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六法推理
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2022/04/25 |
JAN | 9784041120064 |
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六法推理
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商品レビュー
3.6
62件のお客様レビュー
名前は聞いたことがあったけど、作品名を読んだのは初めての作家さん。表紙と表題に惹かれて購入。 ミステリーはやっぱりコンビが物語に味を出す1つの要因だなと実感。今までは、男の子同士か男性同士の作品しか読んでいなかったけど、男女のコンビも良いなと新しい発見。 舞台は霞山大学。法学...
名前は聞いたことがあったけど、作品名を読んだのは初めての作家さん。表紙と表題に惹かれて購入。 ミステリーはやっぱりコンビが物語に味を出す1つの要因だなと実感。今までは、男の子同士か男性同士の作品しか読んでいなかったけど、男女のコンビも良いなと新しい発見。 舞台は霞山大学。法学部4年・古城行成が運営する「無料法律相談所」(無法律)に、経済学部3年の戸賀夏倫が訪れることで物語が始まる。リベンジポルノ、放火事件、毒親問題、カンニング騒動など、法曹一家に育った古城は法律の観点から解決に向けて動くが、そんな中、戸賀の存在が彼の思考を変えていく。
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「無法律」は霞山大学法学部の学生で運営される自主ゼミ、いわゆるサークルで、正式名称は「無料法律相談所」。「一人で抱え込まず、お気軽に無法律へ!」という看板を掲げてはいるものの、積極的に相談者を募っているわけでもないため開店休業状態だったのだが……。 無法律部長にしてただ1人...
「無法律」は霞山大学法学部の学生で運営される自主ゼミ、いわゆるサークルで、正式名称は「無料法律相談所」。「一人で抱え込まず、お気軽に無法律へ!」という看板を掲げてはいるものの、積極的に相談者を募っているわけでもないため開店休業状態だったのだが……。 無法律部長にしてただ1人の部員、法学部4回生の古城行成が数々の事件の謎に挑む、連作短編リーガルミステリー。5話からなり、各話間に4つの幕間が挿まれる。 ◇ 怪しげな装束に身を包んだ連中があちらこちらを徘徊し、ワケのわからぬ看板や飾りつけがある店舗が建ち並ぶ。 まるでこの世の終焉を見るようだが、それもそのはず。目の前に展開されているのは「終焉祭」と呼ばれる霞山大学学園祭の光景だ。 異世界から逃れるように足早にキャンパス南端の法学部棟を目指した僕は、ようやく2階建ての古びた建物にたどり着き階段を上った。その奥まった一画には変わった名称のゼミ室が並んでいる。 「模擬裁判劇団」「倶楽部労働法」の奥にあるのが「無料法律相談所」通称「無法律」だ。 無法律ゼミ室前の「一人で抱え込まず、お気軽に無法律へ!」と書かれたホワイトボードがなぜか裏返しになっている。不思議に思いつつそのボードを表向きにした僕は、「in 終焉祭」と書き加えてみた。 でも宣伝を打ったわけでもないので誰も来るまいと思ってドアを開けると、室内で見知らぬ女子学生がくつろいでいた。( 第1話「六法推理」) * * * * * キャスティングがバッチリでした。 まず主人公の古城行成。無法律の部長にしてたった1人の部員でもある、法学部4回生です。 その行成ですが、父親は判事、母親は弁護士、兄は検事という法律家一家の末っ子で、プレッシャーかかりまくりの境遇にあります。 一応は (恐らく) ハイレベルな国立の霞山大学法学部に進学し優秀な成績も収めてはいるのですが、法曹三者に両親と兄が就いているため、自身の進路が決められないというモラトリアム学生になっています。 自分のそんな中途半端さをよく知る行成は、法律相談に臨む際には法のみを信奉して判断する「法律マシーン」と化すのですが、そこには欠けているものがあることに本人も薄々気がついているようでした。 次に、行成の相棒として登場する戸賀夏倫という経済学部3回生。入居しているアパートの部屋のトラブルについて、無法律に相談しにきて行成と知り合います。 夏倫は明るく機転が利き、したたかさと義侠心を持ち合わせた女性で、感情表現が苦手な行成とは対照的です。 この行成夏倫ペアが互いに作用し合って第2話以降も事件を解決につなげていくのですが、その過程で行成に欠けているものが夏倫によって補われていくところが、読んでいて楽しかった。 行成は卒業後の進路が拓け、廃部寸前だった無法律は存続が決まりと、物語をハッピーエンドにしてくれた立役者は、この夏倫です。 『真夜中法律事務所』の深夜と印藤のような明らかに息のあっていないペアとは違い、ベストバディと言っていい行成夏倫ペア。リードした夏倫に感謝です。 ( 続編ができることが期待できるエンディングだったので、今後の楽しみが増えました。)
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なかなか面白かった。五十嵐さんの本は単純に「へぇ〜」と思えるような法律知識が豊富で楽しめる。もう少し大きな事件を扱うミステリーかと思っていたら、短編がいくつかあり、それがのちのち繋がっていくような構成だった。しかも、それは無法律っていう特殊な設定も相まって、あくまで大学内で完結す...
なかなか面白かった。五十嵐さんの本は単純に「へぇ〜」と思えるような法律知識が豊富で楽しめる。もう少し大きな事件を扱うミステリーかと思っていたら、短編がいくつかあり、それがのちのち繋がっていくような構成だった。しかも、それは無法律っていう特殊な設定も相まって、あくまで大学内で完結する、私の中では「小さな」事件の連なりだつた。その点で言うと想定外ではあったけど、普通に楽しめたという感想。終わり方が自分的に好きだったし、続編があったら読もうかな、って感じ。
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