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古都 新版 新潮文庫
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古都 新版 新潮文庫

川端康成(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2022/04/25
JAN 9784101002439

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商品レビュー

4

28件のお客様レビュー

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2024/10/14

京都の呉服問屋の娘千重子には、ある秘密が。 幼馴染の真一に、平安神宮へ花見に出かけた夕暮れ時、彼女は秘密を明かしますが、真一は本気にはしませんでした。 数か月後の祇園祭の夜、千重子は自分とそっくりな娘と出会います。 いったい誰なのか。 京都の伝統ある行事や街並み、移ろいゆく季節を...

京都の呉服問屋の娘千重子には、ある秘密が。 幼馴染の真一に、平安神宮へ花見に出かけた夕暮れ時、彼女は秘密を明かしますが、真一は本気にはしませんでした。 数か月後の祇園祭の夜、千重子は自分とそっくりな娘と出会います。 いったい誰なのか。 京都の伝統ある行事や街並み、移ろいゆく季節を背景に、日本の原風景が描かれます。 流麗にして繊細な文章が、古都京都を描き出していきます。

Posted by ブクログ

2024/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

四季折々の神社仏閣や伝統的なお祭り、西陣織や北山杉など古都の風情がたっぷりに描かれている。はんなりした京言葉も優しく響く。古き良き京都…なんとまぁ美しいのだろう。 複雑な生い立ちを抱えた千重子と苗子。祇園祭の夜に運命の出会いを果たし、双子であるお互いの存在を知る事となる。捨てられた子と捨てられなかった子。育ての親だが裕福に育てられた千重子と実の親だが早くに死に別れ、貧しく働くしかなかった苗子。 どちらが幸せだったのだろうか。 初めて枕を並べ一晩を過ごすが、姉妹一緒の時間はそう長くは無かった…。 千重子の幸せを願い、邪魔にならないように身を引く苗子が奥ゆかしい。その気持ちを理解し見送るしかなかった千重子もまた、純粋である。泣けた。 物語の中盤、北山で雷雨に会い、苗子が千重子に被さり守るシーンが劇的で印象深い。お互いの温もりを感じ、胎児の頃を想像させ、双子の姉妹である事を実感する大切な場面だ。千重子の可愛さ、苗子の強さが伺い知れる。 誰もが人を思いやる。相手の幸せを願い身を引く事ができる。昔の日本人はこうだったんだろうなぁ。現代の私達が無くしつつある古き良き日本を思い出させてくれる美しい物語。 川端康成の凄さを改めて体感できた。 川端康成の小説を読むのは、「伊豆の踊り子」「雪国」に続いて3作目。なかなか理解できなかったが、3作目にしてようやくその素晴らしさが少しでも実感できて良かった。 この本を持って京都に行きたくなった。

Posted by ブクログ

2024/09/28

川端康成の名前はもちろん知っていたけど、なんとなく難しそうだと勝手に思って読んだことが今までなかったが面白かった!異常な作品だと後書きに書いてあったけど他の本とは全然違う一冊なのかな。他のものもぜひ読んでみたいと思う。

Posted by ブクログ

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