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通州事件 増補新版 志学社選書008
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 志学社 |
発売年月日 | 2022/07/20 |
JAN | 9784909868077 |
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通州事件 増補新版
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満洲事変から敗戦に至る日本の歴史を知ることはいろいろな意味でしんどくて、これまで敬して遠ざけてきたのだが、やはりきちんとした史実を知らなければ始まらないと思い、いわゆる十五年戦争期(最近はアジア太平洋戦争というのかな?)に関する本を努めて手に取るようにしており、本書もそんなこと...
満洲事変から敗戦に至る日本の歴史を知ることはいろいろな意味でしんどくて、これまで敬して遠ざけてきたのだが、やはりきちんとした史実を知らなければ始まらないと思い、いわゆる十五年戦争期(最近はアジア太平洋戦争というのかな?)に関する本を努めて手に取るようにしており、本書もそんなことから読んだもの。 恥ずかしながら、1937年7月に日本軍及び日本居留民が襲撃殺害された“通州事件”というものをそもそも知らなかった。華北分離工作や冀東防共自治政府の名前くらいを歴史の本で読んだことはある程度だったので、本書「第一章 通州事件前史」において、日中関係の情勢や事件に至る時代背景を知ることができた。この事件を起こした保安隊とは、冀東政権の治安維持部隊として編制された部隊であり、日本との関係では協力関係にあったと言えるだろう、そのような部隊が日本人に対して刃を向けたということになる。 以下、事件の経過、保安隊が反乱を起こした原因・理由、事件の日中戦争への影響等が論じられるほか、事件被害者家族の事件に対する思いなどが紹介される。保安隊関係者の回想録なども紹介されているのだが、あまり資料がないということもあるのだろう、事件そのものに関する叙述はやや薄めの感じがする。 なお、当時の事件を報じた新聞報道や追悼式典の様子などが新聞、雑誌に掲載されたことを国民の反中感情に火をつけるものと著者は言うのだが、やたらに敵対感情を煽るような表現等は問題だとしても、事件についての報道が結果としてそうした敵愾心を煽る機能を果たしてしまうことはやむを得ないのではないだろうか。「新しい歴史教科書をつくる会」の関係者などが、通州事件を反中プロパガンダに利用しようとする動きを警戒することは分かるのだが、ちょっとひっかかった。
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旧版では「天皇さまは泣いてござった」に収録されている「佐々木テンの手記」なるものは使っていないの、新版ではありがたく使っているのは呆れた。昭和60年に故人となった入江相政が「序文を書いた」となっているのに、文中に通州事件から50年と分かる個所があるので昭和62年に書いた事になる...
旧版では「天皇さまは泣いてござった」に収録されている「佐々木テンの手記」なるものは使っていないの、新版ではありがたく使っているのは呆れた。昭和60年に故人となった入江相政が「序文を書いた」となっているのに、文中に通州事件から50年と分かる個所があるので昭和62年に書いた事になる「佐々木テンの手記」が収録されているという矛盾はどうなるのか?歴史修正主義者業界は国府軍や中共軍が武装解除した日本兵や日本人居留民の大量虐殺をしてくれなかったので、「野蛮な支那人」をあげつらう為に通州事件を「利用」しているが、この本の著者も「バスに乗り遅れまい」としたのか。
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