セカンドチャンス の商品レビュー
50代、恋愛でもなくビジネスでもなく本気で自分の為にうちこめるものを見つけられるのはいいなと思った。セカンドチャンスという題名は確かに少しイメージと違っていた。子育て終わった女性達、多忙な看護師、サラリーマン、障害ある青年、色んな人が水泳教室に通い、そういう世界があるのかと思った...
50代、恋愛でもなくビジネスでもなく本気で自分の為にうちこめるものを見つけられるのはいいなと思った。セカンドチャンスという題名は確かに少しイメージと違っていた。子育て終わった女性達、多忙な看護師、サラリーマン、障害ある青年、色んな人が水泳教室に通い、そういう世界があるのかと思った。大体が「いいひと」
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50代、独身の真里は肥満解消のためにスイミングスクールに通い始めます。コーチや利用者と交流しながら少しずつ泳げるようになり、身体も引き締まってきたなか、大会出場に誘われて...というお話です。 ダイエットでも大会出場でも、何かに挑戦する時は「やらない言い訳」を探してしまうもの。...
50代、独身の真里は肥満解消のためにスイミングスクールに通い始めます。コーチや利用者と交流しながら少しずつ泳げるようになり、身体も引き締まってきたなか、大会出場に誘われて...というお話です。 ダイエットでも大会出場でも、何かに挑戦する時は「やらない言い訳」を探してしまうもの。真里がウジウジ言って挑戦しない姿にイライラしてしまいますが、私自身も人のことは言えないなと感じました。 とはいえ、大会出場のため法事に出られないことを叔母から責められても頑張って断ったり、姪の発表会もきちんと理由を話して応援に行けないと伝えている真里の成長には「おっ!」とうれしくなりました。 「セカンドチャンス」とは何だったのか。最初のチャンスは?親の介護を終えて真里の第二の人生が始まるという意味なのかも。 全体的に緩やかな展開で、時々眠くなりながらも読み終えました。
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最初は面白かったのですが、スイミングスクールに入会してからはつまらなくなりました。セカンドチャンスというタイトルも内容からするとかなりの違和感です。それでも水泳を始めてみたいと思わされましたので読んで良かったです。仕事辞めたら本当にやってみようかな。
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未読本が無くなってしまうと寂しいので、とっておいた篠田節子の未読本。 タイトルからして明るいかんじの話であろうと期待して読んだのですが、 期待通りでした。水泳を習ってみようかな、ってな気持ちになりました。 けど、そこは篠田節子なんで、50代初めにして未婚のヒロイン(名前忘れた)...
未読本が無くなってしまうと寂しいので、とっておいた篠田節子の未読本。 タイトルからして明るいかんじの話であろうと期待して読んだのですが、 期待通りでした。水泳を習ってみようかな、ってな気持ちになりました。 けど、そこは篠田節子なんで、50代初めにして未婚のヒロイン(名前忘れた)の、自分より他人を優先させてしまう、お人よしで健気な生き方とそれにちゃっかりと乗っかって利用しているヒロインの肉親や親戚たちに嫌気を催す風味が仕込まれてます。 ヒロインは一人で長い間、親を在宅介護し、やっと両親ともに見送り終わったときには、もはや50過ぎ。完全に婚期を逃してしまう。なのに、誰を恨むもことなく。亡くなった親のことを「片付いた」と表現する親友に、嫌悪感を抱くほど。健全で善良で、真っ当なヒロイン。しかも料理上手で家事のベテラン。両親の死後も、親戚や兄弟に利用され続けても、僻んだり恨んだりせず、できる限り尽くしてあげている。 偉いなぁ、絶対マネできないし、したくもないけど。 体調改善のために、ヒロインは割とガチめのスイミングクラブに加入するのですが、そこで体の健康とともに、かけがえのないものを得ることができたのです。これも、誰を恨むこともなく、真っ当に健全に生きてきたヒロインへの、神さまからの贈り物なのでしょうか。明るい読後感で、オススメです。 にこ的には、ヒロインの親友が推しです。こんな友人、いたらなぁ。
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私は今どん底である。再起を図りたい。篠田節子は近年の著作以外(『鏡の背面』以前)は全て読んでいる。そんな篠田節子が『四つの白昼夢』『ロブスター』と新作を立て続けに2冊刊行すると知った。どん底だから購入はできない。『四つの白昼夢』は図書館で予約したが、借りられるのはだいぶ先だ。それ...
私は今どん底である。再起を図りたい。篠田節子は近年の著作以外(『鏡の背面』以前)は全て読んでいる。そんな篠田節子が『四つの白昼夢』『ロブスター』と新作を立て続けに2冊刊行すると知った。どん底だから購入はできない。『四つの白昼夢』は図書館で予約したが、借りられるのはだいぶ先だ。それまで近年の未読の作品を読もうということになり、再起を図りたい私にピッタリのタイトルの『セカンドチャンス』を図書館で借りて読んだ。 主人公は大原麻里。私は大原櫻子のファンなので、おっ、と思った。さらにほぼ同年代であり、一人暮らしという共通点があり、親近感をおぼえた。 篠田節子は『女たちのジハード』で直木賞を受賞したので、一頃、それとも今もかもしれないが、『女たちのジハード』的な作品を期待する向きがあったようだが、ある意味、『セカンドチャンス』は『女たちのジハード』の中年版としても読めるのではないだろうか。 篠田節子自身、水泳のジムに行くこともあるようなので、母親の介護で取材に行けないということで、水泳を題材に持ってきたのではないだろうか。 元々はSF、ホラー作品に惹かれて篠田節子の作品を読んできたのだが、こういったSF、ホラー要素のない日常を描いたような作品も、人間模様の描き方が巧みで、充分に楽しめる。 『四つの白昼夢』は現在5人待ちなので、何かもう一冊、短編集でも図書館で借りようかと思っている。『ロブスター』も図書館に所蔵されたら予約しようと思っている。
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勇気をもらえる。躊躇せずなんでもやってみたらいいんだ。言い訳せずにと思える。行動に移すと道がひらけそうだ。
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母親の介護を終えたときは50歳を超えていた。 病院に行って様々な数値の悪さを指摘され、一念発起して水泳教室に通うことにした。 そこで出会った講師と仲間。 ゆっくりと、でも確実に彼女の人生が動き出す。
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久しぶりについつい先が読みたくなった小説。 周りを優先して自分を後回しにする主人公の麻里を絶妙に引き上げて背中を押していくスポーツクラブの仲間たち。それぞれのペースでありながら、どこかに温かい人の手が織り交ぜられていて、ひとりひとりが少しずつ進化を遂げながら互いの距離を縮めていく...
久しぶりについつい先が読みたくなった小説。 周りを優先して自分を後回しにする主人公の麻里を絶妙に引き上げて背中を押していくスポーツクラブの仲間たち。それぞれのペースでありながら、どこかに温かい人の手が織り交ぜられていて、ひとりひとりが少しずつ進化を遂げながら互いの距離を縮めていく様子に温かい読後感だった。
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篠田さんって何か深いところを描き出す作品が多いと思ってたけど、様々な葛藤や欝屈があっても体を動かして乗り越えるrこんな物語もいいね。と、かなり出っ張った腹を見下ろしながら、明日から走ろうと思います。
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03月-04。3.0点。 両親の介護に追われ、50代独身の主人公。検診を受けると各数値が悪く、スイミングを開始することに。。。 読みやすい。主人公の心情描写が上手い。親友の主婦がいい味出していた。
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