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音楽と越境 8つの視点が拓く音楽研究の地平
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 音楽之友社 |
発売年月日 | 2022/01/28 |
JAN | 9784276139114 |
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音楽と越境
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2022年刊。 表紙を見てすぐ、監修者はじめ編著者、著者、8名が全員女性であることに気づく。たまたまそうなったとしたら割と珍しいことかと思ったが、あとがきを見ると、監修者井上さつきさんが愛知県立芸術大学を2022年に退官するに当たって、教え子たちが集まって本論文集を作ったとい...
2022年刊。 表紙を見てすぐ、監修者はじめ編著者、著者、8名が全員女性であることに気づく。たまたまそうなったとしたら割と珍しいことかと思ったが、あとがきを見ると、監修者井上さつきさんが愛知県立芸術大学を2022年に退官するに当たって、教え子たちが集まって本論文集を作ったということらしい。 本書を買ってみたのは、『音楽と越境』という書名が、来年主催する私のコンサートに関係がありそうだと思ったためだが、本当にミュージシャンらが国境を越えて活動するという共通テーマがあるだけで、隠喩的または象徴的な含意はなく、私のイベントとは関係が薄かった。 各論文は、音楽史上のごく限定的な一場面をデータに基づいて検証していくという感じで、史実を掘り起こすことだけが目的の、ひたすらに学術的なものだ。その史実からどう思うとか、どんな広がるとか、そういう膨らみは一切無いので、音楽史上の小さな事実だけが取り出されて、本当にそれで終わりなのだ。一般読者を想定しない純粋に学術的な論文集なので、それ以上のことを求められない。 最後の論文は記憶にごく新しい2019年からのコロナ禍におけるアメリカの音楽界——ニューヨーク・フィルとか、シカゴ交響楽団とか、メトロポリタン歌劇場とかの動向を記述したもので、体験的にわかるような話なので、これが一番興味深かった。もっともこの論文はどう「越境」に関係するのかわからない。コロナウィルスが越境してやってきたということなのだろうか。 単純に史実が羅列されているような論文集なので、音楽について深く新たな知見を得たいというような人にはつまらないかもしれない。
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図書館。必要なところだけ読ませていただいた。とはいえ、在学中によく話題になっていたドイツ俘虜の論文もあり、興味深く読んだ。 もう少し時間があれば全部読み進めたかったかも。
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