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略奪の帝国(下) 東インド会社の興亡
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2022/06/28 |
JAN | 9784309228570 |
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略奪の帝国(下)
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商品レビュー
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上巻と同じく詳細に書かれてはいるものの、全体像が分かりにくい。ボリュームの割に得たものは少なかった。 「イギリス東インド会社の株を所有する議員はあまりにも多く、しかもEICの税金は国の経済に多大な貢献をしていた。関税だけでも、年間88万6922ポンド(今日では9300万ポンド以...
上巻と同じく詳細に書かれてはいるものの、全体像が分かりにくい。ボリュームの割に得たものは少なかった。 「イギリス東インド会社の株を所有する議員はあまりにも多く、しかもEICの税金は国の経済に多大な貢献をしていた。関税だけでも、年間88万6922ポンド(今日では9300万ポンド以上)にのぼる。これではどんな政府も、会社をつぶそうとは考えられない。最終的に、EICは規模の大きさに救われた。いまや貿易量はイギリス全体の半分ちかくに迫る勢いで、正真正銘、つぶすには大きすぎたのである」p29 「(1798年)ナイル川の海戦において、ネルソンはフランス艦隊をアブキール湾でほぼ完全に打ち負かしたのだ。エジプトを拠点としてインド攻撃を目指したナポレオンの夢は無残にも敗れた。これはまったく予想外の展開だった。ナポレオンのエジプト遠征の一報が届いて以来、つぎの標的はインドで、インドがフランスの植民地になる可能性は大きいと見られていた。ところがその可能性はきわめて小さくなった」p169 「イギリス東インド会社が最終的に戦争で勝利を収めたのは、強力な傭兵軍を支える確実な財政基盤が確保されたからにほかならない」p196 「イギリス東インド会社は最終的に、ムガル帝国を摂政として支配することで最高権力者としての地位を確立した。インドをムガル帝国の傘下にとどめながら、ある程度の正当性を手に入れたのである」p223 「1803年は取締役会の思い通りの展開になったが、最終的にはイギリス政府がイギリス東インド会社を抑え込んだ。会社は日々強力になり、インドでは無敵を誇ったが、すでに19世紀前半にはイギリス政府から厳しく監視され、制約を受けるようになっていた。いまやイギリスで最も重要な植民地になったインドを一企業が好き勝手に支配するという発想は、矛盾も甚だしかった」p225 「1857年、イギリス東インド会社の私設軍が雇用主に対して反乱を起こした(反乱は鎮圧され、イギリス議会はついに会社からすべての権力を剥奪した)」p226 「インド各地の勢力がバラバラな状態は、イギリス東インド会社にとって追い風になった。インドの銀行家たちは、信用力の高いイギリス東インド会社に積極的に融資を行ったからだ」p238
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