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いずれくる死にそなえない
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 生活の医療 |
発売年月日 | 2021/12/17 |
JAN | 9784910700014 |
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いずれくる死にそなえない
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商品レビュー
5
5件のお客様レビュー
非常に面白かった。 章が細かいので読みやすい。 80を越えた人の訃報にも「ショック」「まだまだ活躍して欲しかった」という反応に常々違和感を抱いていた。 医療、介護の視点から一つ一つ疑っていくこの本はとても説得力がある。 それでも怖いし安楽というわけにはいかないだろうけど、考え方の...
非常に面白かった。 章が細かいので読みやすい。 80を越えた人の訃報にも「ショック」「まだまだ活躍して欲しかった」という反応に常々違和感を抱いていた。 医療、介護の視点から一つ一つ疑っていくこの本はとても説得力がある。 それでも怖いし安楽というわけにはいかないだろうけど、考え方の獲得として多くの人に読んで欲しい。
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・ピンピンコロリの人は少なく、狙って目指せるものでもない。 ・多くの人は寝たきりを経て、死に至る。 ・寝たきりは案外、多くの人が忌避するほどには辛いものでもないことが多い。 ・死を避けるのでもなく、自殺や安楽死のように過剰に死を求めるのでもなく、自然に死ぬ形が良いのでは。 ...
・ピンピンコロリの人は少なく、狙って目指せるものでもない。 ・多くの人は寝たきりを経て、死に至る。 ・寝たきりは案外、多くの人が忌避するほどには辛いものでもないことが多い。 ・死を避けるのでもなく、自殺や安楽死のように過剰に死を求めるのでもなく、自然に死ぬ形が良いのでは。 ・個々のケースではすでに達成されているが、社会がそのようには実装されていない。
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クリニックで訪問診療などを手掛けていた名郷医師の書籍。 たくさんの高齢者を見てきた医師が、「健康で長生き」「ピンピンコロリ」の矛盾や、「下り坂」の人生の考え方などを示してくれている本でした。 下り坂を過ごしている親の世代の介護をしながら、そして自分がこれから歩む道として、1つ...
クリニックで訪問診療などを手掛けていた名郷医師の書籍。 たくさんの高齢者を見てきた医師が、「健康で長生き」「ピンピンコロリ」の矛盾や、「下り坂」の人生の考え方などを示してくれている本でした。 下り坂を過ごしている親の世代の介護をしながら、そして自分がこれから歩む道として、1つの考え方を教えてもらえました。 「健康で長生きする」、素晴らしい言葉に見える。けれど、事実として、誰もが必ず「死」を迎える。「死」を先延ばしにして、見えないようにしているだけなのでは?先延ばしにしているからこそ「死」は「不安」になってしまうのでは? たしかに、言われてみたらそうかもしれない。 私の安い脳みそでは理解しきれていない部分も多いのだけれど、私なりに理解できたことを書いておこうと思います。 ・高齢者の医療は、「病気」と「老化」の線引きが難しい。医療が介入しても、現在の状態を維持する、もしくは維持できなくなるのを先延ばしにすることしかできない(医療を提供すれば良くなる、と言う人たちは少ない)。 ・血圧、糖尿、コレステロールなど、検査をして薬を飲む人は多いが、データをみても寿命を「1年程度」先延ばしにするぐらいの効果しかない。 ・「寝たきり」になりたくない、「ピンピンコロリ」が理想、と言いながらも、健康を追い求めることで「老化」のみが残る。老化の先にあるのは「寝たきり」。 ・「ピンピンコロリ」と「寝たきり」の間の「寝たきり」を模索する。 ・むしろ「医療」を遠ざけて、「下り坂」の支援、をするのがいいのではないか。 ・若い人でも疲れた時には休むように、高齢になり起きているのが大変になってきたら寝て休んでもいいじゃないか。 ・高齢者は、老化のコントロールに失敗して「寝たきり」になるのではない。 ・介護者の対応が悪かったために「寝たきり」になるのではない。 ・ほとんどの人は、「寝たきり」になって「死」を迎えるのだ。 ・「安楽寝たきり」のすすめ 「寝たきり」は悪だという「呪い」からの脱却。(介護者に負担がかかりすぎないように支援する必要も含めて) ・そして、「ことほがれる死」へ。 現在の「健康で長生き」が当たり前と思われている時代に、すぐさま高齢者の医療を否定することが正解ではないでしょうし、その前に「寝たきり」の支援を充実させることも必要だけれど、老化を単なる「下り坂」なんだから仕方ない、と受け入れられるようになったら、楽になるのではないか、という考え方に目から鱗でした。 医療が発達して「死ねない」時代、死が身近にない時代。少し見方を変えることでちょっと楽になる気がしました。 親の様子を見ていて、「老化」が「不可逆な変化」であると、だんだん認識してきたときに読んだので、余計にしっくりしたのかもしれません。何もないときに読んでも、ふーん、と読み流していたかも。 ちょうどいい時に、ちょうどいい本に出会えました。
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