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セカンドチャンス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2022/06/29 |
JAN | 9784065279519 |
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セカンドチャンス
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商品レビュー
3.7
49件のお客様レビュー
未読本が無くなってしまうと寂しいので、とっておいた篠田節子の未読本。 タイトルからして明るいかんじの話であろうと期待して読んだのですが、 期待通りでした。水泳を習ってみようかな、ってな気持ちになりました。 けど、そこは篠田節子なんで、50代初めにして未婚のヒロイン(名前忘れた)...
未読本が無くなってしまうと寂しいので、とっておいた篠田節子の未読本。 タイトルからして明るいかんじの話であろうと期待して読んだのですが、 期待通りでした。水泳を習ってみようかな、ってな気持ちになりました。 けど、そこは篠田節子なんで、50代初めにして未婚のヒロイン(名前忘れた)の、自分より他人を優先させてしまう、お人よしで健気な生き方とそれにちゃっかりと乗っかって利用しているヒロインの肉親や親戚たちに嫌気を催す風味が仕込まれてます。 ヒロインは一人で長い間、親を在宅介護し、やっと両親ともに見送り終わったときには、もはや50過ぎ。完全に婚期を逃してしまう。なのに、誰を恨むもことなく。亡くなった親のことを「片付いた」と表現する親友に、嫌悪感を抱くほど。健全で善良で、真っ当なヒロイン。しかも料理上手で家事のベテラン。両親の死後も、親戚や兄弟に利用され続けても、僻んだり恨んだりせず、できる限り尽くしてあげている。 偉いなぁ、絶対マネできないし、したくもないけど。 体調改善のために、ヒロインは割とガチめのスイミングクラブに加入するのですが、そこで体の健康とともに、かけがえのないものを得ることができたのです。これも、誰を恨むこともなく、真っ当に健全に生きてきたヒロインへの、神さまからの贈り物なのでしょうか。明るい読後感で、オススメです。 にこ的には、ヒロインの親友が推しです。こんな友人、いたらなぁ。
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私は今どん底である。再起を図りたい。篠田節子は近年の著作以外(『鏡の背面』以前)は全て読んでいる。そんな篠田節子が『四つの白昼夢』『ロブスター』と新作を立て続けに2冊刊行すると知った。どん底だから購入はできない。『四つの白昼夢』は図書館で予約したが、借りられるのはだいぶ先だ。それ...
私は今どん底である。再起を図りたい。篠田節子は近年の著作以外(『鏡の背面』以前)は全て読んでいる。そんな篠田節子が『四つの白昼夢』『ロブスター』と新作を立て続けに2冊刊行すると知った。どん底だから購入はできない。『四つの白昼夢』は図書館で予約したが、借りられるのはだいぶ先だ。それまで近年の未読の作品を読もうということになり、再起を図りたい私にピッタリのタイトルの『セカンドチャンス』を図書館で借りて読んだ。 主人公は大原麻里。私は大原櫻子のファンなので、おっ、と思った。さらにほぼ同年代であり、一人暮らしという共通点があり、親近感をおぼえた。 篠田節子は『女たちのジハード』で直木賞を受賞したので、一頃、それとも今もかもしれないが、『女たちのジハード』的な作品を期待する向きがあったようだが、ある意味、『セカンドチャンス』は『女たちのジハード』の中年版としても読めるのではないだろうか。 篠田節子自身、水泳のジムに行くこともあるようなので、母親の介護で取材に行けないということで、水泳を題材に持ってきたのではないだろうか。 元々はSF、ホラー作品に惹かれて篠田節子の作品を読んできたのだが、こういったSF、ホラー要素のない日常を描いたような作品も、人間模様の描き方が巧みで、充分に楽しめる。 『四つの白昼夢』は現在5人待ちなので、何かもう一冊、短編集でも図書館で借りようかと思っている。『ロブスター』も図書館に所蔵されたら予約しようと思っている。
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勇気をもらえる。躊躇せずなんでもやってみたらいいんだ。言い訳せずにと思える。行動に移すと道がひらけそうだ。
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