SDGsの大嘘 の商品レビュー
所在:展示架 請求記号:519 I32 資料ID:12300402 今話題のSDGs17の達成目標について、生物学者から見た忌憚のない意見が述べられています。 選書担当者 安達
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SDGsは阿片だという斎藤幸平みたいに、SDGsの偽善を解き明かす。両者の違いは、二酸化炭素による地球温暖化について。斎藤幸平が深刻だと捉えているのに対し、著者は地球温暖化は欺瞞だという。キャピタリズムの詭弁という点では一緒。 著者曰く、二酸化炭素による地球温暖化については、布...
SDGsは阿片だという斎藤幸平みたいに、SDGsの偽善を解き明かす。両者の違いは、二酸化炭素による地球温暖化について。斎藤幸平が深刻だと捉えているのに対し、著者は地球温暖化は欺瞞だという。キャピタリズムの詭弁という点では一緒。 著者曰く、二酸化炭素による地球温暖化については、布団をイメージすれば良い。寒いからと言って布団を何枚重ねても一定以上になると暖かさは変わらない。それと同じ。二酸化炭素濃度が増えても、一定以上の温度は上がらないと主張する。しかしこれは著者がおかしい。 布団の熱源は布団内部の人の体温であり、上限がある。地球の熱源は太陽であり、活動周期にもよるが白亜紀には今より10℃気温が高く、植物も豊富に育ち大型の恐竜も存在したことを二酸化炭素肯定説の論拠として著者自身が述べているではないか。白亜紀の海水面は100メートルから200メートル今より高かった。支離滅裂。このコメントだけで著者がだいぶ怪しくなる。駄目じゃん。 次に、ダイオキシンは農薬起源であり、ゴミ焼却程度なら人体にほとんど影響がないことが分かってきたと。一部の焼却炉メーカーが大儲けしただけで国民の大多数は損をしているのだと煽る。都市ゴミからもプラスチック由来のダイオキシンは発生するし、それを抑制するには、高温焼却が有効で、その設備により収益化しているものを、因果関係が逆ではないか。 地獄への道は善意で舗装されている。著書で引用されるこのヨーロッパの諺は、ある種の警句だが、まさに、誤った論説が引き金だろう。
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本書はSDGsの取り組みに対する異議申し立てであるが、せっかく世間一般とは違ったオリジナルな視点で書いているのに、細かな部分で総じて詰めが甘く、結論に至る過程が強引で乱暴な印象を受けた。視点を変えれば物事の捉え方がガラリと変わるというのは、評論の世界でも小説の世界でも言えることな...
本書はSDGsの取り組みに対する異議申し立てであるが、せっかく世間一般とは違ったオリジナルな視点で書いているのに、細かな部分で総じて詰めが甘く、結論に至る過程が強引で乱暴な印象を受けた。視点を変えれば物事の捉え方がガラリと変わるというのは、評論の世界でも小説の世界でも言えることなんだけど、思い付きで書いたような理屈だけだと心に響かないということがよく分かる一冊だと思う。 本文中から一例を挙げると、SDGsの隠れた目的が欧州の環境ビジネス利権だというくだり。もちろんそういう面はあるだろうが、世界的な視点でみて大きなメリットを生み出すのであれば推進すればいいし、全体としてデメリットのほうが大きいのであればやめればいいというだけの話であって、世界の行動規範が商売抜きの善意のみで構成されないといけないなんてことはないのだから、この個所は批判ではなく悪口の類にしか読めない。 何だかウクライナ戦争が武器を売り込みたい欧米の策略だという陰謀論と相似形を成しているみたいだな、と思っていたら「おわりに」でウクライナ支援を絶対的な正義とみなすのは危険と書いていたので、さもありなんという感じだ。 他にも、養殖魚に与える抗生物質の危険性を示唆したかと思ったら遺伝子組み換え作物は地球に優しいとか、ときどき著者の主張の根幹がブレているように読める時がある。こう意地悪く感じてしまうのは、本文中に具体的な数字を挙げたデータがほとんど出てこないことに起因しているように思えた。 そもそもタイトルからして良くないんだよな。この程度の内容で「大嘘」と言い切るのは誇大広告でしょう。 と、文句ばっかり書いたけど、実は著者の主張の7割ぐらいは同意できるもので、人口を減らさない限り資源問題は解決しないという点や、日本はかつて江戸や里山で「地産地消」をやっていたので日本版SDGsはこれを踏襲した形でやっていくべきだという指摘なんかはなるほどなと思えた。 だからこそもっと丁寧に理由を書いて欲しかったんだけど、分かりやすくて強い刺激がないと本を読んでもらえない時代だから、ガチガチの理論武装よりノリと勢いが優先されるのかな。
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筆者の言いたいことを言っている印象。 私は支持はするが、ファクトがない、抽象的などの批判が起きそう。
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「SDGsは大嘘である」という池田氏の指摘(SDGsは、EUやイギリスが経済的な発展を続けるための方便、という主張)については、根拠が示されたものばかりではないので、無批判に受け入れるのは危険が気がしますが、このような指摘は大切だと思います。 前半は、SDGsによって起こるであ...
