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〈世界史〉の哲学(1) 古代編 講談社文芸文庫
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〈世界史〉の哲学(1) 古代編 講談社文芸文庫

大澤真幸(著者)

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〈世界史〉の哲学(1) 古代編 講談社文芸文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2022/04/11
JAN 9784065276839

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〈世界史〉の哲学(1)

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2025/01/25

大澤真幸は前から気になっていて、ならばシリーズものを読んでみようという気概で〈世界史〉の哲学を選択。 初っ端からミステリー作品を読むかのような壮大な謎の提示。なぜキリストという特異な存在が西欧全体へと普遍的に波及したのか?その意義は?なんて、世界史を通史的に学んできた今での取り...

大澤真幸は前から気になっていて、ならばシリーズものを読んでみようという気概で〈世界史〉の哲学を選択。 初っ端からミステリー作品を読むかのような壮大な謎の提示。なぜキリストという特異な存在が西欧全体へと普遍的に波及したのか?その意義は?なんて、世界史を通史的に学んできた今での取り組み方とはまったく異なりとてもスリリング。 前半はキリストに焦点を当て、後半はソクラテスとの対比を行い両者の特徴がどのような経緯で融合し得たのかを検証している。互いの「真理」の相違点、その奥に見出される類似点を暴き出していく論調は読んでいて清々しい。 上位命題である、資本主義はなぜかくも普遍的なものになったのか?に漸進していく期待が以後のシリーズへの読書欲求を掻き立てますな。 とはいえ、主張の仔細を改めて説明し直すには私の力量不足。著者の博覧強記ぶりを一身に浴びてその一部でも自分の糧となればな、と。哲学的な探究の深淵を覗いたような気持ちにさせてくれる良い読書体験でした。

Posted by ブクログ

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