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総員玉砕せよ!(新装完全版)(文庫版) 講談社文庫
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総員玉砕せよ!(新装完全版)(文庫版) 講談社文庫

水木しげる(著者)

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総員玉砕せよ!(新装完全版)(文庫版) 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2022/07/15
JAN 9784065286005

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総員玉砕せよ!(新装完全版)(文庫版)

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商品レビュー

4.3

39件のお客様レビュー

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2026/05/05

登場人物だけは漫画的表現で描かれているが、背景、敵の姿は写実的に描かれている。これはフィクションではなく現実に起きたことなんだと実感させられる。 最後のシーンの絵圧からわかる怒りが凄かった。 玉砕という文化は日本だけなのだろうか。 玉砕はモチベーション維持のための精神的作戦だ...

登場人物だけは漫画的表現で描かれているが、背景、敵の姿は写実的に描かれている。これはフィクションではなく現実に起きたことなんだと実感させられる。 最後のシーンの絵圧からわかる怒りが凄かった。 玉砕という文化は日本だけなのだろうか。 玉砕はモチベーション維持のための精神的作戦だったのだろうか。 決して肯定するべき行為ではないが、玉砕に通づる文化は日本に存在している気がする。

Posted by ブクログ

2026/03/27

水木しげる氏が経験した南の島での戦線。小隊、中隊、大隊、とそれぞれ隊長がいて、水木氏は一番下の兵隊。隊長が下す朝令暮改の命令。隊長は軍人で、己の名誉のことしか考えてないみたいだ。それに翻弄される下っ端の二等兵。前線はほんとうに理不尽な場所だったんだなあ、というのが伝わってくる。 ...

水木しげる氏が経験した南の島での戦線。小隊、中隊、大隊、とそれぞれ隊長がいて、水木氏は一番下の兵隊。隊長が下す朝令暮改の命令。隊長は軍人で、己の名誉のことしか考えてないみたいだ。それに翻弄される下っ端の二等兵。前線はほんとうに理不尽な場所だったんだなあ、というのが伝わってくる。 前に絵入り自伝みたいなのを読んだことがあり、そこでは現地の人と仲良くなり、婿にこないか、などと言われたことが印象に残っている。・・がここで描かれる前線は、戦闘が無い時はメシ炊き当番など、平穏な絵柄もあるが、一旦戦闘が始まれば、ものすごい生死の場面だ。 解説によれば90%は事実で、作中の部隊は二度玉砕するが、二度目の玉砕は無かった。でもあえてそれを描くことで「事実を超える真実」を描くことに成功した、とある。 足立倫行氏の解説で、水木氏の自宅に行くと、水木しげる氏と一緒にニューギニアのビデオを見るという「恐怖体験」がある、という。それは戦後、戦地パプア・ニューギニアの慰霊の旅で水木氏自身が撮ったビデオ数本を見るというもの。水木氏は解説しながら見ているがだんだん興奮してきて、当時と現在が混在してくるとあった。とにかくこのビデオ視聴という難行につきあうことによって、誰しも水木氏にとって、戦争体験がいかに重大か、という認識に至るのだ、といっている。 1973年8月に書き下ろし長編として刊行。当時は「聖ジョージ岬・哀歌 総員玉砕せよ!!」という題名だった。 1995年6月、講談社文庫で刊行。登場人物表、構想ノート、新解説を加え、更に装丁を変え新装完全版として刊行したもの。 2022.7.15第1刷 2024.2.19第7刷 図書館 2022.

Posted by ブクログ

2026/03/27

水木しげるが戦線に参加した体験をもとにした漫画。 本作は、兵士が「お国のため、勇敢に戦い、散った」という美しい物語で決して語ろうとしない。美しく回収されてたまるか、という水木しげるの強い意志が感じられる。 一下級兵士にとっては、戦争とは不条理そのものだ。敵だけでなく、味方でさえも...

水木しげるが戦線に参加した体験をもとにした漫画。 本作は、兵士が「お国のため、勇敢に戦い、散った」という美しい物語で決して語ろうとしない。美しく回収されてたまるか、という水木しげるの強い意志が感じられる。 一下級兵士にとっては、戦争とは不条理そのものだ。敵だけでなく、味方でさえも、自分の命を軽んじている。 日本の玉砕の文化は、武士道から来ていると推察する。個人の倫理としては美しいが、集団の倫理として機能するには、あまりに暴力性が高い。この実質無くして形式極まれりの武士道精神は、勝てもしない太平洋戦争の引き金になったとも思う。確か、岡倉天心が茶の本で、日本文化の象徴として武士道が海外に紹介されることについて、野蛮であると、憤りを露わにしていたことを思い出す。 特攻や玉砕を気高い日本的精神の表れとして、無闇に美化する言説には気をつけるべきだ。その状況に追い込んだ意思決定や組織構造の欠陥や兵士に与えた心理・物理的インパクトを冷静に分析することのほうが重要だと思う。それが、誰にも知られることなく亡くなっていった兵士たちに対して、現代に生きる我々ができる精一杯の弔いだと強く信じている。

Posted by ブクログ

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