「SDGsは大嘘である」という池田氏の指摘(SDGsは、EUやイギリスが経済的な発展を続けるための方便、という主張)については、根拠が示されたものばかりではないので、無批判に受け入れるのは危険が気がしますが、このような指摘は大切だと思います。 前半は、SDGsによって起こるであろう将来の見通しについて「私(著者)はこう思う」のオンパレードで、「ホンマでっか!?」な部分が多いのですが、後半の「第3章 マスコミの大罪」「第4章 ニッポンの里山の秘密」については、事実(過去の事象)を踏まえた記述が多いと思われ、納得のできる記述や自分の知識と齟齬がない記述が大部分なので、信用できる印象を受けました。 が、あくまでも「池田氏のような考え方もある」を基本姿勢として、池田氏の主張が正しいのかどうか、自分自身で確かめようとする姿勢や行動が大切だと思います。 池田氏もおそらく、そのような姿勢や行動を望んでいるはず、と考えています。
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SDGsを国連が打ち出した時、私は「 項目が多すぎないか?項目を見比べると矛盾した目標があるよな」と少し懐疑的に見ていたが、この本は答えを一部与えてくれたと思う。どんな取り組みも、誰かの、もしくはどこかの利権が絡んでいることは、いやというほど思い知らされているが、やはり同じカラク...
SDGsを国連が打ち出した時、私は「 項目が多すぎないか?項目を見比べると矛盾した目標があるよな」と少し懐疑的に見ていたが、この本は答えを一部与えてくれたと思う。どんな取り組みも、誰かの、もしくはどこかの利権が絡んでいることは、いやというほど思い知らされているが、やはり同じカラクリなのかと残念に感じた。 とは言うものの正しい目標もあるので、正しいものは可能な限り取り組んでいき、日本独自の解決策をどこかの利権に利用されないよう進めていければいいなと思う。 SDGs云々でなく、地球に良いことをしていきたい。
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第1章 SDGsは嘘だらけ! キャッチフレーズの成り立ちに潜む矛盾 誰も反対できない17のお題目 人口を減らそうという目標の欠落 地球上のエネルギー量はひゅう元 脱資本主義への兆し国連によるごり押し 第2章 “環境ビジネス”で丸儲けしているのは誰か? 世界的なキャンペーンの裏側...
第1章 SDGsは嘘だらけ! キャッチフレーズの成り立ちに潜む矛盾 誰も反対できない17のお題目 人口を減らそうという目標の欠落 地球上のエネルギー量はひゅう元 脱資本主義への兆し国連によるごり押し 第2章 “環境ビジネス”で丸儲けしているのは誰か? 世界的なキャンペーンの裏側に潜むものとは SDGsは地球のためではなくEUのため? 途上国はますますバズ敷くなる 地球温暖化の予測はどれも大外れ 第3章 マスコミの大罪 繰り返される「SDGs」と洗脳 「長いものには巻かれろ」という日本人気質 環境に優しい野焼き 新聞とテレビの利益供与 エコ意識の高さ=知識人の証という幻想 第4章 ニッポンの里山の秘密 日本の最善策は「余計なことは何もしない」 真の意味でのサステナビリティとは メソポタミア文明を亡ぼした円買い 里山を吞み込んだ効率化の波 培養肉の可能志江 エネルギーの地産地消
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