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新宿花園裏交番 ナイトシフト
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新宿花園裏交番 ナイトシフト

香納諒一(著者)

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新宿花園裏交番 ナイトシフト

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 祥伝社
発売年月日 2022/06/09
JAN 9784396636265

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商品レビュー

4.3

7件のお客様レビュー

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2023/11/27

コロナ禍の新宿で事件が続発。花園裏交番の警察官たちがゴールデン街を走り回る。香納諒一さんの「新宿花園裏交番 ナイトシフト」を読む。 「新宿花園裏交番」シリーズの二作目。 新宿ゴールデン街に隣接する交番に配属されている 二人の若いお巡りさん、坂下浩介と内藤草助が、 コロナ禍で増...

コロナ禍の新宿で事件が続発。花園裏交番の警察官たちがゴールデン街を走り回る。香納諒一さんの「新宿花園裏交番 ナイトシフト」を読む。 「新宿花園裏交番」シリーズの二作目。 新宿ゴールデン街に隣接する交番に配属されている 二人の若いお巡りさん、坂下浩介と内藤草助が、 コロナ禍で増えた烏に対応するところから始まる。 一作目は、坂下が主人公となって、 ヤクザなどを相手に奮闘したが、 今作は、誰が主人公でもおかしくないほど、 登場人物や事件が入り乱れる。 烏が巣を作った建物から白骨死体が見つかったり、 ヤクザの組事務所で、クラスターと見られる騒ぎが発生したり、 置き配荷物の盗難があったり、と、てんやわんや。 クセのある刑事たちが、新宿を走り回る。 彼らに先導され、ページの上を走り回っているうちに、 読み終えてしまった。

Posted by ブクログ

2023/11/14

新宿花園裏交番シリーズ。新型コロナで震える新宿歌舞伎町でパンドラの箱を開けたような一夜が始まる。マンションの屋上で白骨死体が発見され、暴力団の抗争が起きる。緊急事態宣言下の新宿で続発する事件に、刑事たちが疾駆する。スムーズな答え合わせと展開で面白かった。刑事たちがみな良かった。

Posted by ブクログ

2023/03/20

近年の、感染症の問題で色々と在った新宿を舞台に、密度が濃い出来事が展開する物語で、色々と考えさせられながらも、頁を繰る手が停められなかった。 作中の「新宿花園裏交番」に関しては、同じ作者の別作品に登場している。複数の警察署の管轄区域が半ば重なるように接している新宿の繁華街に、配置...

近年の、感染症の問題で色々と在った新宿を舞台に、密度が濃い出来事が展開する物語で、色々と考えさせられながらも、頁を繰る手が停められなかった。 作中の「新宿花園裏交番」に関しては、同じ作者の別作品に登場している。複数の警察署の管轄区域が半ば重なるように接している新宿の繁華街に、配置人員が多い“ジャンボ交番”が幾つか在って、その一つが「新宿花園裏交番」ということになっている。そこに勤務する坂下浩介巡査が主人公という別な作品も在った。それを愉しく読了していた。 本作はその、「新宿花園裏交番」の坂下浩介巡査、彼より少し若い内藤章助巡査が主人公というようなことになっている。題名に在る「ナイトシフト」というのは、夕刻から深夜、更に翌朝までというような、交代制勤務の現場で見受けられる“シフト”の一つである。本作は坂下浩介巡査と内藤章助巡査が「ナイトシフト」ということで勤務していた或る日の出来事という物語だ。 物語そのものは、坂下浩介巡査や内藤章助巡査が視点人物として進む部分の他、何人かの事件関係者、または事件の捜査に関与することになって行った警察関係者を視点人物とする部分が次々に折り重ねられている。何か「映像作品」のように、出来事の連鎖するかのようにも見える様、折り重なった出来事が次々に収束するような様子が、テンポ好く描かれている。 明確に時期は示されていないが、作中世界は感染症の問題で社会が揺らいでいた2020年から2021年頃を背景としていると見受けられる。何時でも大勢の人達で溢れている筈の新宿地区も、外出の自粛やら飲食店等の営業の自粛やらで人影が疎らになってしまっていた。「“未来都市”のようだ」という、少し現実離れしたフィクションのような街並みが拡がる状況だ。こうした中でも、制服や装備を身に着けて交番に勤務する坂下浩介巡査や内藤章助巡査は外を巡回する任務に就いているのである。 そういう任務の中、保育所が入居するビルの辺りで、異様に多いカラスに悩んでいるという話しが持ち上がった。問題のビルの屋上に上がってみた坂下浩介巡査は、半ば白骨化している遺体を発見し、その周辺にカラスが群がっていることを知る。そして遺体を巡る捜査が必要で在るため、連絡を取って、辺りを管轄する署の捜査員達を現場に迎えた。 ところがである。迎えた捜査員達のまとめ役である刑事が署の副所長との電話連絡で声を荒げた。感染症の問題が発生し、官公署として「都内で初めて」とされる“クラスター”という話しになってしまい、捜査員達は“濃厚接触者”とやらに指定され、とりあえず引揚げなければならないということになったのだという。近隣署で人員を手配する等して、何とか警察は活動を続けるということにはなった。 そういう具合で、感染症の問題で異様な光景を見せていた街で、何やら混乱している状況の中で色々な人達の動きが折り重なり、生じた問題が収斂して行く。「如何する?如何なる?」と夢中で読み進めた。 或いは本作は、感染症の問題で何やら妙な様子になっていたという“時代”を、エンターテインメントたる「交番の若い警察官が奮戦する物語」という体裁で「記録…」という感じかもしれない。過剰なまでに“自粛”なるモノが要請され、「余計な事をしなければ好いのであろう…」という程度に思っている多数の人達の他方に「余計な事…」をして問題を拡げている例が在る。そして問題で混乱していても、対応を迫られる出来事は生じ、その対応で奔走する人達は在る訳だ。そして愉快なのは、そういう事態を嘲笑するかのように、何やら仕掛ける人物も現れるという辺りなのだが。 なかなかに愉しんだのだが、一つだけ凄く感じ入った挿話が在った。作中で、混乱した状況の故に思いも掛けずに大活躍をすることになる、何年か前の経緯で閑職に左遷された、定年が近い警察官が登場する。彼の妻が、作中での色々な出来事も生じる病院に、末期癌で入院中だ。入院病棟の廊下の窓の辺りに妻が佇み、彼がそこを観られる辺りに足を運び、携帯電話で話している。そして、何もかも見舞が禁じられ、長く人生を共に歩んだ家族が普通に言葉を交わせない、場合によってはそうしている間に死んでしまう可能性さえ在るという様子に疑問を呈する。その関係の挿話が、何か凄く刺さった。 本作は、繁華街の交番で若い巡査が奮戦して、意外な拡がりを見せる事態に向き合う様がテンポ好く描かれているエンターテインメントだが、他方に感染症の問題で揺らいだ時代を告発するような、「柔らかい布に包んだ鋭い刃」というようなモノも感じる。なかなかに面白い。

Posted by ブクログ

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