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戦争抵抗の倫理 大戦期アメリカの良心的戦争拒否者たち
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 大月書店 |
発売年月日 | 2022/06/20 |
JAN | 9784272431069 |
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戦争抵抗の倫理
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今日は第二次世界大戦が終わって77年たった8月15日、戦争について何も知らない世代がこれだけ増えて、知らないからと背中を向け続けることはもう、出来ない世の中になってしまっていると思う。 アメリカでは良心的戦争拒否者たちがいたことをこの本を読んで知った。 宗教的な考えで戦争を拒否し...
今日は第二次世界大戦が終わって77年たった8月15日、戦争について何も知らない世代がこれだけ増えて、知らないからと背中を向け続けることはもう、出来ない世の中になってしまっていると思う。 アメリカでは良心的戦争拒否者たちがいたことをこの本を読んで知った。 宗教的な考えで戦争を拒否していた若者たちが少なからずいて、その人たちはつかまったり、拷問をうけて死んだひともいたことは小説じゃなくてもあり得ることだとは思ってしまった。 戦争拒否者といえば、丸谷才一『笹まくら』を思い出す。全体主義国家では逃げることしか出来なかったのか、大日本帝国ではたぶん良心的戦争拒否者なんて許されるわけなかっただろうと思ってしまった。 日本とアメリカはそういう意味でも全然違う。 日本は作者も書いていたけど、赤紙が来てなにも言えなくて戦地へ行ったひとたちがめちゃくちゃ多かったんだろうなって考えてしまう。 『笹まくら』では主人公は逃げたけど本当にそういうひとがいたのか調べてみたいと思った。 宗教のことも最近ずっと考えてしまう。 日本人は無宗教と一概に言えないのは最近世間を騒がしているニュースでもよくわかることだ。 初期のアメリカの良心的戦争拒否者はクェーカー教徒が多かった。 神か国家のどちらを選ぶかとしたら神で、戦争には絶対参加しないと決めてその代わりの労働なども拒否した学生たちのはなしとか、本当の民主主義のために自分達の出来ることとかちっとも考えたことがなかったかもと、読み終わって改めて付箋をたくさん貼ったところを見返している。 戦争が遠い世界の出来事だったときはもう終わってしまったと思う。 ウクライナ戦争やシリアの内戦などまだまだ紛争は世界のあちこちで起こっているし、これから何が起こるかわからない。 でも、私たちにはとめることも出来ると思う。 反対することは出来ると思う。 アメリカの例を読んできたわけだが、全体主義におちいらないように声をあげてひととつながって戦争を回避する行動をとることはまだまだ出来るって思えた。 自分の考えを確認することができたよい読書でした。
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序章 戦争抵抗における道徳的信念と市民責任 第I部 アメリカ戦争抵抗の伝統 第1章 キリスト教平和主義小宗派(1)――反戦クェーカー教徒の苦難 第2章 キリスト教平和主義小宗派(2)――「公共」における市民責任と良心の自由 第3章 19世紀の平和運動の中での良心的戦争拒否の思...
序章 戦争抵抗における道徳的信念と市民責任 第I部 アメリカ戦争抵抗の伝統 第1章 キリスト教平和主義小宗派(1)――反戦クェーカー教徒の苦難 第2章 キリスト教平和主義小宗派(2)――「公共」における市民責任と良心の自由 第3章 19世紀の平和運動の中での良心的戦争拒否の思潮 第4章 ヘンリー・デイビッド・ソローの市民的不服従 第II部 第一次世界大戦下の良心的戦争拒否者たち(1917~18年) 第5章 第一次世界大戦時の徴兵制と良心的兵役拒否 第6章 良心的兵役拒否者に対する社会の理解と処遇 第7章 小宗派の良心的兵役拒否――「永遠のいのち」か「永遠の罪責」か 第8章 非小宗派の良心的兵役拒否――倫理的個人主義と市民責任 第III部 第二次世界大戦下の良心的戦争拒否者たち(1940~45年) 第9章 第ニ次世界大戦時の徴兵制と良心的兵役拒否 第10章 ユニオン・エイト――8人の神学生による徴兵登録拒否 第11章 民間公共奉仕からの離脱――「共に二里」ゆくことを拒んで 第12章 戦争絶対拒否者たち――良心の自由のための非暴力直接行動 終章 戦争抵抗の可能性
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