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絵画は眼でなく脳で見る 神経科学による実験美術史
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2022/04/12 |
JAN | 9784622090809 |
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絵画は眼でなく脳で見る
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商品レビュー
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5件のお客様レビュー
科学図像と絵画の境目はどこか。絵画を見るとき脳はどのように動いているのか。神経科学と手を組むことで開かれる新たな美術史の展望を考える。 本書には三つのトピックがあると思う。一つ目は博物画や解剖画など、古代から自然科学研究を目的に描かれた図像と美術史との切り離せない関係性。二つ...
科学図像と絵画の境目はどこか。絵画を見るとき脳はどのように動いているのか。神経科学と手を組むことで開かれる新たな美術史の展望を考える。 本書には三つのトピックがあると思う。一つ目は博物画や解剖画など、古代から自然科学研究を目的に描かれた図像と美術史との切り離せない関係性。二つ目は科学図像には研究者の判断を誤らせる力があるという実例。三つ目は「絵画を見るとき脳はどのように動いているのか」という脳科学がリードしてきた領域に、美術史側からアプローチしていく実験美術史の試みである。 私が本書のタイトルから期待していたのは三つ目の脳科学的アプローチなのだが、まだまだ動きだしたばかりで実験の方法を探っているところのようだ。実験美術史という言葉も著者が新しく提唱したものだという。 面白かったのは、人間が描かれている絵画を見るとミラーニューロンが反応し、脳内で身体模倣や表情模倣をしているらしいということだ。言われてみれば当たり前のような気もするのだが、鑑賞者たちは画中の人物になり変わるシミュレーションをしながら絵を眺め、画家はそれが最大の効果を発揮するポージングを追求してきた。特に西洋画は等身大かそれ以上に描かれたものが多いから、今のようにメディアに取り囲まれていない時代の人びとはまさに画中に入り込むような体験を味わったのだろう。逆に抽象画を見るときは海馬が動くという。アナロジカルな思考が動くからなのかな。
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値段のことを言っては申し訳ないが、5000円近くする割には、後半のカラバッジヨの話は面白かったものの、総体としては、物足りなかった。視線の実験などから、画家の意図を読み解くというものだが、肝心の部分にもう少し深掘りが欲しい。コロナ等の事情もあるようだが。
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絵画の写真が多く掲載されていてその説明も丁寧であった。それだけでなく、専門家と学生の絵画への焦点などの実験もあった。認知心理学に役立つであろう。
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