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五つの季節に探偵は
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五つの季節に探偵は

逸木裕(著者)

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五つの季節に探偵は

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2022/01/28
JAN 9784041111680

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商品レビュー

3.5

66件のお客様レビュー

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2025/12/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イミテーションガールズと解錠の音がの2つがかなり良かった。 オチがどれも暗いし、温かみを感じれない突き放した結末が多くて楽しい。 なのにどのキャラも嫌なやつばかりで素直に楽しめなかった(笑) あと表現がなんか大袈裟というか、そんなかっこいい感じに書かなくていいようなって感じる所がめちゃくちゃ多くてムズムズしました。かなり厨二病感があってこれが苦手やった。 殺人者の目……とか深淵が……花が枯れるような……各話に1つ入ってるのがたまらんかったです。話はいいのになぁ。2作目がかなり面白いって話題だったから気を取り直してそっちも読もう。

Posted by ブクログ

2025/11/03

「世の中には不条理がバーゲンセールかの如く溢れているのだから、創作物の中でくらいは幸福感に溺れていたい…。」というのが『ハッピーエンド原理主義者』を勝手に名乗っている私の主張である。なのでこれまた世に溢れる「暗く重くなければ名作足り得ない」みたいな風潮にはペッと唾を吐きながら威嚇...

「世の中には不条理がバーゲンセールかの如く溢れているのだから、創作物の中でくらいは幸福感に溺れていたい…。」というのが『ハッピーエンド原理主義者』を勝手に名乗っている私の主張である。なのでこれまた世に溢れる「暗く重くなければ名作足り得ない」みたいな風潮にはペッと唾を吐きながら威嚇していきたい所存なのだ。(まぁこれを世の風潮と思っているのが私だけかもしれないという可能性には目を逸らすしかないのだが) さて、なぜこんなことを書いたのか。 この本を読んで私は「探偵役が謎を解けば、人はみな幸せになる」という前提に真っ向から立ち向かわなくてはならない羽目になったからだ。そもそも浅い知識を溜め込んでは満足していた若い頃の自分の遺産から考えても、そんな前提に当てはまらない作品はそれこそ山のように存在することくらいは分かっている。ただ、私が「ライトミステリー」をこよなく愛し、「ハッピーエンド」に固執する読書体験を重ねてきたがゆえの初めての障壁となったわけだ、この作品が。 ここまで読んでくれている人が仮にもいるのなら、断言しておく。 この作品に「謎を解いたあとの爽快感・清涼感を求めてはいけない。」 謎を解くということは真実を「暴く」ということに他ならない。そんな当たり前なことを「当然のこと」と思わせてくれたこの作品との出会いに感謝して感想としたい。(本当はもっと書きたいこともあるのだが、このアプリでの感想の立ち位置と文字数の関係で省略)

Posted by ブクログ

2025/11/01

「探偵は職業ではない。生き方だ」  大沢在昌デビュー作の主人公、佐久間公の言葉だったと思う。  もしそうであるならば、本作は17歳のときに自らの生き方に出会ってしまった少女〜女性の物語だ。  僕が最初に目を止めたのは「彼女が探偵でなければ」の書評だった。  高評価に興味を引かれ...

「探偵は職業ではない。生き方だ」  大沢在昌デビュー作の主人公、佐久間公の言葉だったと思う。  もしそうであるならば、本作は17歳のときに自らの生き方に出会ってしまった少女〜女性の物語だ。  僕が最初に目を止めたのは「彼女が探偵でなければ」の書評だった。  高評価に興味を引かれ読んでみたいと入手したのだが、手に取ってみてシリーズ第二作であることがわかった。どうせなら最初から読んでみようと入手したのが本作だ。2002年から2018年までに起きた五つの物語が収められている。  第1話で17歳の高校生だった榊原みどりは、京都大学へと進学し、卒業後には探偵をしていた父の元で調査員となり、第5話では結婚・森田姓となり、出産を経てなお部下と共に現場を踏んでいる。  探偵ものとして、このように主人公が年齢を重ねてゆく例は非常に珍しいのではないだろうか。  高校生のとき、同級生に懇願されて他者を尾行調査したことをきっかけに、彼女は人間の本質を見ることに魅せられてしまう。そして、人の謎に惹きつけられ、真実を確かめずにはいられない己を自覚する。  忍耐力、観察力、推理力。彼女のそれは、まさしく“探偵という生き方”に対する適性だったのだろう。  しかしその一方、真実を明らかにしてその人間の本質を見極めたいという彼女の衝動は、しばしば探偵業務の範疇を超える行動となり、結果として関係者を傷つけてしまうことにもつながってしまう。  隠された秘密を暴き出し謎を解く愉悦と、その真実が人を傷つけてしまう罪悪感との狭間で彼女は揺れ動いている。いつか仕事も家族も投げ捨ててその衝動に身を任せてしまうのではないかと自身を恐れ、近しい同僚からもその危うさを指摘されている。  それは、探偵としての正しい資質、とは言えないのかもしれない。  迷いながらも、そんな自身の生き方を変えることのできない彼女は、この先どうなってしまうのだろう。  第5話のみ、物語の語り手は森田みどりではなく、部下の須見要(♀)となっている。  要が垣間見たみどりの深奥に、みどり自身の知らない彼女の本質があり、それはひとつの希望へとつながっているようにも感じられた。  引き続きシリーズを読んでみようと思っている。

Posted by ブクログ