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希望の教室 THE BOOK OF HOPE
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希望の教室 THE BOOK OF HOPE

ジェーン・グドール(著者), 岩田佳代子(訳者)

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希望の教室 THE BOOK OF HOPE

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 海と月社
発売年月日 2022/05/08
JAN 9784903212739

希望の教室

¥825

商品レビュー

3.7

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2025/11/05

先月10月1日、動物行動学者のジェーン・グドール博士が逝去された。 彼女については高校時代に英語の授業で習っており、今に至るまで頭に残っていた。まだまだ女性の生き方が限られていた1950年代にアフリカへと渡り、野生のチンパンジーの研究に勤しまれてきた方。そして、スラリとした美人さ...

先月10月1日、動物行動学者のジェーン・グドール博士が逝去された。 彼女については高校時代に英語の授業で習っており、今に至るまで頭に残っていた。まだまだ女性の生き方が限られていた1950年代にアフリカへと渡り、野生のチンパンジーの研究に勤しまれてきた方。そして、スラリとした美人さん。(彼女がモデルのバービー人形まで発売されている) 単純な自分の記憶に留めるには、充分すぎるほどのインパクトだった。 海と月社が哀悼の意および本書の紹介をされていたのを機に、博士の活動やマインドを知ろうと購入。 最後の著書なので全てを知ることはなかったが、生きとし生けるものを包み込むような眼差しと言葉が、優しく心を照らしてきた。(表紙効果かな?映像がなくても博士の眼差しが自然と浮かんでくるんよね…) 「希望ーそれは、六百万年ほど前の類人猿から進化してきた、この人間という奇妙で矛盾だらけの動物が手にした、究極の善です」(まえがきより) 博士による挨拶の他は、基本的に作家のダグラス・エイブラムス氏との対談形式になっている。 このエイブラムス氏という男がまた、相当なリアリストというか悲観主義者だった。博士をリスペクトしつつも、彼女のような希望的観測ができず、常に懐疑的なのだ。 しかし博士は少しも動じることなく疑問に応え続け、氏も徐々に理解を深めていく…。 自然破壊や飢餓といった地球規模の問題に、いかに希望をもって立ち向かうか。 「学者として正規の教育を受けてこなかった」そうだが、それ以上の研究成果と知識、人間性をグドール博士は培ってきた。そのためか、どんな学説や論文よりも、彼女から紡がれる「物語」には説得力があった。 「チンパンジーには人間同様、道具を作る能力がある」「動物には感情も個性もある」 そのような画期的な発見をされてきたグドール博士は、”Roots & Shoots”という団体を立ち上げてもいる。”Roots & Shoots”は、あらゆる年齢の若者(ここ大事!成人している、決して非力でない層も含まれているから)を対象とした人道的プログラムで、解決すべき問題を彼ら自身で選び、日々取り組んでいる。 世界中の活動内容が博士の元に寄せられ、親世代の意識まで変えた事例も少なくないんだとか。 博士は生前、講演で世界中を飛び回ることも多かった。 一度英語学習用に、スピーチの一つを利用したことがあったが、チンパンジー語で挨拶するなどユーモアに富んでいたり、メッセージ性が明快だったりと、英語以外にもたくさん勉強させていただいた。 人生初の講演ではド緊張したらしいが、「自分の言葉で直接届けたい」という思いから原稿なしでやり切ったという。本当に伝えたいことや相手に知ってほしいことがあれば、ここまでフリーに話せるものなのか…。 思えば本書のインタビューでも、博士は澱みなく受け答えされていた。 そのほとんどが彼女の信念に基づくもので、どれも全人類に伝えんとする勢いだった。信念の最たるものが「希望」で、それがないと人間は死んでしまうと博士は語る。 「まだまだ捨てたもんじゃない」と踏ん張ることで、ようやく我々は人間らしく在れるということか。

Posted by ブクログ

2022/07/15

綺麗事では世の中は変えられないと斜に構えるより、正論を信じてポジティブに行動し続ける人になりたいと思えました。

Posted by ブクログ

2022/06/06

「それも大海の一滴でしかないのでは?」「そうね。でも大海は無数の一滴でできているのよ」時々無力感にやられてしまうけれど、自分もまた森を作る一本の木なのだ、と考えてみようという気になった。

Posted by ブクログ