マーベル・シネマティック・ユニバース音楽考 映画から聴こえるポップミュージックの意味

添野知生(著者), 高橋芳朗(著者)

• 販売会社／発売会社: イースト・プレス
• 発売年月日: 2022/07/16
• JAN: 9784781620961

商品レビュー

2023/03/05

MCUで使用されている音楽についての論考。音楽ガイドブックとしても面白い。センスの良い選曲がされていることがわかる。MCU映画まだほとんど観ていないけど。

2022/09/09

最高に大好きな映画群たち…
それを劇中曲をメインに見ると、新たなる発見や気づきがあって、本当に良かった！MCUは特に音楽が印象的かつ、記憶に残るのでその道のプロ達に音楽的意味とか教えてもらえるのは本当に最高。
大好きになった映画の主題歌などはすぐにプレイリストにしてヘビロテしてしまう私は本書読了後に4、5曲プレイリストが増えました！

私の体感としてもガーディアンズ・オブ・ギャラクシーあたりから、MCUに限らず色々な映画内でシャレたポップスを流すのは流行りになっているな、という印象があるので、ジェームズ・ガンはMCUだけでなく、アメリカ映画界に多大な影響を与えた気がする！

ラブアンドサンダーの公開と本書発売に伴って放送されたラジオ「アフター6ジャンクション」の「第1回 MCUポップ・ミュージック名場面総選挙」でのお話も最高だったし、その後、「生活は踊る」
（だったかな……）での「ワカンダフォーエバー」のティザー予告の音楽考も最高で、それを聞いた後にティザーを見ると泣いてしまう。

そんなわけなので、是非ともMULTIVERSE SAGA終了の暁には、おふたりにはwill returnしていただきたいところ！

2022/08/14

MCU映画の音楽（劇伴ではなくポップミュージック既存曲の引用。近年では『エターナルズ』のBTSが話題になったのも記憶に新しい）を考察した一冊。歌詞の意味はもちろんリリース当時の背景まで著者2人の知識量に裏打ちされた分析に知的好奇心を大いに刺激される。日本の映画評論ではどうしても洋楽の観点は漏れがちなのでそういう意味でも貴重。やはり『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガンの選曲がMCU全体に与えた影響は大きかったんだなと改めて。劇場で曲を聴いた時にこういう文脈を理解して「おぉ！こう来たか」と思えたら映画がもっと面白くなる。