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論語集解(下) 魏・何晏(集解) 早稲田文庫
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論語集解(下) 魏・何晏(集解) 早稲田文庫

渡邉義浩【訳】

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論語集解(下) 魏・何晏(集解) 早稲田文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早稲田大学出版部
発売年月日 2021/12/20
JAN 9784657210173

論語集解(下)

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商品レビュー

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2026/02/12
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途中から話が脱線しまくる感想なので注意 三国時代の魏の何晏の『論語』解説書。しかしこれはただの解説書ではなく、何晏流の解釈がところどころに施されている。また訳者の註と参考も豊富で助かる。段落によっては何晏の解説よりも多いことがある。儒学者である皇侃と邢昺の注釈書も活用されている。荻生徂徠や伊藤仁斎といった日本の儒学者の解説も載せている。漢文の性格上文意が幾通りにも解釈できたり、読み方が不明になる点があり、それで朱熹は独自の読み方を構築している。 何晏流の解釈といっても、後世の朱熹のような徹底した統一的体系の解釈ではなく、ちらほらと散見する程度。訳者の渡邉義浩曰く「舜の無為」。孔子が言った「無為によって治めたのは、舜であろう。では何をしたのか。己をつつしみ正しく南を向いていただけである」(185p)。完全な道徳という理念の体現者となれば、有能な人物を次々推挙することができ、本人は何も手を下さなくても、天下は平和に治まる。尭から禅譲された舜がこのようだったので、漢から禅譲された魏もこのようになりますように、というわけだ。そしてこれは一つの道で貫かれているものであり(上巻130p)、孔子ですら慕うだけで到達できない厳しいものであった(上巻232)。 これって具体的にどんな人物なんだろうと思う。私は日本人なので日本の例しか持ちだせない。幸い日本は儒教を受け入れたので、この道を体現すると一体どうなるのか、私見を述べることができる。それは天皇。天皇とは無私・無欲であることが求められる。天皇は究極の公人だからだ。確かに道徳を突き詰めると無私・無欲になるだろうけど、それを実践している。そして民が推挙した人物を最高権力者として任命する。天皇本人が権力をふるうことはなく南面してるだけである。また天皇は神の子孫という神聖な権威を持つ。これは形骸化した権威でも、権威をふりかざす権威主義でもない。逆に言うと、「舜の無為」を目指すならこのレベルの権威でないと駄目だし、究極の道徳としては無私・無欲のレベルでないと駄目だったとも言える。神の子孫という権威を帯びた道徳的完全者という理念を体現した人物に任命されるから、日本の総理大臣は重さを持つ。あんなのただの装飾的儀礼だと言う人もいるようだけど、なら私があの「総理を任命する役」を代わりに務めてもいいのだろうか、皆納得してくれるのだろうか。あれは私人を超越し、分け隔てなく人々の平穏無事を祈るため祭祀を行う公の存在がやるから意味がある。舜だから意味がある。さらに天皇には姓が無いので、儒教の厄介な問題である易姓革命が起こらない。実によくできたものだとう思う。そのような天皇を国民が見て、尊敬を抱く。自分には無私・無欲は到達できない高みだと思うもよし、自分も少しはその高みに到達できるだろうかと努力するもよし。言いたいことは「舜の無為」に一番接近した政体とは現代の立憲君主制かもしれない。 参考 高森明勅『天皇から読みとく日本』扶桑社 ベン=アミーシロニー『母なる天皇―女性的君主制の過去・現在・未来』(大谷堅志郎訳)講談社

Posted by ブクログ

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