一身上の都合で(悪辣)侯爵様の契約メイドになりました ビーズログ文庫

深見アキ(著者), 鈴ノ助(イラスト)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2022/05/13
• JAN: 9784047369900

商品レビュー

2023/09/18

自信家男子vsつい売り言葉を買ってしまう女子のケンカップルもの。
といえば微笑ましいかもだが、他者の思惑による誤解もあって彼女の方の好感度がなかなか上がらない。
彼が火に油を注ぐ（状況を悪化させる）態度をとることもあったからなあ。
前半の彼は悪手打っていた気がする。
メイドたちのヘイトを彼女に集めるでないよ。
後半からは有能になったけども。

悪役の思惑が分かりやすくて、気付いてルル！と何度ツッコミ入れたか。
成敗する際に彼女が体を張るシーンがあったが、分かった上での囮だったのは意外だった。
今にしてみると、後半の彼は有能だったから、彼女の単独行動は見逃さないか。
あれだけ彼の言葉に素直になれなかった彼女もちゃんと協力できるようになったのかと思うと感慨深いものがあった。
それ以上の進展は、持ち越しになったようだが。
その割にはキスシーン多かったような……これは陥落は想定より早いかもしれない。

2023/02/18

家の借金で困っているところで幼馴染のジェラルドに助けられたルル。感謝しているのは間違いないはずなのに、ルルの意地っ張りなところとジェラルドの不器用さですれ違いまくる２人がもどかしい。お互いに大切に思っているのに、ここまで気持ちが通じないか。。。と思えてしまって。基本的にお人好しで人を疑うことを知らないルル。危なっかしいところもあるけれど、ジェラルドと一緒なら大丈夫そう。と思えるのは嬉しくなる。喧嘩をしながら幸せに暮らす２人を想像するのも楽しい。

2022/05/15

はああ、ケンカップル最高！ってなりました。
借金のかたに、幼なじみの侯爵ジェラルド（当時は事情があって平民の学校にいた）の契約メイドになったルル。子どもの頃の嫌な記憶も相まって彼のことを嫌っていたものの、向こうはルルと結婚したいと主張、何かにつけて「あーん強要」や「抱き枕」を求めてくる。鼻持ちならない俺様と思っていたジェラルドが、実はルルの尊厳や矜持を大事にしてくれていることを感じ取りつつある。そんな折、家具を扱う実家の商会を立て直そうと奮闘するルルに忍び寄るあくどい手が……。

ケンカップルのいいところって、ある意味対等にものを言いあえるってところなので、どこか安心してニマニマしながら読めますね。特にビーズログ文庫はハッピーエンド確約なので余計に。