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わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学 PHP新書1302
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2022/03/16 |
JAN | 9784569851570 |
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わかりあえない他者と生きる
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商品レビュー
3.3
14件のお客様レビュー
難しく、理解しきれていないところも多いのですが、「家族」や「宗教」に関する説明が興味深かったです。 他の本を読んで、この本に戻ってきて、というのを繰り返していくのが良さそう,と思いました。
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Audibleにて。 イグノーベル賞にあった惹かれ合う者同士の心拍や発汗の同期は、Zoomによる関わりでも起こりうるのだろうか?著者は、「他者を知るには相手の匂いを感じる必要がある」と述べる。五感(六感も含む)で知ろうとするからこそ同期は生じるのだろうか。 実感としてはそちらのほ...
Audibleにて。 イグノーベル賞にあった惹かれ合う者同士の心拍や発汗の同期は、Zoomによる関わりでも起こりうるのだろうか?著者は、「他者を知るには相手の匂いを感じる必要がある」と述べる。五感(六感も含む)で知ろうとするからこそ同期は生じるのだろうか。 実感としてはそちらのほうが強いな。電話のカウンセリングが一番抵抗感が強いのは 、分からないことが増えるからだしな。 「他者の社会的な仮面を超えた所に人間性を見る必要がある」 →これも我ー汝につながっていくものかな。自分ごとのように他者を考える…利他のためではなく、それが人間の幸福にとって必然だからそうする。社会的望ましさゆえでなく、そうしなければ「私」は顕現し得ないし、その先の幸福もないから。あくまで自分自身のために我ー汝を考える。そのための対話。 これを教育により理解して貰う必要がある。 「民主主義服務」の考え方は面白いな。今のままだと偶然そういう環境に行くくらいしか、自分と違う社会的な状況にある人と対話する機会は得られない。可能なのは、せいぜい読書くらいだが、好みによる選別が入るし、匂いを感じるまでには至らない。そういう機会を増やすしかないな。 「肌の色は意識にフォーカスされるのに、耳の長さに対してはそうではない。」 →社会的な意味、コンテクストが意識の着目点を作る。これが付与されていないものは自然と「黙過」される。黙過は「社会的な文脈によって共創造されるもの」とも言えるか。黙過は個人の歴史によって否認・抑圧されるだけの現象ではない!
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新聞の寄稿やインタビューで時々読んで気になっていた、今の"哲学界の旗手"。 サブタイトルに「差異と分断を乗り越える哲学」とある。差別やSNS上での攻撃や戦争に至るまで、"分断"によって起こっている問題は多い。生きているからには他人との関わり...
新聞の寄稿やインタビューで時々読んで気になっていた、今の"哲学界の旗手"。 サブタイトルに「差異と分断を乗り越える哲学」とある。差別やSNS上での攻撃や戦争に至るまで、"分断"によって起こっている問題は多い。生きているからには他人との関わりを避けられない以上、どのように考えれば他人とむやみに傷つけ合うことなく過ごしていけるのか?他者とはどういった存在なのか?ということを語った一冊。 インタビュアーの大野和基さんと話している、その感じをですます調でもってきているので、読みやすい。(質問部分は書かれていない) 興味深い言葉はたくさんあった。 ・他者によって訂正され、変わっていけるからこそ私たちは1人ひとり心を持ち、個人として存在できる。 ・日本的な、みんなが戦いを仕掛けてくるような同調圧力は極端すぎる。"和平条約"が成立する余地、相手の違いをゆるして忘れることが必要。 ・人生は有限であると理解すれば、ロックダウンは非倫理的。人生に一時停止はないのだから。 ・倫理や哲学の古典を子どもたちに教え、ともに考える時間をもつべき。さまざまな社会問題について、ブッダなら、プラトンなら、何と言うだろうか?と。 「違いにこだわらない政治」のところは、なるほど・・・、と思う。理想の政治へのステップとして3段階を示している。 1.たとえば「女性の扱いに関して問題がある」、と大きな括りでとらえて問題を認識する。 2.しかし、女性の中にもいろいろな状況があり、究極的にはひとりひとり違う。細部に目を向け、違いにこだわって、それぞれの問題に対処する。 3.最終的には、女か男か意識する必要のない状況に達する。 民族についても同じことが言える。大切なのは段階を踏むこと。ステップ3が理想であることにはきっと多くの人が気づいているけれども、ステップ2をおざなりにするとマジョリティにもマイノリティにも不満が残ったままになってしまうんだな、と思う。 女と男、日本人とそうでない人、そういった違いへのこだわりからいずれ抜け出すんだ、という考え方が必要なのだ。
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