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WORLD WITHOUT WORK AI時代の新「大きな政府」論

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2022/03/14 |
JAN | 9784622090700 |


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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本書は、「技術進歩が人間の雇用に与える影響」という資本主義社会を営むうえで避けられないトピックについて、示唆的な議論を取り上げている。8章までの議論の流れは、ダロン・アセモグル&サイモン・ジョンソンの『技術革新と不平等の1000年史』と概ね同じだが、本書が秀逸なのは、原注が丁寧かつ豊富に付されている点だ。本文中の記述がどの本(あるいは論文)のどの箇所を参照して書かれたのかが事細かに書かれているので、ロジックを追うにも、知見を養うにも快適に読むことができた。9章以降では、未来のあるべき社会の姿として、「大きな政府」の役割の重要性について議論を行なっている。ここは、最も意見が割れる箇所だろう。つまり、より良い社会を実現するために国家が主導すべきか、あるいは国家の介入は最小限にして市場原理に任せるべきかという2択だ。私は、現代の混沌とした国際政治情勢を考慮しても、「大きな政府」の存在が必要ではないかと考える。
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※このレビューにはネタバレを含みます
全部で12章あって、1から8章は「技術の進化が人間から仕事を奪うのかどうか」を過去の事例や統計から丁寧に追っていく。ネタバレだけど著者は「(少なくとも有償でかつ人間にしかできない)仕事は人間の数より少なくなる」と結論づける。残りの4章で、ではそういう世界でどう生きるべきか、人は、政府は、社会はどう対応すべきかを語る。 結論は得られない。提示されるのは考え方だけ。しばらくはこの本の反芻で過ごせるくらいおもしろい。「人間を支えるのは仕事と愛しかない」なのか「仕事は宗教に代わる民衆のアヘン」なのか……。
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アメリカの経済の本である。原題はWorld without Workということで大きな政府ということではない。つまり働かない世界ということである。したがってベーシックインカムについては少し参考になるであろう。教育についても書いてあるが、学校教育のことではなかった。
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