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神のいない世界の歩き方 「科学的思考」入門 ハヤカワ文庫NF ハヤカワ・ノンフィクション文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2022/06/22 |
JAN | 9784150505905 |
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神のいない世界の歩き方
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11件のお客様レビュー
神または宗教批判の書だが、聖書などの聖典の古文書分析(主に科学的批判)の考古学として読める。ただしターゲットの読者は主に英語圏または西欧になっている。基本的にアメリカ人に多いインテリジェントデザイン主義者のことを批判対象にしている。そのため日本人としては当たり前のことが書かれてい...
神または宗教批判の書だが、聖書などの聖典の古文書分析(主に科学的批判)の考古学として読める。ただしターゲットの読者は主に英語圏または西欧になっている。基本的にアメリカ人に多いインテリジェントデザイン主義者のことを批判対象にしている。そのため日本人としては当たり前のことが書かれているとも言える。 私たちは勇気をもって大人になり、あらゆる神に見切りをつけるべきだと思う335 物々交換は課税出来ないので違法でさえある298 進化、生存競争は軍拡競争に例えると分かりやすい223 道徳哲学において、 「絶対主義者」⇒世の中は善か悪かしかない。悪いものはどんな理由であれ悪い。「殺人は悪」だから、たった一個の受精卵を潰すことも「殺人」と考える絶対主義者もいる。 「帰結主義者」⇒最終的な「結果」が大事。中絶の結果として「誰が苦しむ」のか?あるいは中絶を禁止することにより「誰が苦しむ」のか?173 旧約聖書のモーゼの十戒の第二の戒めには「あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水のなかにあるものの、どんな形をも造ってはならない。」とあり、ユダヤ教徒だけでなく、キリスト教徒もこれを理由に貴重な芸術作品を打ち砕いた。最悪の破壊者だったのは、ローマ帝国でキリスト教が認められた後登場した聖アウグスティヌスだった。140 「カーゴカルト(積荷信仰)」第二次対戦中、太平洋の島々はアメリカ、イギリス、日本などに占領された。占領軍には本国から、食料、冷蔵庫、ラジオ、電話、車などが供給され、それらは原住民をも魅了した。しかし原住民は不思議だった。このような魅力的な物資である食べ物や車を占領軍は島で育てたり、作ったりしない。それらは空から飛行機で彼らの空港に届く。まるで「神による天からの恵み」だ。終戦後、各国軍は引き払い魅力的な物資は枯渇した。そこで原住民は「恵みを再び」と行動を起こす。森を開拓してニセの滑走路を作り、ニセの管制塔を作り、ニセの待機航空機を作った。それらは「神に祈りを捧げる行動」だと認識したからだ。このカーゴカルトの信仰はいまだに続いてるものがある(バヌアツの「ジョン・フラム信仰」など。ジョン・フラムは「ジョン・フロム・アメリカ」というアメリカ兵に由来)84 「キリストの復活」神話が生まれるプロセスは現代でも起こりうる⇒「生きたプレスリーを目撃した!」82 ノアの方舟が事実ならば、カンガルー夫婦はトルコのアララト山から、子供を産むことなくはるばるオーストラリアまで跳び跳ねて行った79 旧約聖書の「ユダヤ人はエジプトで捕囚され、神に約束され、イスラエルを手に入れた」の歴史的しょうこは無い74 1917年に大勢の人の前で「太陽を動かした」奇跡を「ファティマの聖母」が起こした。暗殺にあったが、一命をとりとめたヨハネパウロは「ファティマの聖母に救われた」と言った。どうやらキリスト教は一神教ではなく、聖母マリアや、精霊など多数の神を崇めるだけでなく、「聖母マリアも複数いる」とするようだ66 聖書の聖典は4つあるが、これはローマ時代に決まったもの。本来は他にも沢山キリストの話を記した書がある。そのひとつ『トマスによるイエスの幼時物語』には年少のイエスは道で肩にぶつかった少年に腹をたて、魔法の力で彼を殺した。それはひどいと抗議した彼の両親はイエスによって失明させられた60 「携挙(けいきょ)」とは、近年一部の作家や牧師が聖書の特定のくだりを根拠に、「善良さで選ばれた幸運な信者が、じきに突然空へと舞い上がって天国に消える」という奇跡が起こると言った。これをアメリカを中心に大勢が信じた。 しかし、これが起こる場合、携挙されるオーストラリア人はヨーロッパ人とは逆の方向に舞い上がることになる42
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ふむふむふむ。なかなかグッドでした。 読む人が読んだら大炎上しそうな内容でしたが、根拠を明示しながらの説明は首尾一貫としており、こういうスタンスもありだよね、と私は思えました。 特に最後の結論には納得感があり、非常に勉強になりました。 宗教が良い方向へ働いているうちは神はいてもい...
ふむふむふむ。なかなかグッドでした。 読む人が読んだら大炎上しそうな内容でしたが、根拠を明示しながらの説明は首尾一貫としており、こういうスタンスもありだよね、と私は思えました。 特に最後の結論には納得感があり、非常に勉強になりました。 宗教が良い方向へ働いているうちは神はいてもいいと思いますが、悪い方向へ働いてしまったとしたら、それは神のいない世界を歩き始めるべきではないかと思います。 日本人は無神教的で、海外の宗教問題への意識が希薄であるという話を聞いたことがあり、私もその自覚はあるので、他者が大切にしていることを踏みにじりたくはないなあと思っていましたが、戦争やテロまで繋がって実害が出ている場合は、話が違います。 しっかり勉強して冷静に価値判断してほしいものです。
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うーん、相変わらずドーキンスの語り口は楽しく読める。 生物学におけるダーウィンの進化論が揺るがされる現代アメリカにおいて、多様な生物が分岐し、DNAを自然淘汰のうちに自由自在に枝を伸ばしてきた、地球上生きとし生けるものすべての生物の歩みを、論理的かつ実際的な見地でもってドーキンス...
うーん、相変わらずドーキンスの語り口は楽しく読める。 生物学におけるダーウィンの進化論が揺るがされる現代アメリカにおいて、多様な生物が分岐し、DNAを自然淘汰のうちに自由自在に枝を伸ばしてきた、地球上生きとし生けるものすべての生物の歩みを、論理的かつ実際的な見地でもってドーキンスは神のいない世界を肯定的に再度捉えなおす。 神への攻撃の仕方が有無を言わさない理詰め感で容赦ない。 YouTubeの動画は全部見ましたよ。
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