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突然の明日 有栖川有栖選 必読!Selection 3 徳間文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
| 発売年月日 | 2022/02/08 |
| JAN | 9784198947163 |
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突然の明日
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突然の明日
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
ベストミステリ第3弾。 白昼・銀座交差点のド真ん中で人間が消失した。 不思議な光景を目撃した翌日、食品衛生管理官の兄は神楽坂で墜死。 同じ建物では料亭の主人が毒殺されていて--。 突然の嵐に見舞われた家族に、明日は訪れるのか? 本格ミステリ作家として旬を迎えた著者渾身の〈謎〉の...
ベストミステリ第3弾。 白昼・銀座交差点のド真ん中で人間が消失した。 不思議な光景を目撃した翌日、食品衛生管理官の兄は神楽坂で墜死。 同じ建物では料亭の主人が毒殺されていて--。 突然の嵐に見舞われた家族に、明日は訪れるのか? 本格ミステリ作家として旬を迎えた著者渾身の〈謎〉の剛速球! 有栖川有栖が選ぶ、笹沢左保のベストミステリ第3弾。
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※このレビューにはネタバレを含みます
● メモ 白昼の銀座の交差点で女性が消失するというトリックで有名なミステリ。食品衛生監視員がマンションの屋上から転落死するが、同じ建物で調査中の人物が毒殺。転落死をした人物が殺害容疑を受ける。 家族から殺人犯が出るということから、家族が不幸に襲われる。その中で父と娘が捜査をするというあらすじ。 「突然の明日」 というタイトルが意味するのは、突然訪れた不幸という意味。 まず、白昼の銀座の交差点で女性が消失するというトリックの真相。これは、単に横断歩道を渡って交番に入ったというもの。数十秒、大脳皮質でそれを知覚していなかった。知覚を妨げたきっかけはアンモニアのにおい。仕事で見たアンモニアの臭気とひどい光景。その光景を思い出してしまった。 マンションの中で、仕事で調査していた会社の社長が毒殺される。そのマンションから飛び降りる。これを、殺人をしてから自殺したと疑われ、身内から殺人犯を出したということで、その家族が不幸に見舞われる。 ポイントとなるのは、自殺をしたと思われる小山田晴光という男が、銀座の交差点で、かつての恋人である久米緋紗江を見かけたが、消えてしまったという経験をしたこと。このことを、家族に伝えていた。 晴光に殺人容疑がかけられたことで、父は銀行を退職。姉の見合い結婚はなくなり、弟は退学し、知人のつてを頼って大阪へ。姉は自殺未遂までする。こういう、殺人容疑を受けた家族の不幸を生々しく書くのが笹沢左保らしいリアリティともいえるが、本格ミステリ的にはノイズだろう。 父と姉は、独自に捜査をする。晴光の体験から、緋紗江が真犯人ではないかと疑う。緋紗江のアリバイを崩すために、九州に向かう。九州には、晴光の先輩でもあり、知人である瀬田という男と一緒に行く。 この瀬田という男が黒幕的存在。瀬田と緋紗江は、たまたま出会い、九州旅行を一緒にする中で、瑞穂市という都市の大火事が発生。瀬田と緋紗江が失火によりこの大火事を引き起こし、被害者(長谷部)はその失火の場面を目撃していた。そこで、長谷部を殺害し、晴光に罪を着せるために、晴光をも殺害した。 有栖川有栖は絶賛しているが、本格ミステリ的な要素は、銀座での緋紗江の消失くらい。これも、アンモニアのにおいにごまかされ、交番に入った緋紗江を見失ったというもの。あとは、捜査側だと思っていた瀬田という男が、実は犯人だったという意外性。火傷等の伏線もある。 被害者も九州出身だというミッシングリンクなどもあり、本格ミステリ的な要素はあるが、被害者の家族の不幸を描いている点は社会派ミステリ的。その融合という感じだが、個人的な好みとしては、被害者の家族の不幸は好みでない。父と姉は真相に気付くが、家族がどうなるのかなどは描かれず、警察が再捜査をするかも謎。このまま不幸なままかも。 本格ミステリ的なうまさを認めつつ、好みでない点は減点。★3かな。
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銀座四丁目の交差点で、突然人が消えた。奇妙な言葉を発した翌日、小山田晴光はマンションビルから転落死し、同ビルで殺人事件が発生していた。家族の無実を信じる父と妹がそれぞれの方法で謎の解明に乗り出す。 メインはアリバイ崩しで、やや古さは感じるものの全く無駄のないテンポよい展開と潔いラ...
銀座四丁目の交差点で、突然人が消えた。奇妙な言葉を発した翌日、小山田晴光はマンションビルから転落死し、同ビルで殺人事件が発生していた。家族の無実を信じる父と妹がそれぞれの方法で謎の解明に乗り出す。 メインはアリバイ崩しで、やや古さは感じるものの全く無駄のないテンポよい展開と潔いラストを堪能しました。 スマホの時代では成り立たない話ですが、ちょっとした古典作品として、十分に楽しみました。 少しずつですが、このトクマの特選シリーズの笹沢左保作品をこれからも追っていこうと思っています。
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