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ストーカーとの七〇〇日戦争 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2022/03/08 |
JAN | 9784167918507 |
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ストーカーとの七〇〇日戦争
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ストーカーとの七〇〇日戦争
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商品レビュー
4.2
7件のお客様レビュー
前に読んだ本の著者、小早川さんが出てきた。 被害者のやるせなさが苦しい。 なんでこんな弁護士に依頼したのかと思うが、信頼できる弁護士を探す気力もなかったのだと思う。 味方であるはずの人が守ってくれないのは辛い。
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本を開いたとき、文字の大きさや行間から、さっくり読めそうな気がしましたが、結構時間がかかりました。 というのも、ストーカーが気持ち悪いんですよ、読んでいて。 直接暴力を振るわれたりしなくても、行動を監視され、一方的に「見ている」ことをアピールされ、何なら個人の秘密を不特定多数の...
本を開いたとき、文字の大きさや行間から、さっくり読めそうな気がしましたが、結構時間がかかりました。 というのも、ストーカーが気持ち悪いんですよ、読んでいて。 直接暴力を振るわれたりしなくても、行動を監視され、一方的に「見ている」ことをアピールされ、何なら個人の秘密を不特定多数の人に公表されたりするのは、吐き気がするほど恐ろしい。 無視すればしつこくつきまとい、相手をすれば調子に乗る。 しかし、直接の被害がなければ警察は動かないし、誰かに相談しようにも巻き込んでしまうわけにはいかないため、うかつに相談に乗ってもらうわけにもいかない。 さらに、引かれてしまったり、「あなたにも悪いところがあったのでは」と説教されたりもする。 なぜ被害者がこんな目に合わねばならないのか。 一番腹立たしかったのは、著者が雇った弁護士。 被害者である著者の気持ちを慮ることは一切なく、法律の文面でだけの解決を図る。 ストーカー事件なんて弁護士からしたらちっぽけな仕事なのかもしれない。 だから、著者の希望はことごとく無視され、さっさと示談を成立させるべく、妥協に妥協を重ねて慰謝料を100万円も値切られたうえ、彼女の安全さえ図られない内容の示談書を作成する。 不安がどれだけ冷静な判断を阻害するのか。 恐怖はどれだけ突然にフラッシュバックするのか。 残念ながら日本の法律では、その辺の考慮は全くなく、事件が凶悪化するのを防ぐことも再発を防止することもできない。 「生活保護を受けているから、慰謝料は払えない」と言いながら、保釈請求をする加害者。 保釈金は用意できるということなのか。 最初は、著者の態度が手ぬるいのではないかと思った。 相手の立場や気持ちを忖度して、何度も説得しようと試みる。 怖いのに。 気持ち悪いのに。 でもそれは、彼女がことばを使う仕事を生業にしているからなのではないかと思った。 話せばわかる、と思っていたのだろう。 だが、残念なことに、どんなに心を込めて話しかけても、言葉をつくして語りかけても、全く響かない人というのはいるのだ。 私のささやかな人間関係の中にも、いる。 悪気なく人の心の痛みを感じることのない人が。 警察から注意を受けてもストーカーであることをやめられない場合は、依存症のように病である場合が多いのだそうだ。 しかしその認識はあまり一般には知られていず、仮に逮捕されたとしても一年足らずで社会に戻ってきてしまう。 一番に守られなければならないのは、被害者の心身における安全と安寧。 そして再発防止のための各種の制度。 少しずつ是正されているとはいえ、もっと実効性のある制度の構築を早急にすべきである。
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ストーカー被害を未然に防げることが一番良いのだけど、もしもストーカー被害にあってしまったら、どういう所に相談できるのか、何をすべきなのか。 今では著者の体験された頃よりも、改善されている所はあるが、ストーカー対策先進国にくらべて、日本はまだまだである事もわかった。 読み始め、被害にあっている事を書かれているのに、不謹慎にも面白いと思ってしまった。 読み進めると、著者は「面白いと思ってもらえてありがたい」というような事を書かれていたので、本書に対してもそう思っておられる気がして、少し安心した。 文中に「口の中に砂利を詰められ…」との比喩表現があったが、本書の執筆はその口の中の砂利を一つ一つ取り除く作業でもあったのかな?と想像する。不快感は完全に取れていなくとも、その砂利はこの国のストーカー対策に対する各所へ、一石を投じていると思った。 面倒がられても、折れずにストーカー加害者への治療の必要性を訴える様子は、頭が下がる。 ヤギと幸せに暮らして頂きたい。
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