89歳、ひとり暮らし。 お金がなくても幸せな日々の作りかた

大崎博子(著者)

• 販売会社／発売会社: 宝島社
• 発売年月日: 2022/02/10
• JAN: 9784299026125

商品レビュー

2024/09/14

ツイート見ていて、この人みたいな歳の取り方をしたいとずっと思っていた。
本を出していると知ったので、手に取った。

歳をとってしまっても、病気をしてしまっても、諦めたり怠惰にならず、好奇心を持って、あらゆることに挑戦することでいつまでも若々しく楽しく過ごせるのだなと感じた。

祖母よりも歳が上でTwitterをやっている大崎さんに私は興味を持っていて、この本を手に取った。
先日亡くなってしまったことは非常に残念だ。

歳をとって、もう毎日歩いたり太極拳をやったり、健康に意識した食生活をするなど、習慣が人を作ると感じた。
また晩酌をしているところがかわいいと思った。

とても心のある女性だと思ったが、まさかシングルマザーでお子さんを育てていたとは知らなかった。
大崎さんの世代だと、シングルマザーやワーキングマザーはかなりマイノリティーな存在でいろいろ苦労されていたと思う。だからこそ、歳を取ったり、病気になったりしても、ポジティブでいられるんだと思った。
やはり体と心の強さが人を作るのだと感じた。

美容について、白髪が黄色っぽくなる事は知らなかった。だから白髪の人はラベンダー色にしたりするのか。ラベンダー色になるシャンプーをアメリカから仕入れているなんて、ほんとにかっこよすぎる。
また、歩き方についても言及していたが、まさに歩き方や姿勢こそ人の体を作ると思う。

ネットフリックスの話は友達になれるのではないかと思うほど、私が見ているようなコンテンツを見ていた。

高齢の一人暮らしであるものの、しっかりとガードをしているというところは私の親にも見習って欲しいと思った。
営業の方が来た際には、絶対ドアを開かずにお断りしたり、宅急便も送り主の名前を必ず聞くようにしているなど徹底している。
親にも共有しようと思う。

2024/03/14

現在89歳で、78歳ではじめたTwitterで日常の本当に何気ないことを毎日ツイートされているのですが、とっても前向きで、明るくて、楽しそうで、読むだけで元気になれます。
毎朝ウォーキングと太極拳をして、夜には晩酌をして、BTSが大好きで、戦争体験もきちんと語ってくださるそんな大崎さんのエッセイ。
私もこんなふうに歳を重ねていきたいと思うし、このような気持ちで生きていきたいと思います。

「幸せって要は自分の気の持ちようですから。」

気持ちよく生活するための自分なりのルーティーンやいざというときのケアやガードもきちんとされているところも素敵です。

戦争体験者としての言葉もとても響きます。

「この平和な世の中で、戦争について、その重さについて、理解するのは難しいことかもしれません。でも、『戦争は絶対にダメ』、『こんなにも辛いよ、苦しいよ』ということだけは伝えていきたい。戦中戦後のあの不幸を二度と繰り返したくない。」

2024/01/16

著者が日々を満喫して充実した生活を送っていることが文面から伝わってくる温かい本。大きなことをしているわけでもないし、流行りの丁寧な暮らしが主張されているわけでもない。89歳の女性が自然とありのまま無理せずに生きていることが書かれただけなのに読みやすく。いい人生を送っているんだな、と思える。いろいろなことに興味を持つことが元気に歳を重ねることなのかもしれない。