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ハウ 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2022/02/07 |
JAN | 9784022650306 |
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商品レビュー
3.2
9件のお客様レビュー
泣けた。馳星周の「少年と犬」だったか?直木賞をとった小説さながら、いく先々で寂しい人の心を癒したり、寄り添ったり、生きる力を与えてくれる犬、の物語。幸せになってね、心から思いました。
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一緒に住む予定のマンションをローンで買った後に婚約破棄された市役所職員の民夫。同僚が保護犬の大型犬を奨めてくれたことから、犬を飼うことになる。整体が除去され、まともに鳴けない保護犬はハウと名付けられ、とーちゃんこと民夫との生活が続くように見えたが、ある日、ハウはいなくなってしまう...
一緒に住む予定のマンションをローンで買った後に婚約破棄された市役所職員の民夫。同僚が保護犬の大型犬を奨めてくれたことから、犬を飼うことになる。整体が除去され、まともに鳴けない保護犬はハウと名付けられ、とーちゃんこと民夫との生活が続くように見えたが、ある日、ハウはいなくなってしまう。調査でハウは事故で亡くなったと思われていたが、実は青森にいた…。 ペットロスの民夫と、行く先々で色んな人を勇気づけるハウのそれぞれを、パラレルに紆余曲折を描いた小説。ペットロスを克服していく民夫に関しては、作者もさほど興味がないのか、露骨に短いので、基本的にはハウの放浪記を描いた小説と言える。 つまんないです。 作者は普段はドラマ等の脚本家ということなので、一時期角川映画で流行ったような、動物が波乱万丈に巻き込まれながらも感動を振りまいていくというものが”受ける”と思って書いているのであろう。一文一文は「ハウは南へ向かって歩き出した」というようなシンプルで、子供にも読み取りやすい文章になっている。しかし、とにかく装飾や情景描写がなさすぎる。 民夫がハウに情が移って、いろいろな出来事を書くのかな?と思った途端に1年が経過するし、早々に死んだことにされる(残りのページの分量的に死んでいないことは明らか)。その後も「AはBした」というような、短い文章でストーリーだけは進められるのだが、一体民夫がどういう容貌で、どういう部屋に住んでいてということが読者には全くつかめない。そのあたりは、普段なら周りのスタッフや絵コンテを書いてくれる人が補ってくれるのであろう。 また、脚本家らしい悪い部分は、例えば登校できずにいる少女が、駅で幼馴染に出会う。少女側の視点のつもりで読んでいると、相手の幼馴染の感情が書かれてしまい、見えない部分を読み取る面白みがあっさりと否定されてしまう。 挙げ句に、序盤はハウ(犬)については、人間ではないということで思っていることが描かれないようにされているのだが、中盤を越えたあたりから「ハウは思った」と直接描写されてしまい、途中でドラマ化するのを諦めたのかもしれぬ。そもそも「とーちゃんの声が聞こえる」と青森から一直線で南に向かうというオカルティックな部分には目をつぶったとしても、その上で気になるわけなので、イカンでしょ。 これまでも、脚本家やゲームシナリオライターの本で気になった、ストーリーを進めることばかりが優先され、情景が見えないという作品の最たるもんで、脚本では有るが小説ではないという代表格であろう。難儀なのは、そういう脚本で育った俳優やアイドルの本も、同じようにストーリー主導の情景の薄い作品になりがちなのである。脚本やシナリオライターという、周りからは文がうまいと認識されがちな職業の人は、この書き方だと悪影響があるかもなと思って、責任を持って小説に挑んでいただきたいと思う。
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続きが気になり、短期間で読み進めました。 映画で主人公を演じられたのが田中圭さんなのですが、彼のチャーミングな面を他作品で存じておりましたので、映画はまだ拝見していないものの、始終私の脳内で田中圭さんが喋っていました。 ハウは、人の心に寄り添ってくれる、とても利口で優しい犬です...
続きが気になり、短期間で読み進めました。 映画で主人公を演じられたのが田中圭さんなのですが、彼のチャーミングな面を他作品で存じておりましたので、映画はまだ拝見していないものの、始終私の脳内で田中圭さんが喋っていました。 ハウは、人の心に寄り添ってくれる、とても利口で優しい犬です。そんなハウの物語を読みながら、昔我が家で共に過ごしていたお犬さまを思い出しました。 ハウとの出会い、そして別れを通して、心にあたたかいものを受け取っただろう様々な登場人物を、どうぞ見届けてください。
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