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生皮 あるセクシャルハラスメントの光景
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生皮 あるセクシャルハラスメントの光景

井上荒野(著者)

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生皮 あるセクシャルハラスメントの光景

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2022/04/07
JAN 9784022518163

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商品レビュー

3.9

85件のお客様レビュー

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2024/07/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

芥川賞作家も生んだ小説講座の人気講師が性暴力で告発された。その記録である。 現在と当時の描写がそれぞれの人物から成される。近年、性暴力の告発というものは増えているように思う。被害者・加害者・二者の周りの人々・傍観者あらゆる人物の心情を知ることができ、解像度が上がる。立場が上のものからの性暴力ともいえる行為は必ずしも「暴力」とはなりえないのか、もはや支配されており、感覚を鈍らされているのか。立場の上下、信じたい気持ち、誤解だったらどうしよう、こう思っているはずだ、あらゆる要素が邪魔をして、自己防衛すら難しくなる。

Posted by ブクログ

2024/07/23

否が応でも、松本人志氏の件を思い出してしまった。 私は、昔から松本人志氏が好きだった。 彼の作り出す作品、お笑い、ワードセンス、全てが好きだった。 いや、崇拝していたと言った方が近いかもしれない。 私が学生だった頃、第何次か分からないが、かなりのお笑いブームだった。 その中でも...

否が応でも、松本人志氏の件を思い出してしまった。 私は、昔から松本人志氏が好きだった。 彼の作り出す作品、お笑い、ワードセンス、全てが好きだった。 いや、崇拝していたと言った方が近いかもしれない。 私が学生だった頃、第何次か分からないが、かなりのお笑いブームだった。 その中でも、松本人志は人並外れた神のような存在だった。 彼の出る番組はもちろん、DVD、書籍、雑誌を買い漁り、 彼の作品を貪るように消費した。 書籍などは、読めば読むほど彼との距離が少しでも近づいた気がして、 そこらのただのお笑い好きよりもより深く彼を理解できたような気がして 何か自分の中にも彼が持つような『人とは違う目線』ができたような気がしてうれしかった。 彼は彼で、昔は今よりもっと偉そうで、無下に人を見下しているようなところがあった。 (書籍などでは特に顕著だった) しかし、それに伴う能力があったため、それすら格好良かった。 こと女性に関しては当時から人とは見做していないような節があった。 私は私で、当時中学生や高校生であり、時代も伴ってそのことについて特に疑問にも思わなかった。 それどころか、一緒になって笑っていたのだ。 彼の、女性の尊厳を傷つけるような冗談で。 その時、私は女性でありながら『その女性』ではなかったから。 『あの告発』があってから、まるで夢から覚めたかのように、 松本人志氏は私の中で、崇拝する神からただの60代男性になった。 それも、女性蔑視を拗らせに拗らせた60代男性である。 時代と、私自身の年齢も多分に関係はしているだろう。 だが、本作で描かれているように、おそらく私は当時から『生皮』を剥がされていたのだ。 いや、性被害にあった女性が生皮を剥がれた状態であるとするならば、 私は転けて擦りむいた擦り傷のようなものであったのかもしれない。 それは、再生されないままにヒリヒリと痛み続けた。 あの当時から、今まで、その痛みを感じていたにも関わらず、見て見ぬふりをしていたのだ。 昔からのファンだから分かる、などとは言いたくないが、 おそらくあの件は非常に信憑性のある事実であると思う。 複数の女性から同じような証言が出ていることもそうだが、 昔彼が書いた書籍を少しでも振り返ってみれば分かることだ。 当時から変わらない性処理方法を、彼は何十年も続けていたのだ。 そして、女性を、性処理の道具であると、見做し続けていたのだ。 何も彼だけではないだろう。 おそらく、芸人の、芸能人の、いや、一般世間の少なからずの一部男性が。 彼は今でも擁護され続けている。 復帰を心待ちにされている。 『あの告発』についての自分の意見や、考えを述べていないにも関わらず、である。 人は、自分の見たい事実しか見ない。 おそらく、10代の頃の私も同じだったのだろう。 かっこいい松ちゃんだから(それをしても許される) 面白い松ちゃんだから(そんなことどうでもいい)と。 邪魔しないでよ、足引っ張らないでよ、と。 長くなってしまったし、思い切り脱線してしまったが、 本作は被害者はもちろん、加害者、被害者側の関係者、そして 『見て見ぬふりをする人』(自分の中の真実だけを見ようとする人) という複数の視点からなっている。 松本人志氏の件だけではなく、ジャニーズ問題や、映画監督による性加害等、 所謂カリスマからの性加害事件が白日の下に晒されている今こそ一読して欲しい一冊である。

Posted by ブクログ

2024/06/05

読むことにちょっと躊躇った。題名「生皮」副題に「おるセクシャルハラスメントの光景」だもの。ハードな中身を覚悟した。読んでみると、思ったより、ドロドロ感はなく、すんなり読めてホッとした。 小説をこよなく愛する男。よい小説を書かせることのため、なんでもありだと、本人も思いこんでるのだ...

読むことにちょっと躊躇った。題名「生皮」副題に「おるセクシャルハラスメントの光景」だもの。ハードな中身を覚悟した。読んでみると、思ったより、ドロドロ感はなく、すんなり読めてホッとした。 小説をこよなく愛する男。よい小説を書かせることのため、なんでもありだと、本人も思いこんでるのだろうか?小説を利用してただけなのだろうか?セクハラの構図を生む心理が少し理解できたような気がする。相手の傷に全く気づきもしない、加害者とそれを増強する取り巻きたち。あまりの鈍感さに終わりの方では、同情すら覚えてしまった。

Posted by ブクログ

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