1,800円以上の注文で送料無料

競歩王 光文社文庫
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

競歩王 光文社文庫

額賀澪(著者)

追加する に追加する

競歩王 光文社文庫

定価 ¥770

220 定価より550円(71%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2022/06/14
JAN 9784334793722

競歩王

¥220

商品レビュー

4.3

11件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/09/12

「競歩」 決して走ってはいけない人間らしい"歩く"という行為を人間らしいルールで凝り固めた競技 長くつらい道のりをゴールを目指して1人で歩く その中で本当に辛い瞬間があって、応援してくれる人がいて、少しの乱れが自分を苦しめて、やりきってもやりきれない時もあって...

「競歩」 決して走ってはいけない人間らしい"歩く"という行為を人間らしいルールで凝り固めた競技 長くつらい道のりをゴールを目指して1人で歩く その中で本当に辛い瞬間があって、応援してくれる人がいて、少しの乱れが自分を苦しめて、やりきってもやりきれない時もあって、それでもゴールテープを切る爽快感は何事にも変え難い 本当にまるで人生みたいな競技だ そんな競技に結果がふるわずとも真剣に打ち込む八千代と挫折を知った主人公の出会い お互いの中に負け続ける自分を見てお互いのできることをぶつけ合うことで進んでいく 劇的なことは起きない この小説はまさに主人公の書いている上手に夢を見れない人への小説だと思った わたしもわたしを諦めたくない なんだか無性に歩きたくなった

Posted by ブクログ

2024/03/17

2024/03/17 競歩という競技を題材にした小説なんですが、ただの競歩小説じゃなかったのがこの小説の面白いところだと思います。 高校生天才作家と持て囃されて、ライバル作家の存在によって創作活動に行き詰まっていた大学生作家の榛名忍、また、彼と同じ大学に所属している八千代篤彦は箱...

2024/03/17 競歩という競技を題材にした小説なんですが、ただの競歩小説じゃなかったのがこの小説の面白いところだと思います。 高校生天才作家と持て囃されて、ライバル作家の存在によって創作活動に行き詰まっていた大学生作家の榛名忍、また、彼と同じ大学に所属している八千代篤彦は箱根駅伝を諦めて孤独に競歩という競技に挑む選手。彼らを引き合わせる新聞部の福本愛梨と彼らの周りの人達がだんだん競歩という競技にそれぞれの形で絡んでいく話(?) 競歩に対して知識のない人でもとても読みやすくなってるし、読者目線の競歩初心者にも自然と解説が組み込まれていて競歩について知りながらその競技の醍醐味を味わうことができる構成になっていると思います。 最初は榛名も八千代も仲が悪いのですが、競歩という競技が段々と彼らを引き合わせていく過程で、それぞれのライバル事情だったり、諦めようとする挫ける気持ちだったりと言った葛藤が二重、三重にもなって描写されているので読んでて先が気になると同時に、あー自分もこれに似たような経験あるなと心のどこかで感じることができるような追体験をできる小説じゃないかなと思います。

Posted by ブクログ

2024/01/31

こちらもまたフォローしている方のレビューを読んでのチョイス。 天才高校生作家という触れ込みでデビューしながら既に行き詰まった大学生小説家が、担当編集者から勧められるままなりゆきで競歩の小説を書くことになり、同じ大学の陸上部の練習を見に行くと、そこには箱根駅伝を走るという夢破れ転向...

こちらもまたフォローしている方のレビューを読んでのチョイス。 天才高校生作家という触れ込みでデビューしながら既に行き詰まった大学生小説家が、担当編集者から勧められるままなりゆきで競歩の小説を書くことになり、同じ大学の陸上部の練習を見に行くと、そこには箱根駅伝を走るという夢破れ転向した競技で東京五輪を目指す、ただ一人の競歩選手が黙々と歩いていた、という出だし。 五輪や世界陸上で競歩の中継があると必ず観ており、ルールも概ね頭に入っているが、他の種目からの『転向ありきのスポーツ』だとか「人に見られること」が重要なスポーツなのに一人で練習するしかない選手が多く、だから、『所属とか関係なく集まって合宿して、みんなで強くならないと駄目』だというようなことは知らなかった。 競歩の選手たちのゴールした後の勝者を祝福したり互いに称え合ったりする姿には他の競技以上に相手に対するリスペクトや親しみが溢れるところがあるように見受けていたが、そこにはそういったことが根底にあるかもしれないな。 小説家の書けない苦しみや痛み、ウォーカーの競技に対する屈託や伸びない記録に対する焦燥感などがシンクロして描かれ、それぞれがもがいた上に紡ぎ出す一文と踏み出す一歩の臨場感がなかなかに良い。 競歩の面白さも存分に描かれ、終盤の輪島の50kmレースの展開はベタではあるがウルッとさせられた。 この本を読んでいた時、今年も日本選手権の35kmは4月に輪島で行われることになっていて、無事開催されるのだろうかと思っていたが、1月30日に中止が発表された。止むを得ないのでしょうね。 被災地の方々が1日でも早く平穏な生活に戻られることをお祈りしています。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品