1,800円以上の注文で送料無料

夏 新潮クレスト・ブックス
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍

夏 新潮クレスト・ブックス

アリ・スミス(著者), 木原善彦(訳者)

追加する に追加する

夏 新潮クレスト・ブックス

定価 ¥2,750

1,980 定価より770円(28%)おトク

獲得ポイント18P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

11/16(土)~11/21(木)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2022/06/30
JAN 9784105901813

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

11/16(土)~11/21(木)

商品レビュー

4.7

4件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/08/23

10月に『秋』を手にしてから、10ヶ月近くもかけてこの4部作を読んできました。 おかげで長く一緒にいた登場人物たち、なんと言ってもエリサベスとダニエル、アート、アイリスたちのことは家族のように忘れられないし、彼らのそれぞれのブレグジットの受け取り方のおかげで、英国の正式名称(グレ...

10月に『秋』を手にしてから、10ヶ月近くもかけてこの4部作を読んできました。 おかげで長く一緒にいた登場人物たち、なんと言ってもエリサベスとダニエル、アート、アイリスたちのことは家族のように忘れられないし、彼らのそれぞれのブレグジットの受け取り方のおかげで、英国の正式名称(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)が頭からはなれなくなってしまった。 『夏』だけは、秋、冬、春を読んできた人だけが味わえる、幸せなこの物語のなんていうか伏線回収とは言いたくなくて、 それぞれの人物の思いや歴史が繋がって…沁み入るような物語感覚を得られるのです。 中心になるのは 個性派揃い、グリーンロー家のおはなし。 サシャとロバートの最高な姉弟。 文学を愛しているが、娘サシャにとっては俗っぽく見えている元女優の母グレース。 サシャは地球環境問題活動に傾倒し世界を変えたいと本気で思っている。自動車には乗らない。グレタ・トゥンベリが彼女のヒロイン。 ロバートは現実主義者。賢すぎて世界をバカにしているところがある。アインシュタインだけを信じている。 この姉弟のおかげで偶然出会うカップルは、『冬』で別れたかのように思えたアートとシャーロット! この5人で老人ダニエルを訪ねて行くことになるのだ。アートの母ソフィアから預かった石を渡すために。 ダニエルはエリサベスの家にいて… この後の物語の進み方が好き。 ダニエルの消息不明の妹のことも不思議に現される。 と、どんどんこれまでの物語が繋がっていく。 子どもたちにとっては俗っぽくめんどうな母グレースも、素敵な過去を思い出すことになる。かならず登場するシェイクスピアや、ディケンズは彼女のターンで回想される。 そして物語の現在といえば、新型コロナウィルスの初期の頃。アートの叔母、革命家のアイリスは、やっぱり動いてる!けど… 印象的だったのは サシャが移民施設にいる英雄さんに手紙を書くという彼女のやり方。アマツバメについて延々と書く。そして、ラストではアートとシャーロットのメールでのやりとりに鳩がでてくる。ここもなにか繋がっているのかな。 賢くかわいいロバートがアインシュタインを引用していたところが素敵なので、最後に置いておきますね。 _人類は星を眺めることで最高の知的な道具を手に入れた。でもだからといって、僕らがその知識を使って何かをしたとき、星にその責任を負わせることはできない。_ 木原善彦さんのアリ・スミスにどっぷり浸かってきたので、4部作読み終えてようやく岸本佐知子さんの訳したたアリ・スミスにいけます。

Posted by ブクログ

2023/06/08

四季四部作、めちゃくちゃ面白かった アリ・スミスの自然の見方がすごいな 長い時間と時代を生きてきたダニエルと、彼を中心に目に見えない網のような形で繋がる人間の物語だったな…… いやそんな形では定義できない…… もっと壮大な何かだったな…

Posted by ブクログ

2022/12/30

『秋』から始まった四部作もとうとう終わり。なぜ秋から始まって夏で終わりなのだろうと思っていたけれど、『夏』を読み終わってとても納得。生命力に溢れ一番の頂点にして、他の四季に比べて一瞬の時である夏。こんなに読んでいて夏を感じるとは思わなくて少し動揺している。 p9“みんなが言った。...

『秋』から始まった四部作もとうとう終わり。なぜ秋から始まって夏で終わりなのだろうと思っていたけれど、『夏』を読み終わってとても納得。生命力に溢れ一番の頂点にして、他の四季に比べて一瞬の時である夏。こんなに読んでいて夏を感じるとは思わなくて少し動揺している。 p9“みんなが言った。で? つまり、で何? つまり肩をすくめるしぐさ、あるいは私にどうしろって? あるいははっきり言ってどうでもいい、あるいは実際、悪くないと思う、別にそれで構わない。”からp12までの流れ、そして「で?」の言葉の強さに動揺していた。終始、動揺していた気がする。 環境や貧困問題に目をむけ訴えることを選択した姉と、問題行動、皮肉でもって周りに示している弟。そんな二人を中心に『秋』『冬』『春』に登場した人物たちがかかわってくる。EU離脱から流行感染へと流れた世の中で生きている人たちの揺れる気持ちや分からなさが痛いほど伝わってくる。 『冬』に登場したシャーロット。終盤、シャーロットを中心として書かれた場面がとても好き。なにがどう、とは上手くいえないけれど、部屋に閉じ籠もる気持ちがすごく分かる。自分とダブらせて読んでしまってしんみりしてしまうくらいには。四部作のなかで一番『夏』が好きかもしれない。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品