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メキシカン・ゴシック
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2022/04/01 |
JAN | 9784152100924 |
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メキシカン・ゴシック
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商品レビュー
3.6
13件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
男性優位社会に反発を覚えながらも、若さと美貌を使いこなし男性を手玉に取ろうとするノエミの主人公像があまり好きになれないな、と思いながら読んでいたのだけど、途中から彼女が、自身を男性優位社会という枠にはめ込んで行動していたことを自覚するあたりで、読み方を改めた。 ゴシックホラーの舞台装置を使いながら、その実、マイノリティや女性の社会進出、そして反植民地について扱っている小説だった。 ホラーの文脈は、さびれた町のお屋敷に嫁いだ従姉を苦難から救出すべく足を運んだら怪異に遭遇するという、いわゆる王道の「館もの」。屋敷に住まう人々の奇妙さや、手助けをしてくれる存在、徐々に明かされていく秘密の数々と、ほとんど様式美を感じるような出来となっている。その点で新しさはあまり感じなかったけれど、キャラクター性の強い登場人物たちが織り成すミステリアスな物語が楽しいので後半になるにつれエンジンがかかり一気に読んでしまった。明るいゴシックホラーってめずらしくて良いね。 それと、ホラーとキノコの相性の良さを再確認。古くは『夜の声』までさかのぼれるだろうし、最近でも『ラストオブアス』で菌類を脅威の対象としていたしで、キノコにのせいで頭がおかしくなる人たちの話って独特の面白さがあって好きだなあと感じた。 以下、本書の感想とは別軸の話。 というわけで、今年8月くらいから始めたホラー小説祭りはこれにていったん終わり!もともとは、『このホラーがすごい!』で紹介されていた「必読ホラー20選」の国内編と海外編を全部読もうと思い、始めたことだったのだけど、この度リストを(途中で増えたものの含めて)すべて読み終わったので。我ながらよく読んだもんだぜ。 ホラー小説はこれまで好きな作家の作品か、超メジャーな作品しか読んでおらず、そもそも怖いのは苦手だったので好き好んで読もうとはしてこなかったジャンルでした。でもこの夏にかけて、何故か異様にハマってしまい、それこそ何かに憑りつかれたように読みまくっていたわけで、その甲斐あって人生で最も多くホラーを摂取した期間となりました。 うん、ホラーって楽しいね。SFともミステリーとも違う、このジャンルでしか味わえない栄養・興奮・切なさ・笑い・奇妙さ・凄み・文学性・エンタメ性・静けさ・昏さ・愛・強烈さ・光・闇・願いがあると感じます。その中心にあるのは「恐怖」という人間の根源的な情動であり、読むことで普段は見ていなかった部分にまで何かを見出してしまうような、そんな視界が開いていく興奮がありました。 正直言うと、10冊くらい読んだあたりから、よっぽど強烈な作品でない限り、ほとんど「怖い」とは感じなくなってきていて、ああ、恐怖って案外簡単に慣れるんだなあとか思ってました。ホラーは短期間で摂取しすぎると食傷気味になります。なんでもそういうもんですが。 でも楽しかったなあ。文句を付けつつもめちゃくちゃ興奮しながら読んでたし、素敵な期間だった。 というわけで、ホラーをインストールしました。インストールしたと言っていいでしょう。少なくとも基礎的な部分は。 たぶん今後もこんなふうに苦手なものや避けてたものが経験や年齢によって急に美味しく感じることはあるだろうから、そういうタイミングを逃さないようにしたいな。
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ホラー。 メキシコが舞台の館ものホラー作品。 カナダのSF賞も受賞している作品とのことで、若干のSF要素もあり。 怖さよりも不気味さ、気持ち悪さが強め。 意外と読みやすいのは良い。
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勝気なメキシコ美女やら、イギリスから来た一族が住む古びた館やら、設定がてんこもり。 ゴシックというと白黒灰色の世界をイメージするけれど、こちらはメキシコ系だけあって、色彩が鮮やかなゴシックホラーだし、みんなよく喋るから明るいホラーでもあった。最終的には恋愛小説かな。 爺さんが醜く...
勝気なメキシコ美女やら、イギリスから来た一族が住む古びた館やら、設定がてんこもり。 ゴシックというと白黒灰色の世界をイメージするけれど、こちらはメキシコ系だけあって、色彩が鮮やかなゴシックホラーだし、みんなよく喋るから明るいホラーでもあった。最終的には恋愛小説かな。 爺さんが醜くすぎて、ゴシックよりホラーより恋愛より、爺さんを抹殺することが私の中ではメインテーマになってしまった。キモすぎ。
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