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移動力と接続性(下) 文明3.0の地政学
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移動力と接続性(下) 文明3.0の地政学

パラグ・カンナ(著者), 尼丁千津子(訳者)

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移動力と接続性(下) 文明3.0の地政学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 原書房
発売年月日 2022/01/25
JAN 9784562071425

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移動力と接続性(下)

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2023/05/08

まず本書で感銘を受けた点を書きます。それは著者の知見や経験の幅広さです。著者は世界中に実際に足を運んだ経験があるようで、日本人にとってはまったくなじみのない地名がたくさん出てきます。そして、それらの町に関する情報が次から次への紹介されます。これは裏返すと、大半の日本人読者は途中で...

まず本書で感銘を受けた点を書きます。それは著者の知見や経験の幅広さです。著者は世界中に実際に足を運んだ経験があるようで、日本人にとってはまったくなじみのない地名がたくさん出てきます。そして、それらの町に関する情報が次から次への紹介されます。これは裏返すと、大半の日本人読者は途中でついていけなくなる可能性もあります。そして下巻の後半では日本についても記載されているのですが、著者は基本的に日本を移民受入国として極めて有望な国とみなしているようです。 しかし本書で書かれている内容については事実関係が怪しいところが多い。たとえば日本のパートでは、「世界のメガシティの中で著しい人口減少が記録されているのは東京だけである」という記述がありますが、これは事実ではありません。2022年1月に、東京の人口が「(対前年比で)26年ぶりに減少」というのがニュースになりましたが、これが事実です。東京は「著しい人口減少」など起こっていません。私自身人口統計をみましたが、市区町村でみると、人口減少が起こったのは新宿区や福生市などで、これは外国人が多く住んでいる地区だということです(福生市には米軍横田基地がある)。つまりコロナで在留外国人がおそらく帰国した、というのが要因であるということです。 その他下巻では社会のデジタル化によって人々が「量子的に移動する」という記述がありますが、これは物理的に移動するのではなく、まさにオンライン空間上で移動している人々を意味します。またドバイなど灼熱の国・地域であっても、屋内はクーラーが完全に効いていて、むしろヨーロッパよりも涼しい、という記述もあります。つまり技術進歩によって、むしろ人間の物理的な移動を抑制する可能性があるわけです。本書の基本的な主張は、「人間の物理的な移住が加速化する」ということになりますが、それに相反するトレンドも紹介されているわけです。 「移動」をテーマにしている本としては、2008年に出版されたジャック・アタリの「21世紀の歴史」のほうが秀逸と思います。アタリは21世紀が「ノマド(遊牧民)」の世紀になると予想していて、これだけ聞くと本書と同じ主張をしているようですが、ノマドには3種類あると議論を進めます。 ・ハイパートノマド(ITエンジニアや経営者、トップアーチストなどのエリート層) ・下層ノマド(政治・経済・気候難民でやむなく移動) ・バーチャルノマド(物理的には動かないがデジタル空間上で移動する層) 3点目を含めているという意味で、私はアタリの主張の方が正鵠を得ていると思うのですが、不思議なことに本書ではジャック・アタリの議論が全く参照されておらず、著者は読んだことあるのかしら?と思いました。

Posted by ブクログ

2022/05/13

パラグカンナの著作は今作もよかった。将来北半球で住みやすい国はフィンランド、スウェーデン、ノルウェーなどの北欧諸国、ロシア、またはカナダ。インド,パキスタン,バングラディッシュは現在もひどいが、将来は気候変動により住環境はさらに悪化。日本は地震多発国家であるが、人口減よりリーズナ...

パラグカンナの著作は今作もよかった。将来北半球で住みやすい国はフィンランド、スウェーデン、ノルウェーなどの北欧諸国、ロシア、またはカナダ。インド,パキスタン,バングラディッシュは現在もひどいが、将来は気候変動により住環境はさらに悪化。日本は地震多発国家であるが、人口減よりリーズナブルな住宅が増える。

Posted by ブクログ

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