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脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか 脳AI融合の最前線
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脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか 脳AI融合の最前線

池谷裕二(著者), 紺野大地(著者)

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脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか 脳AI融合の最前線

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2021/12/16
JAN 9784065265154

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商品レビュー

4.1

48件のお客様レビュー

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2026/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

池谷裕二先生と紺野大地先生の「脳と人工知能」を読みました。脳と人工知能の進歩が時間や空間、身体といったあらゆる制約から解放し、人類の可能性を拓いていくというのがこの本のはじまり。将棋の藤井聡太四冠の「人工知能ソフトを使っていると、自分が気づかなかった手や判断を示されることもあります。自分にとって人工知能は、将棋の新しい可能性を拡げてくれるものなのかなと思っています」という言葉が載っている。おそらくこの関係性こそ、人間と人工知能の付き合い方なのだというのが前提。そして、総合情報理論に基づいて「現在の人工知能に意識が宿ることはない」という前提で話を進める。そして、意味の理解について。大阪大学の北澤茂先生は「意味の理解とは、世界と言語との対応表を学習することである」と主張し、「このような世界と言語との対応表を、人間は互換や体を使うことで成長とともに徐々に学んでいく」という話を紹介している。今井むつみ先生の記号接地理論に似ているような気がする。それから、人工知能と脳の研究について。脳の研究は・・・生体の危険もあるので簡単ではなさそう。でも、確実に進んでいるのは事実だし、ALSの患者のように身体的な障がいを負った人にとっては、意思疎通のための救世主になる可能性もある。最後に今後の研究として、人工知能が進むことで何が起こるのかの考察があった。興味深かったのはシンプルな理論は人間の理解の限界がそこにあるからなのでは?という仮説。いわゆる人工知能のブラックボックス問題。これは・・・以外に根深いかも知れない。いずれにせよ、大変興味深い話が満載で、ためになる本でした。

