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わたしが先生の「ロリータ」だったころ 愛に見せかけた支配について
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 左右社 |
発売年月日 | 2022/03/07 |
JAN | 9784865280685 |
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わたしが先生の「ロリータ」だったころ
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商品レビュー
4.2
16件のお客様レビュー
これは、結構良かった。アリソンが異常だったことに気付くところが爽快。腑に落ちるところがあったな、愛がなんだかんだとか言って誤魔化す大人は少しお子ちゃまな気がしたな。ノーはノーだよね。
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第一部を読んでいる時は 17歳の女の子と26歳の教師 2人の よくあるような恋物語のように思えた。 多感な時期に素敵な (知性があり、余裕があり、 優しくリードしてくれる)男性に出会えば 普通の女の子ならきっとときめくし、 実際、高校時代、私の周りにもそういう先生や 彼等に憧れて...
第一部を読んでいる時は 17歳の女の子と26歳の教師 2人の よくあるような恋物語のように思えた。 多感な時期に素敵な (知性があり、余裕があり、 優しくリードしてくれる)男性に出会えば 普通の女の子ならきっとときめくし、 実際、高校時代、私の周りにもそういう先生や 彼等に憧れている生徒がいた。 色々と病んでいたアリソンにとって 自分を認めてくれたり、 特別扱いしてくれるノース先生は 王子様で救世主で、理想の恋人だった。 でも第二部から ノース先生の本性?が現れ、 アリソンは驚き、戸惑い、疲弊していく。 第二部を読んでいても、アリソンへの グルーミングや支配というよりは 恋人同士のよくある関係のように思えて 読んでいてとても共感できた。 我慢できない事があっても その後優しくされると許してしまって うん、あるあるだよね。と思ったし。 ただノース先生がアリソンとの関係を 「ロリータ」に擬えていた事から その欺瞞を疑うようになったことで 普通の?恋愛にはならなかったのだと思う。 自分がどう扱われてきたかを分析して 昇華したところが素晴らしい。 恋愛のバイブルとしても使えるのでは。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
現実にもロリータとハンバートは存在する。 精神的に不安定だが才能ある少女が偶然にも紹介された教師は『ロリータ』の捕食者ハンバートに心酔し模倣する男だった。 若い頃は自分を特別だと思ってしまう傾向があって教師はそこに付け込んでいく。 「魅力的であらがいがたく、注目に値する存在であるためには、美しいだけではなく、問題を抱え、傷ついている必要があるのだと。美しさと悲しみが完璧な芸術をつくる。」(P81) 著者は最近よく耳にする「グルーミング」を経験してしまったがなんとか解放された。私も子どもに対して「完璧じゃなくていい」と言える大人でいなければいけないなぁ。 それにしても、女性が読むとひたすら気持ち悪いあの『ロリータ』を「ロマンチックじゃないか」(P178)と言い切ってしまうニック、シンプルに無理。ちょっとイケメンでお金を持っていて…というのがまたハンバートと似てるんだよなあ。 『ロリータ』を読んだことがない人が想像する『ロリータ』はむしろこの本の内容なんじゃないかなぁと感じました。『ロリータ』はハンバートが本当にイッちゃってるので…(汗 「訳者あとがき」は男女関係なくぜひ子どもに読ませたい教えでもある。 「悪い恋愛は、人生を台無しにしかねないほど危険なものだ。」(P330)
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