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かざる日本
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2021/12/10 |
JAN | 9784000615105 |
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
質素な機能美、引き算の美学。そんなふうに語られがちな日本の美術を、「かざる」という視点から見つめ直す。 茶室に対する「誇張された純粋さ。機能への陶酔。贅沢な簡素」という一文が納得度高かった。確かに侘び寂びって「誇張された純粋さ」だわ。秀吉の黄金の茶室を再現して明らかになった茶...
質素な機能美、引き算の美学。そんなふうに語られがちな日本の美術を、「かざる」という視点から見つめ直す。 茶室に対する「誇張された純粋さ。機能への陶酔。贅沢な簡素」という一文が納得度高かった。確かに侘び寂びって「誇張された純粋さ」だわ。秀吉の黄金の茶室を再現して明らかになった茶会の「茶道ショー」的な一面も面白かった。 元が雑誌連載なので、軽視されてきた日本の「かざる」文化に深く切り込むというよりも、現代で工芸に関わっている人たちに取材して矜持に触れる一冊という感じ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
工芸のそれぞれの表現の奥にある働きを言語化している。特に帯、黄金の茶室、春日おん祭の音、表装の話が印象的だった。備忘録。飾りとはこの世ならざる聖なるモノを招き寄せること。日常の道理ではなく、この世界の枠組みにつかの間の亀裂を生じさせ聖なるものをのぞかせる。簡素が人為的ならば飾りは迎えようとする働き、だという。ハレとケ、縄文と弥生業務的なものとの両方がある日本美術の基層低音、などと感じた。
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日本の美の原点は、この世ならざるものを招き寄せ、日常を聖化するところにあった。 ありとあらゆる領域に切り込んだ、日本の美への秀逸な論評。
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