あんまりすてきだったから

くどうれいん(著者), みやざきひろかず(絵)

• 販売会社／発売会社: ほるぷ出版
• 発売年月日: 2022/06/22
• JAN: 9784593103294

商品レビュー

2024/08/28

久しぶりの絵本。
と言うのも岩手県、盛岡市在住の作家「くどうれいん」さんの作品。なので、手に取りました。

歌人でもある著者。
短歌のようにリズミカルで、そして、
独特の擬音、オノマトペが想像力を刺激してくれます。

感動→手紙→伝わって→自分の栄養に

情けは人のためならず、でしょうか。

超、オススメの絵本です。
小さい子にも大人にも、たくさんの人に感じてほしい内容でした。

著者から、あとがきのような、主人公のこんちゃんへの返事。
これも素敵です。

引用(ネタバレ)

すきだと思ったらお手紙を書く。
それはとってもすてきなことです。
おへんじがもらえなかったとしても、きっとその言葉はその先のあなたにとどきます。
そして、もしかしたらこんな風に大きくなってから、その画家さんといっしょに絵本を出せる日が来るかもしれないのです。

すきだと思ったらすきだと言う。
それは、すきなひとのためではなく、いちばんには、あなたのえいようになります。
あなたのおかげで、おとなになったあなたがほほえんでいることをおぼえていてね。

そして、そよぐ葉っぱや、しずかにながれる所や、あなたを通りぬけていく風。
そのすべてが、地球からあなたへの祝福でありあなたがあんまりすてきだという、みえない言葉だということにきっとあなたは、自転車をこきながらいつか「はっ」と気づくのです。

そうしたらまたお手紙を書きましょう。
この世にはたくさんの封筒と便箋があるのだから

　　＊

もしかしたら、主人公のこんちゃんは、小さい頃のれいんさんなのかも知れない。

感動を伝えること、
発信すること、

めぐり、めぐって
なにかが、ひらいていくんだなぁ

と思いました。

あと、みやざきひろかずさんの絵がもう…
水彩なのかなぁ。色彩がきれい。
特に夜の青が。
グラデーション具合がホント、とてもとてもキレイだと思いました。

くどうれいんさんの作品とは言え、絵本は読まなくてもいいかなぁと思ってましたが、手に取って良かったと心から思える作品。

「あんまりすてきだった」のでした。

2024/05/13

素敵だと思ったら、その気持ちを素直に伝えること。そうしたら、その気持ちが広がって、世界も明るく素敵なものへ。柔らかいタッチの絵で、言葉から広がる世界が綺麗に描かれている絵本です。

2024/03/30

独特のオノマトペ（と言ってよいんでしょうか？？）がひっきりなしに出てくるので読み聞かせには数回練習が必要です。笑
が、可愛らしい絵とお話を見てほっこり温かい気持ちになれました。

ブク友の皆さんの本棚に飾られている「くどうれいん」さん、気になって図書館で借りてみたシリーズの1冊目です。