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雨滴は続く
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雨滴は続く

西村賢太(著者)

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雨滴は続く

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2022/05/25
JAN 9784163915432

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商品レビュー

3.3

9件のお客様レビュー

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2023/12/01

前半は、主人公の身勝手さや女性蔑視のひどさに呆れつつも、そんな主人公を客観的にみている語り手や古書店主の視点がときどき挟まれるおかげで読み進められた。己の身勝手さを自嘲する芸なんだろうとも思えた。でも、後半二人の女性が主人公に振り回され、女たちに惚れているはずの主人公がちょっとで...

前半は、主人公の身勝手さや女性蔑視のひどさに呆れつつも、そんな主人公を客観的にみている語り手や古書店主の視点がときどき挟まれるおかげで読み進められた。己の身勝手さを自嘲する芸なんだろうとも思えた。でも、後半二人の女性が主人公に振り回され、女たちに惚れているはずの主人公がちょっとでも都合が悪くなると淫売だの口臭さだの罵倒しまくる描写に、もうほんとうに結構です、とページを閉じてしまった。こういう男、時々いるんだけれど、ほんと怖いんですよね。二人とも無事貫多から逃げられてよかったね、と思いました。

Posted by ブクログ

2023/09/18

ブルドーザーのような馬力のある小説。 小説家に興味がないといいながら、小説家に対する憧れ、そして女にもてないという悩み。強烈な肉欲。最大のサポーター新川との関係。 アップダウンを繰り返しながらぐりぐりと進んでいく。身勝手な欲望や耳をふさぎたくなるような罵詈雑言にはやはりリアリティ...

ブルドーザーのような馬力のある小説。 小説家に興味がないといいながら、小説家に対する憧れ、そして女にもてないという悩み。強烈な肉欲。最大のサポーター新川との関係。 アップダウンを繰り返しながらぐりぐりと進んでいく。身勝手な欲望や耳をふさぎたくなるような罵詈雑言にはやはりリアリティがある。普通は自分にも隠してしまうだろう身勝手な醜い欲望を暴きたてる。それがやはり人を驚かせるし、共感を呼び起こすのだと思う。めちゃくちゃ心無いけれど、確かにこういう感情を自分も持ったことがあるなと。 性についても考えさせられる。貫多の支配欲、暴力性、フェティシズムを孕んだ性欲はきつい。相手の心を無視していると思う。そして卑しく欲情する自己へ嫌悪もある。一方で承認されたいという願望の切なさはやはりリアルでなんともいえない気持ちになる。 ただ昔、賢太の作品を読んだ時には破滅的自己のすごい暴露に驚いたが、本作を読むとかなり盛っていたのだなとも思う。本作中でも針小棒大に書いたと言っている。ちょっとそこだけは鼻についた。罵詈雑言には作り物感を感じなくもなかった。 でも、「どうで死ぬ身のひと踊り」を彼がどんな気持ちで書いていたかを知ると、もう一度読まないとなと思う。

Posted by ブクログ

2023/01/22

年末年始の読書課題やっとこさ読了。終わらない話を読んだ。読んでいて、貫多や、もうこの話自体を不快に感じる人も正直多いだろう。特に最後の最後、なんだかんだと貫多を見捨てず貫多の最終的なお金の頼み処でもあった落日堂の新川への罵声はもう最低中の最低である。しかしその新川がなぜか謝ってき...

年末年始の読書課題やっとこさ読了。終わらない話を読んだ。読んでいて、貫多や、もうこの話自体を不快に感じる人も正直多いだろう。特に最後の最後、なんだかんだと貫多を見捨てず貫多の最終的なお金の頼み処でもあった落日堂の新川への罵声はもう最低中の最低である。しかしその新川がなぜか謝ってきて(なぜなんだ~⁈)今後の貫多を前に進める発見を告げるのであるから、この展開に読者も度々覚えてきた不快感をまたしても飲み込んでいっしょに進んで「きた」のである。「さすが」の貫多の続きが読めないのはやはり残念というよりすこしさみしいのである。

Posted by ブクログ

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