Posted by ブクログ

2026/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アメリカにいるネズミの脳波を、ブラジルにいるネズミに送ることで、アメリカネズミが押したボタンと同じボタンをブラジルネズミがリアルタイムで押せるようになった研究 ⇒意図 主体性 メタ認知(これは誰の情報か) がないから意思疎通じゃなさそう ネズミに地磁気を感じるセンサーをつけて、地磁気を参考にして迷路を解かせた(東側に必ず餌がある) ⇒数日後には解けるように。⇒脳はこれまで感じたことのない刺激に対してすぐに反応し、適応可能 BMI ⇒考えていることを直接文章にしたり、他人が見ている夢を見ることもできる。 MuZero:汎用型ボードゲームシステム。そのゲームのルールさえ与えられれば、囲碁だろうと将棋だろうと何でも、三時間後くらいには人間を凌駕する強さになる。 教師なし学習 最近のAIは脳とは似ていない構造になってきている。脳とAIは離れていってしまうのか? ⇒そうではないというのが本書の主張 非侵襲的手法における脳波では、文字認識はできない。侵襲的手法であればある程度できる(てんかんの治療で脳に電極を刺した際にわかったこと) 人工眼球はできているが、人工視神経を作るのが難しい。4億6千万本とかあるので、1mmであってもその分厚さが40万mとかになってしまう⇒目を経由せず直接脳を刺激することで見えるようにした研究 現実世界をシミュレーションできる環境の構築⇒外科手術・バカンス気分になれるなどの応用 バーチャルネズミをシミュレーション⇒今まで半年とかかかっていた実験をたった数日でできる 対象に意識があるかどうかを論じる学問⇒統合情報理論(情報が豊富に存在し、かつそれが統合されているとき、対象は意識を持つと仮定して、その公理を基に意識について論じる学問。関数Φで表す。植物状態の人間の意識が戻ることを予測できた)⇒この理論によると、AIは、その構成要素であるトランジスタには情報量が一切なく、φがゼロなので、意識は宿らないと結論付けられる。⇒意識の謎が解ければ、コンピュータ上に意識をアップロード可能になるかも AIの知能が人間に届いているかどうかを確認するテストとしてチューリングテストがある。書き言葉においてはある程度クリアしているようだが、話し言葉ではクリアしていなさそう⇒話し言葉の学習教材の少なさ・会話目的の欠如(AIは外部から目的を与えられないと目的を持てない)・メタ認知の難しさ・身体性など Neuralink:それまで100個程度の電極が限界だったものを、数千個の電極のチップをいくつも埋め込めるという利点がある。また、手術をロボットが行うという技術革新もあった。脳というのは血管が少しでも傷つくとやばいのだが、血管をよけて手術するロボットが誕生 Neuralinkから、1024チャネル埋め込まれた猿が卓球ゲームをしたという研究が出た。 電極の劣化・脳深部への電極挿入が課題。三大欲求などの原始的欲求は脳深部に存在 LとRの音を聞き分けられないのは、耳のせいではなく、一次聴覚野からの接続が上手くいっていないから。 超音波を用いて脳の神経細胞を刺激するという非侵襲的手法がある。時間分解能・空間分解能両方において非侵襲的電気や磁気より高精度だが、作用メカニズム不明という欠点 自律的に化学実験を行えるロボットも存在。AIはリソースが人間より圧倒的に多いので、仮説を立てて演繹するのではなく、全てのありうる可能性をしらみつぶしにすることが可能 シンプルな形の自然現象をよしとする(オッカムの剃刀)のは、人間の認知限界からくるのではないかという説⇒AI時代には、パラメータ数をめっちゃ多くして、ある事柄にのみ特化したモデル化をするということも行われる。ダイレクトフィット ⇨物理現象にはどう言う制約があるのかということを理解することが目的であるため、簡潔な法則が望まれる。 10^9 パラメータのNNが「ある現象」を完全再現できても それは * なぜそうなるのか * どの条件で破綻するのか * 他の現象にどう一般化できるのか
を何も語らない オッカムの剃刀は構造の抽出であるから。という反論もある

Posted by ブクログ

2025/12/12

ディストピアの予兆を感じさせるほど、脳科学とコンピュータ技術は急速に相互進化している。そもそもコンピュータや人工知能は脳の模倣から始まり、そこで得られた技術が再び脳研究に応用され、さらに新しい発見を生む。その循環が高速化している。 現時点で人工知能は認知や判断の領域では人間を上...

ディストピアの予兆を感じさせるほど、脳科学とコンピュータ技術は急速に相互進化している。そもそもコンピュータや人工知能は脳の模倣から始まり、そこで得られた技術が再び脳研究に応用され、さらに新しい発見を生む。その循環が高速化している。 現時点で人工知能は認知や判断の領域では人間を上回りつつあるが、まだ「感情」を正確に読み取る段階には達していない。だが脳科学がさらに進歩すれば、五感を再現できるAIが生まれ、より強固なAGI(汎用人工知能)へ近づく。感情を読み取り、自分で仮説を立て、実行し、フィードバックできる存在が現れるだろう。 私達は常に人間が何者であるかを問い続ける必要がある。著者が述べるように、人間が人間である理由を考え続けなければ、私たちは電気信号に影響されるだけの有機体へと近づいてしまう。 将来、もし脳にAIを組み込む技術が実用化されれば、電気刺激によって睡眠・食欲・集中力などを自在に調整でき、健康状態の常時モニタリングや鬱病・癌の治療、さらにはテレパシーの実現や、自分好みのバーチャル世界を自由に行き来することすら可能になるだろう。 そしてニューラリンクの技術は本当に異様なレベルに到達している。イーロン・マスクのやっていることは常識の外側だ。髪の毛より細い電極を千本以上も脳に埋め込むという発想自体、常人には理解しがたいが、これが天才というやつであろう。

Posted by ブクログ

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