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これからの仕事になぜ哲学が必要なのか 不確実な時代を生き抜く23の問い
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | アルク |
発売年月日 | 2022/03/29 |
JAN | 9784757439481 |
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商品レビュー
3
3件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
映画『ぼくらの哲学教室』(2021アイルランド他)を見て感化されて読んでみたもの。 映画の中でも、児童たちに説いていたが、「問う」こと、それが哲学の肝であるのかな。 「これからの仕事に~」と、ビジネス寄りのタイトルを付け、内容も、「マーケティングはどこへ向かうか?」(第1章)、「どうすればガバナンスは可能になるか?」(第5章)と、それっぽい章立てをして、ビジネスの現場で問題になりそうなことを「思考実験」の例として挙げているが、「だから?」という思いが先だってしまう。なにより、その回答、答え合わせがないからだ。 哲学者たる著者(大学教授)が、出版社のスタッフと議論を重ね、書き上げたものらしく、想像するに編集会議の席上、出版社側から例示された職場における課題、問題が大半なのであろう。それなりに実社会に則したものであるが、いかんせん、現場を知悉していない著者は、そこに「問い」は見いだせても、解決策は提示できていない。 そもそも、ビジネス指南書の類も、過去の成功例を、あたかも、勝利の方程式の如く解説してはみせるが、決して実践的ではないことが多いので、本書もその類か。 で、そこで、気づかないといけない。哲学とは、答えそのものを指し示すものではない、ということに。 割りと、冒頭近くにあった、「ちゃぶ台返し」をするのがソクラテス以来の哲学の特質である、という著者の記述が、一番正鵠を射ているのだろう。 「根本にあるのが、前提そのものをあらためて問い直すことです。つまり、社会的に常識とされているような知識が、はたして「本当に正しいのか」を、あえて質問し、その根拠を尋ねていくのです。これは、ある意味では、それまでの議論を根底からひっくり返すことになりますから、「ちゃぶ台返し」と呼ぶこともできます。」 また、以下の考えも、ある意味、正しそう。 “「VUCAの時代」に哲学が必要になるもう一つの特質は、哲学が一つの考え方に固執せず、むしろさまざまな可能性を想定することにあります。“ 本書にも、あるように、2つのテクノロジー(バイオおよびIT)が飛躍的、加速度的に発展する現代、勢いに流されることなく、ふと立ち止まり問い直す、「本当に正しいのか」と考え直し、あらゆる可能性を想定し、場合によっては、ちゃぶ台返しを忖度なく行う、そこは、本書からの学びかな。
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『これからの仕事になぜ哲学が必要なのか』 「ちゃぶ台返し」としての哲学の必要性 従来からの考え方や発想を前にして現れる問いに対して、一貫性のない揺らぐスタイルで多面的に物事を捉えられるようにすることで、前提を問い直し、常識を解体することにつながる。 #読了 #君羅文庫
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哲学書を読んだことがない、忙しくて自分の人生のこともゆっくり考えたことがない、活字が苦手、読書も苦手、でも、何となく今のまま世界は進まないんじゃないのだろうか、さてはて、どこから手をつけようか、という読書ビギナーの方にオススメ。
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