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短歌と俳句の五十番勝負 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2022/05/30 |
JAN | 9784101040417 |
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短歌と俳句の五十番勝負
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穂村弘(1962年~)氏は、札幌市生まれ、上智大学文学部卒、1986年に連作「シンジケート」で角川短歌賞次席(同年の受賞作は俵万智の『サラダ記念日』)、1990年代には加藤治郎、荻原裕幸らとともに「ニューウェーブ短歌」運動を推進した、現代短歌界を代表する歌人の一人。歌誌「かばん」...
穂村弘(1962年~)氏は、札幌市生まれ、上智大学文学部卒、1986年に連作「シンジケート」で角川短歌賞次席(同年の受賞作は俵万智の『サラダ記念日』)、1990年代には加藤治郎、荻原裕幸らとともに「ニューウェーブ短歌」運動を推進した、現代短歌界を代表する歌人の一人。歌誌「かばん」所属。エッセイスト、絵本の翻訳家等としても活動している。 堀本裕樹(1974年~)氏は、和歌山市生まれ、國學院大学法学部卒、出版社勤務、コピーライターを経て、角川春樹が主宰する俳句結社「河」に参加し、結社賞の各賞を受賞。3年間編集長を務めた後、2010年に独立。俳句結社「蒼海俳句会」を主宰。創作のほか、句会やイベントを行うなど、老若男女幅広い層へ俳句の楽しさを広げる活動を行っている。 本書は、作家、タレント、写真家、整体師、牧師、料理店主、幼稚園教諭、大学生、小学生ほか、50人が選んだお題で、穂村氏と堀本氏が一作品ずつを作り、それぞれの歌と句を読み解くショートエッセイを加えたものである。初出は新潮社の文化雑誌「波」の2013~17年の連載で、2018年に出版、2022年に文庫化された。 私は、数年前に短歌に興味を持ちはじめ、穂村氏ほかの現代歌人の歌集を読むとともに、ときどき新聞歌壇に投稿している。従って、本書についても、基本的に短歌に対する関心から手に取ったが、同時に、短歌よりはるかに字数の少ない俳句で、どのように情景や思いを表現するのかにも大いに興味があった。 そして、一読してみて、随分違うものだ、というのが率直な感想である。 短歌は短いとはいえ、31文字あるので、情景や思いがなんとか説明できるのに対して、俳句の17文字ではそれはほぼ不可能である(尤も、短歌作りにおいても、「お話しするな」、「説明するな」というのが鉄則なのだが。。。)。そういう意味では、俳句においては、作り手も読み手も、想像力の優劣が大きな影響を与えると感じた。 また、短歌の世界では、俵万智や穂村弘らの世代が、それまでの近代短歌とは異なる、現代・口語短歌を作り、広げたが、この変革は短歌だからできたのであって、17文字かつ季語が必須という俳句では難しかったのかもしれない(俳句の世界でも、現代俳句のようなものがあるのか、私は寡聞にして知らないが)。近年若者の間で短歌がブーム化していると言われているが、短歌というものに対し、作り手にとっても読み手にとっても、ハードルが低くなったためであることは間違いないだろう。 (2024年6月了)
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歌人の穂村弘さんと俳人の堀本裕樹さんが、50人の出題者からお題を頂戴して、短歌と俳句の五十番勝負をします。 50人の出題者は著名人から一般の12歳の少女まで。 歌や句を説明する文章だけでも、ショートエッセイのようで面白かったです。 読みながら好きな短歌と俳句のセットになってい...
歌人の穂村弘さんと俳人の堀本裕樹さんが、50人の出題者からお題を頂戴して、短歌と俳句の五十番勝負をします。 50人の出題者は著名人から一般の12歳の少女まで。 歌や句を説明する文章だけでも、ショートエッセイのようで面白かったです。 読みながら好きな短歌と俳句のセットになっているもののみに付箋を貼っていったら、あとがき対談という穂村さんと堀本さんの対談で、お二人がお互いにお好きだというお互いの短歌と俳句のセットには、私も付箋を貼っていたところが多く、嬉しく思いました。 ーーーーーー お題 カルピス 出題者 高橋久美子・作詞家・作家・32歳・女性 <虫籠にみっしりセミを詰めこんでカルピス凍らせた夏休み> 穂村弘 <カルピスの氷ぴしぴし鳴り夕立> 堀本裕樹 お題 黒 出題者 千田朝子・小学生・12歳・女性 <水泳の後の授業の光のなかに溶ける文字たち> 穂村弘 <点描の黒猫の眼の夜寒かな> 堀本裕樹 お題 ロール 出題者 寺島さやか・「本屋B&B」店長・30歳・女性 <青空にエンドロールが流れだす蝉が鳴いているだけだった夏> 穂村弘 <つやつやのバターロールや秋の湖> 堀本裕樹 お題 うらはら 出題者 五戸真理枝・「文学座」劇作・演出・36歳・女性 <カラスカラスその賢さとうらはらに愛されなくて目を光らせる> 穂村弘 <花桐や夕ごころとはうらはらの> 堀本裕樹 お題 共謀者 出題者 藤田直哉・文芸評論家・34歳・男性 <友だちがひとりもいない僕の目の中に煌く共謀者よ> 穂村弘 <喰らい合ふ夜食共謀罪めけり> 堀本裕樹 ※煌くは漢字変換が、私のPCではできず違う字を当てました。
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異化とリアリティ。31文字という長さが異化を許容するのか。17文字だと現実にチューニングするしかないか。
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