- 中古
- 書籍
- 新書
SDGsの大嘘 宝島社新書
定価 ¥990
330円 定価より660円(66%)おトク
獲得ポイント3P
在庫あり
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 宝島社 |
発売年月日 | 2022/05/27 |
JAN | 9784299029669 |
- 書籍
- 新書
SDGsの大嘘
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
SDGsの大嘘
¥330
在庫あり
商品レビュー
3.4
7件のお客様レビュー
所在:展示架 請求記号:519 I32 資料ID:12300402 今話題のSDGs17の達成目標について、生物学者から見た忌憚のない意見が述べられています。 選書担当者 安達
Posted by
SDGsは阿片だという斎藤幸平みたいに、SDGsの偽善を解き明かす。両者の違いは、二酸化炭素による地球温暖化について。斎藤幸平が深刻だと捉えているのに対し、著者は地球温暖化は欺瞞だという。キャピタリズムの詭弁という点では一緒。 著者曰く、二酸化炭素による地球温暖化については、布...
SDGsは阿片だという斎藤幸平みたいに、SDGsの偽善を解き明かす。両者の違いは、二酸化炭素による地球温暖化について。斎藤幸平が深刻だと捉えているのに対し、著者は地球温暖化は欺瞞だという。キャピタリズムの詭弁という点では一緒。 著者曰く、二酸化炭素による地球温暖化については、布団をイメージすれば良い。寒いからと言って布団を何枚重ねても一定以上になると暖かさは変わらない。それと同じ。二酸化炭素濃度が増えても、一定以上の温度は上がらないと主張する。しかしこれは著者がおかしい。 布団の熱源は布団内部の人の体温であり、上限がある。地球の熱源は太陽であり、活動周期にもよるが白亜紀には今より10℃気温が高く、植物も豊富に育ち大型の恐竜も存在したことを二酸化炭素肯定説の論拠として著者自身が述べているではないか。白亜紀の海水面は100メートルから200メートル今より高かった。支離滅裂。このコメントだけで著者がだいぶ怪しくなる。駄目じゃん。 次に、ダイオキシンは農薬起源であり、ゴミ焼却程度なら人体にほとんど影響がないことが分かってきたと。一部の焼却炉メーカーが大儲けしただけで国民の大多数は損をしているのだと煽る。都市ゴミからもプラスチック由来のダイオキシンは発生するし、それを抑制するには、高温焼却が有効で、その設備により収益化しているものを、因果関係が逆ではないか。 地獄への道は善意で舗装されている。著書で引用されるこのヨーロッパの諺は、ある種の警句だが、まさに、誤った論説が引き金だろう。
Posted by
本書はSDGsの取り組みに対する異議申し立てであるが、せっかく世間一般とは違ったオリジナルな視点で書いているのに、細かな部分で総じて詰めが甘く、結論に至る過程が強引で乱暴な印象を受けた。視点を変えれば物事の捉え方がガラリと変わるというのは、評論の世界でも小説の世界でも言えることな...
本書はSDGsの取り組みに対する異議申し立てであるが、せっかく世間一般とは違ったオリジナルな視点で書いているのに、細かな部分で総じて詰めが甘く、結論に至る過程が強引で乱暴な印象を受けた。視点を変えれば物事の捉え方がガラリと変わるというのは、評論の世界でも小説の世界でも言えることなんだけど、思い付きで書いたような理屈だけだと心に響かないということがよく分かる一冊だと思う。 本文中から一例を挙げると、SDGsの隠れた目的が欧州の環境ビジネス利権だというくだり。もちろんそういう面はあるだろうが、世界的な視点でみて大きなメリットを生み出すのであれば推進すればいいし、全体としてデメリットのほうが大きいのであればやめればいいというだけの話であって、世界の行動規範が商売抜きの善意のみで構成されないといけないなんてことはないのだから、この個所は批判ではなく悪口の類にしか読めない。 何だかウクライナ戦争が武器を売り込みたい欧米の策略だという陰謀論と相似形を成しているみたいだな、と思っていたら「おわりに」でウクライナ支援を絶対的な正義とみなすのは危険と書いていたので、さもありなんという感じだ。 他にも、養殖魚に与える抗生物質の危険性を示唆したかと思ったら遺伝子組み換え作物は地球に優しいとか、ときどき著者の主張の根幹がブレているように読める時がある。こう意地悪く感じてしまうのは、本文中に具体的な数字を挙げたデータがほとんど出てこないことに起因しているように思えた。 そもそもタイトルからして良くないんだよな。この程度の内容で「大嘘」と言い切るのは誇大広告でしょう。 と、文句ばっかり書いたけど、実は著者の主張の7割ぐらいは同意できるもので、人口を減らさない限り資源問題は解決しないという点や、日本はかつて江戸や里山で「地産地消」をやっていたので日本版SDGsはこれを踏襲した形でやっていくべきだという指摘なんかはなるほどなと思えた。 だからこそもっと丁寧に理由を書いて欲しかったんだけど、分かりやすくて強い刺激がないと本を読んでもらえない時代だから、ガチガチの理論武装よりノリと勢いが優先されるのかな。
Posted by