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六法推理 の商品レビュー

3.7

66件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2024/08/01

とてもよかった。古城と夏倫の会話のテンポがいい。このコンビはクセになります。ふたりそれぞれの知識と考え方で推理していくのが面白かった。法律の知識も増えて、納得いかない法律もあった。改めて司法の仕事をする人たちのすごさを知った。―「卒業生は、速やかに社会人になることを命じる。ただし...

とてもよかった。古城と夏倫の会話のテンポがいい。このコンビはクセになります。ふたりそれぞれの知識と考え方で推理していくのが面白かった。法律の知識も増えて、納得いかない法律もあった。改めて司法の仕事をする人たちのすごさを知った。―「卒業生は、速やかに社会人になることを命じる。ただし、大学若しくは専門学校等に進学した者については、当該大学等に在学中に限り、その刑の執行を猶予する」 モラトリアム=執行猶予

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2024/07/05

著者のメフィスト賞受賞作品が自分には合わなくてそれ以降の作品を読んでなかったのだが、こちらの存在を知りこれは好きなやつかも知れぬと手に取ったら当たりだった。法学部生の主人公が所属するゼミの無料法律相談に持ち込まれるアレコレを経済学部生の助手と探偵さながら解決に導く。5話収録の連作...

著者のメフィスト賞受賞作品が自分には合わなくてそれ以降の作品を読んでなかったのだが、こちらの存在を知りこれは好きなやつかも知れぬと手に取ったら当たりだった。法学部生の主人公が所属するゼミの無料法律相談に持ち込まれるアレコレを経済学部生の助手と探偵さながら解決に導く。5話収録の連作短編。普段の生活で耳慣れない法律の専門用語が多々出てくるので読了までに時間を要したが、どのエピソードもそれぞれ興味深い問題を扱っていて面白かった。続編も出版されているようなので読むのが楽しみだ。

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2024/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大学法学部の無料相談所へ持ち込まれた事件の数々。 お気に入りは「情報刺青」 デジタルタトゥーほど怖い物はありませんが、まさかの私刑展開に驚きました。リベンジポルノの仕返しがこの方法とは… 法律だけでは裁けないものもあるけれど、学生だからこその機転が面白かったです。

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2024/06/28

法律一家の次男が大学で無法律相談をし、事件を解決していく。弁護士ではないアマチュアの法律に少し詳しいだけで相談を解決していく。最後は無法律相談の意義を見つけて再始動したので次回作に期待

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2024/06/25

キャラがはっきりしていて、一話完結で読みやすい。各章とも考えさせられる終わりだったけど、面白かった。 章の間に挟み込まれた家族の話も良かった。

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2024/06/19

2作目を読んでからの今作。 夏倫ちゃんとの出会いはこんな感じだったのか。 2作目を先に読んだからゆえの感情。 法律を駆使した内容で凄く面白かった。 特にパンフレットのやつがお気に入り。 3作目も絶対読みたい!

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2024/05/27

名前は聞いたことがあったけど、作品名を読んだのは初めての作家さん。表紙と表題に惹かれて購入。 ミステリーはやっぱりコンビが物語に味を出す1つの要因だなと実感。今までは、男の子同士か男性同士の作品しか読んでいなかったけど、男女のコンビも良いなと新しい発見。 舞台は霞山大学。法学...

名前は聞いたことがあったけど、作品名を読んだのは初めての作家さん。表紙と表題に惹かれて購入。 ミステリーはやっぱりコンビが物語に味を出す1つの要因だなと実感。今までは、男の子同士か男性同士の作品しか読んでいなかったけど、男女のコンビも良いなと新しい発見。 舞台は霞山大学。法学部4年・古城行成が運営する「無料法律相談所」(無法律)に、経済学部3年の戸賀夏倫が訪れることで物語が始まる。リベンジポルノ、放火事件、毒親問題、カンニング騒動など、法曹一家に育った古城は法律の観点から解決に向けて動くが、そんな中、戸賀の存在が彼の思考を変えていく。

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2024/07/28

 「無法律」は霞山大学法学部の学生で運営される自主ゼミ、いわゆるサークルで、正式名称は「無料法律相談所」。「一人で抱え込まず、お気軽に無法律へ!」という看板を掲げてはいるものの、積極的に相談者を募っているわけでもないため開店休業状態だったのだが……。  無法律部長にしてただ1人...

