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自衛隊海外派遣 隠された「戦地」の現実 集英社新書1112
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2022/04/15 |
JAN | 9784087212129 |
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自衛隊海外派遣 隠された「戦地」の現実
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商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
南スーダンPKO時の日報隠蔽問題を明らかにしたジャーナリストによる新著。カンボジアから始まる30年間の自衛隊PKO活動を振り返り、日本政府の「二枚舌」=国内向けの法解釈とPKOの現実が乖離しているさまを明らかにする。 個人的な関心からすると、PKOに対する考え方が国連内部でも...
南スーダンPKO時の日報隠蔽問題を明らかにしたジャーナリストによる新著。カンボジアから始まる30年間の自衛隊PKO活動を振り返り、日本政府の「二枚舌」=国内向けの法解釈とPKOの現実が乖離しているさまを明らかにする。 個人的な関心からすると、PKOに対する考え方が国連内部でも大きく変化してきたにもかかわらず、日本政府の法解釈・法の建て付けが基本的に変わっておらず、そのことが矛盾をより深刻にさせているという議論が興味深かった。これは一方で、ポスト冷戦期の自衛隊が「国際平和」のエージェントとして活動できるのではないか、という期待を担っていたこと、にもかかわらずそうしたあり方は実現せず、紛争当事者に対する中立性が担保された場面が存在しなかった、ということでもある。 当然ながら、国連の戦争と平和にかかわるミッションも、1990年代以降の歴史的展開を踏まえて考える必要がある。当時の言説を振り返るうえでは、このような環境の変化も忘れるべきではないだろう。言い換えれば、「国際貢献」としての自衛隊派遣というスキーム自体がすぐれて歴史的だった、特定の時代の刻印を帯びたものとしてあったのだ。
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自衛隊の海外派遣について、とてもわかりやすく書かれていた。地道な資料請求、取材に一国民として感謝したい。肝心な資料を隠蔽したり、破棄したり、改竄したり、開示されても真っ黒だったり、そんなことは本当にやめて欲しい。 日報の保存期間が延長され(破棄できなくなった)公文書館に移管される...
自衛隊の海外派遣について、とてもわかりやすく書かれていた。地道な資料請求、取材に一国民として感謝したい。肝心な資料を隠蔽したり、破棄したり、改竄したり、開示されても真っ黒だったり、そんなことは本当にやめて欲しい。 日報の保存期間が延長され(破棄できなくなった)公文書館に移管されることになったのは、著者の功績だろう。 今後の日本(自衛隊)ができるPKO活動の著者の提言もなるほどと思い、国としても考えてくれていると信じたいが、何も考えていないかも。アメリカの要請に従うことしかできないのかも。なんだか悲しいが、隠蔽や現地の戦況の過小説明で、肝心のPKO活動に参加された自衛隊の人への国民の評価が抑えられてしまうことも、酷いことだと思う。
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- ネタバレ
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情報公開制度大事。 最終的な結論は、伊勢崎賢治さんがSNSでがなっている(失礼)ことに近いのだと思う。 (主張の内容はもしかしたら正しいのかもしれないのだけれども、あまりにも攻撃的な態度に読むのを避けてしまう。) この本は、それに至る現場のリアルを、距離を保ちつつ公文書上の記述から検証して、議論の前提として提供してくれるので、落ち着いて読める。
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