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雨滴は続く
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雨滴は続く

西村賢太(著者)

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雨滴は続く

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2022/05/25
JAN 9784163915432

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商品レビュー

3.5

11件のお客様レビュー

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2024/11/09

これ以上は読むことができなくなってしまった西村賢太氏の貫多シリーズ遺作。 2人の女性に岡惚れし、手前勝手に振舞い、如何にもみっともない様はいつもの通り。但し話の根幹に、西村氏が一同人誌作家から商業誌デビューに至るまで、ファンなら読みたくて堪らないストーリーが紡がれていく。 「いつ...

これ以上は読むことができなくなってしまった西村賢太氏の貫多シリーズ遺作。 2人の女性に岡惚れし、手前勝手に振舞い、如何にもみっともない様はいつもの通り。但し話の根幹に、西村氏が一同人誌作家から商業誌デビューに至るまで、ファンなら読みたくて堪らないストーリーが紡がれていく。 「いつもと同じ」貫多シリーズでありながら、この遺作でしか読めない読後感に、暫し「これが最後なんて狡いけど、西村さんらしい最後の作品になったな」、と一愛読者としては満足して本を閉じた次第です。

Posted by ブクログ

2024/10/25

いわゆる私小説は初めてかもしれない。作者自身を主人公に、その仕事や私生活、良いことも悪いことも赤裸々に描くもの。完全にフィクションだと、作り物として、それほどの感情も湧かないが、生身の人間の活動だと思いながら読むと、こういう人いるわ〜という、面白さも嫌悪感もなぜかより強く感じる。...

いわゆる私小説は初めてかもしれない。作者自身を主人公に、その仕事や私生活、良いことも悪いことも赤裸々に描くもの。完全にフィクションだと、作り物として、それほどの感情も湧かないが、生身の人間の活動だと思いながら読むと、こういう人いるわ〜という、面白さも嫌悪感もなぜかより強く感じる。不思議な読後感。

Posted by ブクログ

2023/12/01

前半は、主人公の身勝手さや女性蔑視のひどさに呆れつつも、そんな主人公を客観的にみている語り手や古書店主の視点がときどき挟まれるおかげで読み進められた。己の身勝手さを自嘲する芸なんだろうとも思えた。でも、後半二人の女性が主人公に振り回され、女たちに惚れているはずの主人公がちょっとで...

前半は、主人公の身勝手さや女性蔑視のひどさに呆れつつも、そんな主人公を客観的にみている語り手や古書店主の視点がときどき挟まれるおかげで読み進められた。己の身勝手さを自嘲する芸なんだろうとも思えた。でも、後半二人の女性が主人公に振り回され、女たちに惚れているはずの主人公がちょっとでも都合が悪くなると淫売だの口臭さだの罵倒しまくる描写に、もうほんとうに結構です、とページを閉じてしまった。こういう男、時々いるんだけれど、ほんと怖いんですよね。二人とも無事貫多から逃げられてよかったね、と思いました。

Posted by ブクログ

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