 「無法律」は霞山大学法学部の学生で運営される自主ゼミ、いわゆるサークルで、正式名称は「無料法律相談所」。「一人で抱え込まず、お気軽に無法律へ!」という看板を掲げてはいるものの、積極的に相談者を募っているわけでもないため開店休業状態だったのだが……。  無法律部長にしてただ1人の部員、法学部4回生の古城行成が数々の事件の謎に挑む、連作短編リーガルミステリー。5話からなり、各話間に4つの幕間が挿まれる。            ◇  怪しげな装束に身を包んだ連中があちらこちらを徘徊し、ワケのわからぬ看板や飾りつけがある店舗が建ち並ぶ。  まるでこの世の終焉を見るようだが、それもそのはず。目の前に展開されているのは「終焉祭」と呼ばれる霞山大学学園祭の光景だ。  異世界から逃れるように足早にキャンパス南端の法学部棟を目指した僕は、ようやく2階建ての古びた建物にたどり着き階段を上った。その奥まった一画には変わった名称のゼミ室が並んでいる。  「模擬裁判劇団」「倶楽部労働法」の奥にあるのが「無料法律相談所」通称「無法律」だ。  無法律ゼミ室前の「一人で抱え込まず、お気軽に無法律へ!」と書かれたホワイトボードがなぜか裏返しになっている。不思議に思いつつそのボードを表向きにした僕は「in 終焉祭」と書き足してみた。  でも宣伝を打ったわけでもないので誰も来るまいと思ってドアを開けると、室内で見知らぬ女子学生がくつろいでいた。( 第1話「六法推理」) 全5話。        * * * * *  キャスティングがバッチリでした。  まず主人公の古城行成。無法律の部長にしてたった1人の部員でもある、法学部4回生です。  その行成ですが、父親は判事、母親は弁護士、兄は検事という法律家一家の末っ子で、プレッシャーかかりまくりの境遇にあります。  一応は ( 恐らく ) ハイレベルな国立の霞山大学法学部に進学し優秀な成績も収めてはいるのですが、法曹三者に両親と兄が就いているため、自身の進路が決められないというモラトリアム学生になっています。  自分のそんな中途半端さをよく知る行成は、法律相談に臨む際には法のみを信奉して判断する「法律マシーン」と化すのですが、そこには欠けているものがあることに本人も薄々気がついているようでした。  次に、行成の相棒として登場する戸賀夏倫という経済学部3回生。入居しているアパートの部屋のトラブルについて、無法律に相談しにきて行成と知り合います。  夏倫は明るく機転が利き、したたかさと義侠心を持ち合わせた女性で、感情表現が苦手な行成とは対照的です。  この行成夏倫ペアが互いに作用し合って第2話以降も事件を解決につなげていくのですが、その過程で行成に欠けているものが夏倫によって補われていくところが、読んでいて楽しかった。  行成は卒業後の進路が拓け、廃部寸前だった無法律は存続が決まりと、物語をハッピーエンドにしてくれた立役者は、この夏倫です。  『真夜中法律事務所』の深夜と印藤のような明らかに息のあっていないペアとは違い、ベストバディと言っていい行成夏倫ペア。リードした夏倫に感謝です。 ( 続編ができることが期待できるエンディングだったので、今後の楽しみが増えました。)

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2024/04/07

なかなか面白かった。五十嵐さんの本は単純に「へぇ〜」と思えるような法律知識が豊富で楽しめる。もう少し大きな事件を扱うミステリーかと思っていたら、短編がいくつかあり、それがのちのち繋がっていくような構成だった。しかも、それは無法律っていう特殊な設定も相まって、あくまで大学内で完結す...

なかなか面白かった。五十嵐さんの本は単純に「へぇ〜」と思えるような法律知識が豊富で楽しめる。もう少し大きな事件を扱うミステリーかと思っていたら、短編がいくつかあり、それがのちのち繋がっていくような構成だった。しかも、それは無法律っていう特殊な設定も相まって、あくまで大学内で完結する、私の中では「小さな」事件の連なりだつた。その点で言うと想定外ではあったけど、普通に楽しめたという感想。終わり方が自分的に好きだったし、続編があったら読もうかな、って感じ。

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2024/02/11

法学部四年の古城が、持ち込まれる法律問題を解決する無料法律相談。解決策にイマイチを感じるところもあったが、○

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