不破内親王については、井上内親王・他戸親王親子が光仁天皇のときに廃されたことは有名だが、不破内親王のことはあまり良く知らなかったので、大いに勉強になった。夫である新田部親王の子塩焼王、子の氷上志計志麻呂、氷上川継と皇位に就けようと画策したのだが、いずれも失敗に終わり、失意のうちに亡くなったことなど。  そして左大臣藤原顕光のこと。彼は道長の従兄に当たり、道長の父兼家の兄兼通の子になる。彼の娘の一人元子は、道長の娘彰子より早く一条天皇に入内し、もう一人の娘延子は三条天皇の皇子敦明親王の女となり、顕光は外戚になる夢を見たのだが、いずれも失敗に終わってしまった。そして彼らの死後、道長一家に祟る悪霊となる。  聖武天皇が気を病み、都を転々としたなど、最近の歴史学界では否定されているような説の文章もあるのだが、作家らしい想像力と歴史的事実とのバランスも良く取れていて、読み物としてとても面白い。

Posted by ブクログ

2023/07/01

これは、恐ろしい悪霊の話ではない。 政治的に蹴落とされて非業の死を遂げた者が、どのようにして悪霊とされたのか。酷い仕打ちをした側の不安や天災などの巷の状態でどのように悪霊が作られていくのか、というお話。 資料をきちんと読み込んでおり、読みごたえがある。 古代日本の人名の読み方が難...

これは、恐ろしい悪霊の話ではない。 政治的に蹴落とされて非業の死を遂げた者が、どのようにして悪霊とされたのか。酷い仕打ちをした側の不安や天災などの巷の状態でどのように悪霊が作られていくのか、というお話。 資料をきちんと読み込んでおり、読みごたえがある。 古代日本の人名の読み方が難しいので、毎ページ振り仮名が欲しいと個人的に思った。 あと、日本史にあまりなじみのない場合は難しいかも。

Posted by ブクログ

2022/10/23

「悪霊は、人の心のなかにある。罪を犯し、それに苦しめられるものは、みずからの作り出した虚像に追われ、のたうちまわらざるを得なくなる」 「悪霊はそれを恐れる人の魂の中に棲む」 「神の近くにいるものは最も神無きものであり、神なきものがいる限り、どんな悪霊も作り上げることができる」 「...

「悪霊は、人の心のなかにある。罪を犯し、それに苦しめられるものは、みずからの作り出した虚像に追われ、のたうちまわらざるを得なくなる」 「悪霊はそれを恐れる人の魂の中に棲む」 「神の近くにいるものは最も神無きものであり、神なきものがいる限り、どんな悪霊も作り上げることができる」 「悪霊とはその人個人の性格や行為に関わらず、後世の人の頭の中で作り上げられる。人は死後悪霊になるのでなくて、後世の人が悪霊として利用するのである」 「悪霊それ自体が存在するのではなく、社会がそれを必要とするときのみに作り出される」 にしても、平安時代の皇室権力闘争の苛烈さと隠微さと歴史への残しっぷりというかもはや潔い改変っぷりというか下手すると真顔で思ってそうっぷりは、なめるんじゃねえぞドサンピンこちとら一族開祖以来生きてる人間で蠱毒やってたんだぜ感があって大変よい。 にしてもまさしく、作家がなすべき妄想の鑑。名著。 ならば反悪霊とでも言うべき仮説上の存在……に話を持ってくとどうも陳腐になっちまいやすが……陳腐の陳腐たる所以は、否定しようがないゆえにその言説にあらゆる人が頼るから、と考えればまあ、いけるでござんしょ?

Posted by ブクログ

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