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衣服のアルケオロジー 服装からみた19世紀フランス社会の差異構造 ちくま学芸文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2022/05/12 |
| JAN | 9784480511157 |
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衣服のアルケオロジー
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商品レビュー
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19世紀フランス、ブルジョワジー中心の服飾文化・経済史。 とにかく色々な書物からの引用が多い…! 中国の官服の前後に付けた四角い金の刺繍を入れた布は高官の印だったのね(某大航海ゲーで見た服。 p59のビベスコ夫人の衣類の変化の周期は動画で見てみたい。 花の花弁が開閉するようにドレスのスカートのシルエットやウエストの位置、襟ぐりの深さ、袖の膨らみが変化していく様。 フランスでは商人・職人ギルドが細かく領分を決めて存在していたけれど、その昔は服を仕立てるのにかなり手間だったんですね。 1.布地商で布を買う 2.小間物商でレースやボタンなど付属品や装飾品を買う 3.仕立て屋にそれらを持ち込み、採寸と顧客の身分と同業者間の規格に沿って服を仕立てる。 もっともこのように一から仕立てるのは王侯貴族やそれなりのお金持ちに限られたことで、一般庶民は基本的に古着。 布地商が布を加工したり、仕立て屋が布をストックして売買することは禁じられていた。まぁ隙あらば互いの領分を侵そうとバチバチしていたようですけれど。 本なんかも未装幀の本を出版社から買い、皮革屋で皮を買い、装丁屋(ルリユール)で装幀して貰うというのが割と最近まで一般的だったようです。 1675年に女性裁縫師(クチュリエール)がギルドを結成する許可を得たけれど、1781年あたりまでは女性用の服も子供服も男性の勢力がある仕立て組合の独壇場と言って良かったそう。 『婦女子が同性の者に衣装をつくらせることができるように計らうことは、彼女らの羞恥心と慎みに適い、礼儀作法にものっとると判断しての上』許可が出たというのに、浸透するまで1世紀以上もかかるとは! 子供服については『こども服の歴史/エリザベス・ユウィング /東京堂出版』も読んでみたい。 百貨店の項目では痴漢や万引の話題も。まぁ、そうかぁ…といった感じ。 宗教・道徳・衛生を広めた宣教師、そして土着の服飾文化を上書きするように既製服を輸出してがっぽがっぽ。いや、衛生は大事だけどね…。 いざ消え絶えようとすると『保護』しようという傲慢さがね…。 ハンカチの握り方一つで身分が分かっちゃう怖さ。 『粋な衣装というのは、たとえどれほど美しくとも、ただ単に上手に仕立てられた布ではなく、それに加えてどこを突かれても弱点を見せない技巧、挙措(きょそ:立ち居振る舞い)、相応な教育が必要だからである。p174』 それはそう。 とはいえ一日の1/3を身だしなみに費やす昔の王侯貴族にブルジョアジーは、今からすると馬鹿馬鹿しいほどの贅沢の極みですね。 未婚の娘に許されたのはせいぜい真珠かトルコ石とあったけど、サンゴや象牙はどうだったんだろう。 宝石の本ではサンゴは守り石として子供に持たせた風習があった記憶。 男性同士の握手は手袋を脱ぐのがマナーであった時代もあったよう。 18世紀頃の衛生感覚ほんとやばい。震える。 髪を歯の細かい鉛の櫛で二~三度梳くことが洗髪と同義だとか。 伯爵夫人の言うことには、入浴は月1で湯にゆったり浸かる感覚はどこかだらしない怠惰なものがあって、貴婦人に相応しいものではないとか…。 ただ『現実の清潔さは高価な文化的・経済的産物』というのは確かに、現代でもそう。 日本みたいに潤沢に水が使えて日々風呂に入れる環境は、世界を見回してもそこまでありふれてはいないかなと思う。
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