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ブラック・フォン ハーパーBOOKS
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ハーパーコリンズ・ジャパン |
発売年月日 | 2022/07/19 |
JAN | 9784596319258 |
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ブラック・フォン
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
ホラー小説を読み続け、それが自分の中に溶け合っているくらいの人が、既存のホラーを換骨奪胎し、自分なりの新味を提供しようとしたような、そういう短編集。 中でも『年間ホラー傑作選』はすごい。アメリカ年間ホラー傑作選の編者である語り手が、送られてきた「ボタン・ボーイ」という短編に感銘を...
ホラー小説を読み続け、それが自分の中に溶け合っているくらいの人が、既存のホラーを換骨奪胎し、自分なりの新味を提供しようとしたような、そういう短編集。 中でも『年間ホラー傑作選』はすごい。アメリカ年間ホラー傑作選の編者である語り手が、送られてきた「ボタン・ボーイ」という短編に感銘を受けて作者の家に赴いたらなんと作者が殺人鬼で、自分自身が見知ったホラーと同様の状況に陥るという、ホラーというジャンルに対する批評性の強い作品。展開自体は手垢のついたものではあるが、主人公をアンソロジストとすることで、ラストに大きなカタルシスと可能性の広がりを持たせることに成功している。 ホラーへの信頼によって為せる業だ。 作者のジョー・ヒルはホラー以外にも文学や幻想小説などいろいろなジャンルの短編を手掛けているようで、本短編集に収録された作品群の色合いも多様。 『二十世紀の幽霊たち』は映画愛を感じさせるしんみりとした短編だし、映画化もされた『ブラック・フォン』は王道の(と言っていいのか分からないけど)監禁もののホラー。 一言で作品全体の傾向を言い表すのは難しいのだけど、どの短編にも妙味とでも言えばいいのか、作者の優しさとか遊び心みたいな「親しみやすさ」を感じた。 冒頭の「謝辞」の中に短編を忍ばせていたり、『ブラック・フォン』の[削除部分]をわざわざ掲載していたり、というか、『二十世紀の幽霊たち』の作中作「ボタン・ボーイ」って『ブラック・フォン』と似たシチュエーションだったりするので、この短編集自体が作者の仕掛けた悪ふざけみたいなところがあるような気も。 『ポップ・アート』はまさにそんな作者の”らしさ”が色濃く出た作品で、生きる空気人形が当たり前のように生活の中に溶け込んでいる社会の日常が、空気人形であるアートと友だちになった語り手の視点から語られていく。はじめにフィクションとしての「大嘘」を提示し、これはこういう世界観の話ですよー、と読者に理解させ、その後は入念にリアリズムに寄り添った話づくりをするあたり、ふざけているようでいてかなり技巧的。 意地悪を言えば、どれもこれもホラーに徹しきることが出来ていないとも取れるのだけど、作品に通底している”妙味”は他のホラー小説では体験したことの無い、この短編集だけの味となっており、その親しみやすさが好きだった。
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洋風世にも奇妙な物語詰め合わせ短編集。 きついホラーは無い。(なんなら表紙がいちばん怖い) 17編あった中で1番のお気に入りは、 純文学系の「ポップアート」。 これは勿論、他にも何個か 読み返したいのがあるので売らずに持っておく。 (マイナーすぎて重版見込めないだろうし) 心...
洋風世にも奇妙な物語詰め合わせ短編集。 きついホラーは無い。(なんなら表紙がいちばん怖い) 17編あった中で1番のお気に入りは、 純文学系の「ポップアート」。 これは勿論、他にも何個か 読み返したいのがあるので売らずに持っておく。 (マイナーすぎて重版見込めないだろうし) 心揺さぶられたりするほどの感動はないけど、 ふとした時に読みたくなる予感がする。
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映画『ブラックフォン』が面白かったので原作も読んでみた。 こちらは短編なので映画よりあっさり。後日談が収録されていたけれど、映画のラストのほうが好き。 ホラーだけでなく、純文学系のストーリーもいくつか収録されていて、なかなか読み応えがあった。
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