徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか 家康のあっぱれな植物知識 扶桑社文庫

稲垣栄洋(著者)

• 販売会社／発売会社: 扶桑社
• 発売年月日: 2022/04/28
• JAN: 9784594090609

商品レビュー

2024/10/02

地名から、どんな土地なのかわかる
足立区が葦が立つからきている

ソメイヨシノの話も面白い
クローンだからこそ、一斉に咲いて散る
花が咲いてから、葉ができるからこそ、花がいっぱいで美しい

江戸時代の植物をリサイクルしての生活も、素晴らしい
少ない土地で効率的に耕せる稲の凄さもわかった

西洋のドラゴンやワシをモチーフにした紋章に対し、日本の家紋は、雑草をモチーフにしているが、何度抜いても生えるという雑草の強さに心惹かれたと知り、感嘆した

他にも、あべかわもちは、きなこ餅のこと、門松の話など

面白い雑学の本でした

2022/06/06

第１章　徳川家康はなぜ江戸を都に選んだのか―家康が築いた植物都市
家康が江戸を選んだ理由
湿地帯を開発すれば広大な農地が確保できる
江戸の地名と植物の深い関係

第２章　完全リサイクルの循環型社会ができるまで―大名が投資したイネという植物
織田信長の兵農分離革命
田んぼが作った単位
武将は面積の単位も田んぼを基準にした

第３章　お城にはなぜ松が植えられているのか―植物を戦いに利用した戦国武将
松の木は軍事用の植物
黒田長政が非常食のワラビを隠した方法
加藤清正が築城した熊本城は食べられる城だった

第４章　三河武士の強さは味噌にあり―地域の食を支える植物
徳川家康家臣団、強さの秘密
家康が愛した八丁味噌の由来
戦国日本を席巻した赤味噌武将たち

第５章　織田信長はトウモロコシが好き―戦国武将を魅了した南蛮渡来の植物
信長が好んだ赤こんにゃく
信長が愛した意外な花
玉蜀黍の漢字の意味

第６章　門外不出だったワサビ栽培―家康に愛され名物となった植物
家康と信玄の抗争から生まれた門松
薬草マニアだった家康
家康が駿府の鬼門封じに植えた果物

第７章　花は桜木、人は武士―武士が愛した植物、サクラの真実
日本人はなぜサクラに惹かれるのか
お花見の始まり
サクラよりもウメが愛されていた

第８章　ヨーロッパ人を驚かせた園芸大国―植物を愛する園芸家となった武士たち
武士が築いた園芸国家
戦国武将が愛したチャ
茶器の高騰を利用した織田信長

第９章　徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか―武将が愛した植物の家紋
三つ葉葵のモチーフになった地味な植物
フタバアオイは不思議だ
葵の紋はもともと京都賀茂神社の神紋