水上バス浅草行き

岡本真帆(著者)

• 販売会社／発売会社: ナナロク社
• 発売年月日: 2022/03/21
• JAN: 9784867320105

商品レビュー

2025/01/27

刺さる歌も刺さらない歌もあるけど歌集ってだいたいそんな感じだから刺さった歌の強さで好みが決まるのかもしれない　そういった意味ではまんなかくらいの位置だけど、世代が近いからか言語感覚は心地よかった

2025/01/25

ずぼらだし、の歌で知った岡本真帆さん。
日常の切り取り方や言葉の組み合わせ方が、おもしろいなぁ、素敵だなぁと思った。
共感よりかは意表を突かれたというような歌の方が多かったかな。クスッと笑える歌もあったり。
そして、とても印象的なタイトル。あとがきで理由が明かされたとき、なんだか優しい気持ちになれた。心の余白って大事だね。

以下、心に残った歌を。
○３、２、１、ぱちんでぜんぶ忘れるよって今のは説明だから泣くなよ
○ありえないくらい眩しく笑うから好きのかわりに夏だと言った
○動物を模したビスケットの中に見慣れぬかたち humanとある
○無駄こそがすべてと思う消えていく雲に名前をつける夕暮れ
○思い切りダブルロールを抱きしめて私の夜を私が歩く

2024/12/25

ほんとにほんとにすきなのがたくさんあった。
数え切れないくらいあった。

夢くらいうまく話がしたいのに分け入っても分け入っても向日葵

3、2、1、ぱちんでぜんぶ忘れるよって今のは説明だから泣くなよ

パレードの音はここには届かない痛いだろうな螺旋階段

間違った鍵を選んで正解じゃないのに飛び出してくれた虹

あ　海だ　だと思ったら巻貝で　貝でもなくて　暗い心音

花を買う誰かのための花じゃなく私をここに留める花を

夢じゃないよねってうれしくなって聞く　きみは夢でもうそがへただね