岸田政権の正体 米国と富裕層の“犬" 横田一の現場直撃Ⅱ

横田一(著者)

• 販売会社／発売会社: 緑風出版
• 発売年月日: 2022/07/04
• JAN: 9784846122126

商品レビュー

2024/08/25

著者の政治思想は、れいわ新選組推し、与党憎し、維新くたばれという感じなので、そのような前提を踏まえて読むのが良いと思う。これに対立するから評価を下げた、という事ではなく、岸田政権について述べられるような中身ではなく、タイトルが違う、という点で期待外れだった。

ー　第一章では、発信力抜群の山本太郎代表と大石晃子葉院議員が二枚看板の「れいわ新選組」を紹介した。

と、こんな感じである。岸田政権の正体というタイトルだが、れいわ新選組、発信力抜群！とキャーキャー黄色い声援を聞かされても、何か違うな、と思うのが普通の反応だ。堂々と、れいわ新選組をタイトルに使えば良いのに。

ただ、今や自民党総裁選の候補者は、どれも何だかなあという感じだが、こういう思想の方が遠慮なく発言されるので、その点でのおさらいにはなった。それこそ、岸田政権誕生前の話。

ー　石破氏は不出馬を決断、河野氏支持も表明したのだが、この時に後押しをしたのが小泉氏だった。前日の九月一四日の地元・横須賀での記者会見で河野氏支持を打ち出し、「『石破さんが応援するなら河野太郎（の応援）はやりたくない」なんて理屈は理解できない」とも批判。そして『河野氏こそ改革派』と断言したのだ。「最大派閥（細田派）の方から『高市さんと岸田さんを支持する』と発言があったと聞き及んでいる。これは言い換えれば、『河野太郎は絶対に駄目だ」ということ。そのこと一点をもってしても、誰が自民党、日本を変えられる新しいリーダーかは明らかだ」（小泉氏）

ー　森友再調査をすると明言した石破氏に対しても、次のような質問をした。「『森友再調査をする」と仰った石破さんと違って河野さんは、高市さんや岸田さんと同じように森友再調査を否定。安倍前総理に付度をしてゴマをすっているように見えるが、そういう河野さんがなぜ改革勢力の同志なのか。「自民党を変える存在』と捉えられたのが疑問」「河野さんと対談した時に「森友再調査をするべきだ」と言って、河野さんは受け入れたのかどうか。要は森友再調査というのは古い自民党を変えるのかどうかの試金石、リトマス試験紙のようなものだと思うので、これ（森友再調査実施）を受入れさせて不出馬だったら国民は納得すると思うが、そうでなくて不出馬だったら「今までのご自身を否定して古い自民党の軍門に下った」ように見えるが、その点を聞きたい」。
石破氏はこう答えた。「河野氏との会談の詳細をここで申し述べるべきだとは思っていない。しかし今、申し述べたように、一番悲しんでいる人の思いに寄り添わなくて、私は政治の名に値すると思ってはいない。そのことは河野氏に申し上げた。「この点は大事ですよ」ということ。「再調査はしませんよ。これでおしまい」であってはならない。

さあ、どうなるか。